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精神疾患を持つ方のための”居場所”を

先月、オンライン上の対談でチャーリー玉井さんのことを知りました。
チャーリー玉井さんの働きを本当に尊く思い、ここにシェアさせていただきます。

チャーリー玉井さん。
気さくな語り口なのに、一つ一つがとても重みのある言葉。そんな玉井さんは精神障害者のためのグループホームを運営されています。


『精神疾患』


自分には関わりのないことだと思う方もいるかもしれません。
でも日本では、5人に1人がうつ病と言われ、
100人に1人が統合失調症と言われています。

私自身は、身近な人が精神疾患になるまでは、精神疾患について考えることも知ろうともしていませんでした。


玉井さんが運営される『ホサナホーム』で受け入れているのは、ほとんどが統合失調症の方。
統合失調症は、幻聴や幻覚に苦しんでいます。
買い物をしたり、電車に乗ることも簡単ではなく、精神疾患があることで、不動産契約をすることも非常に困難です。
家族も手に負えず、ホームに預けてそのまま蒸発してしまうことも少なくないそうです。

ホサナホームでは、精神疾患で苦しむ方々の自立支援を行っています。
自分で自炊をしたり、買い物に行ったりできるようにサポートしていきます。

どこにも居場所がなかった方が、ホサナホームに来て安らぎと、自分の居場所を見つけているそうです。


しかし2006年、状況が大きく変わりました。
自立支援法という法律が成立。
その内容とは、ホームには3年間しかいられないというもの。
3年経つと、ホームを出て行かなくてはなりません。


ホームを利用される方は、長い間精神病院に入院していた方も少なくありません。数年から数十年という期間、社会から切り離されていた利用者さんのため、ホームは社会で生活するための予行練習の場にもなっていました。
ただ、玉井さんの言葉では、3年という期間は短すぎるそうです。
3年だと、ようやくホームに慣れてこれからどうしようかと考え始めた頃。
自分の力で生きていくための準備は、とてもじゃないけれど足りないまま、外に放り出されてしまうのです。


「ここにずっといたい」


そう願う利用者さんのため、玉井さんのチャレンジが始まりました。
それは、法律に縛られない『永住型のホーム』を作るというもの。
”傷付いた人々の居場所を作りたい”という玉井さんの願いでした。

玉井さんがこのチャレンジを始めたのは5年ほど前。
今、実現に向けて必死で資金を集めています。
目標金額は1億円。
今2100万円ほど集まったそうです。

玉井さんの言葉で、とても心に響いた言葉がありました。


”国は障害者は自立しろというが、誰一人自立している人なんていない”


本当にそうだなあと思いました。
私は、自分がたった一人の力で生きているとはとても言えません。
多くの人との繋がりによって精神的にも、社会的にも、支えられていることを改めて思いました。家庭があり、友達がいて、仕事仲間がいて…。その一つ一つの繋がりがとても大切で、なくてはならないものです。

そして、自分自身が何らかの形で、誰かの助けになるなら幸いです。
私達夫婦も、多くないですが永住型ホームの実現に向けて寄付をしました。


どうか、居場所を必要としている人に、
その居場所が与えられますように。


チャーリー玉井さんのされているような働きは、表には出てこないような働きで、今回お話を伺って初めて知ったことが沢山ありました。

私たちが他の人々との繋がりの中で生きている存在だからこそ、これからも精神疾患や、そのための支援について学んでいきたいと思いました。


『永住型ホーム』の支援はコチラ

特定非営利活動法人ホサナ 精神障害者グループ
ホサナホーム理事長 尾山誠司
三菱東京UFJ銀行 池袋支店(店番359)
口座番号 4955677

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