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無門関

第1側 趙州狗子じょうしゅうくす
僧「犬に仏性はあるか」
趙州じょうしゅう「無い」

第2則 百丈野狐ひゃくじょうやこ
老僧「不落因果ふらくいんが
百丈ひゃくじょう不昧因果ふまいいんが

第3則 俱胝堅指ぐていじゅし
天竜・俱胝ぐてい・小僧、指をさす。

第4則 胡子無髭こしむしゅ
或庵わくあん「西の毛唐けとうひげがない」

第5則 香嚴上樹こうげんじょうじゅ
香厳きょうげんえだくわえて禅の意味を説け」

第6則 世尊拈花せそんねんげ
釈迦しゃか花を持つ。
迦葉かしょうがにこりと笑った。

第7則 趙州洗鉢じょうしゅうせんぱつ
趙州「お粥を食うたら、鉢を洗って来い」

第8則 奚仲造車けいちゅうぞうしゃ
月庵げつあんが問う。
奚仲けいちゅうが車の両輪・軸を外した」なぜ?

第9則 大通智勝佛だいつうちしょうぶつ
じょう坐禅幾億年ざぜんいくおくねん、悟れず仏に成りそこねた  」

第10則 清税孤貧せいぜいこひん
清税せいぜい「私は貧乏です。お力添えを」
曹山そうざん「何を、清税せいぜい先生(阿闍梨あじゃり)」

第11則 州勘庵主しうかんあんじゅ
二人の庵主(尼)が拳を見せて返答をした
趙州は一方はよし。一方を悪い。なぜ?

第12則 巖喚主人がんかんしゅじん
瑞巖和尚ずいがんおしょう
毎日自分で「ご主人」と呼び
自分で「はい」と返事する。

第13則 徳山托鉢とくざんたくはつ
徳山が鉢を持って広間に行く。
「鐘も太鼓たいこも鳴らんのに鉢を持ってどこに行く」

第14則 南泉斬描なんせんざんみょう
東西両棟とうざいりょうどうの坊さんが猫を争う
南泉なんせん「お前らの返答で助けるが、
    できねば斬って捨てる!」

第15則 洞山三頓どうざんさんとん
雲門「六十ぶたれるところだ」
洞山「いったい何の落ち度でしょう?」

第16則 鐘聲七條しょうせいしちじょう
雲門「なぜ鐘の声がすると袈裟けさをきるのか」

第17則 國師三喚こくしさんかん
忠国師ちゅう・こくしが三度「小僧や」と呼ぶ。
小僧は三度とも「はあい」と答える。

第18則 洞山三斤どうざんさんきん
坊主「ほとけとはなにか?」
洞山「麻三斤まさんきん

第19則 平常是道びょうじょうぜどう
趙州「如何是道いかなるがみちか
南泉なんせん平常心是道びょうじょうしんこれみち

第20則 大力量人たいりきりょうにん
松源しょうげん
「力あるものがたちあがれないか?」
「説法は演説ではない」

第21則 雲門屎橛うんもんしけつ
僧 「いかなるが是れ仏か」
雲門「乾屎橛かんしけつ
※乾いた棒状の糞・拭くときの木ベラ。

第22則 迦葉刹竿かようせっかん
阿難あなん釈迦しゃかは金の袈裟けさを伝えただけか」
迦葉かしょう「門前の旗竿はたざおを倒しておけ」

第23則 不思善惡ふしぜんあく
慧明えみょうが衣鉢を渡せと申し入れる。
慧明えのう「こんな衣鉢ではなく法を求める。」
慧能えのう|「善を思わず悪を思わない」

第24則 離却語言りきゃくごごん
僧 「語黙喋る黙る離微絶対と相対に渉り、いかにせば通じて不犯になる」
風穴ふうけつ「江南の春、鳥が鳴き、花の匂いがする」

第25則 三座説法さんざせっぽう
仰山ぎょうざん、夢に弥勒菩薩のところへ行き
三番席に案内された。

第26則 二僧捲簾にそうけんれん
二人の僧がすだれを巻き上げる。
法眼ほうげん「一人はよい、一人は駄目」

第27則 不是心佛ふぜしんぶつ
僧 「誰にも説いたことのない教えはあるか」
南泉なんせん「心でなく仏でなく物でない」

第28則 久響龍潭きうきょうりゅうたん
龍潭りゅうたん紙燭ししょくを差し出し吹き消す。
徳山とくざんはそのとき悟りを開いた。

第29則 非風非幡ひふうひはん
僧 「幡が動く」僧「風が動く」
慧能えのう「君らの心が動くのだ」

第30則 卽心卽佛そくしんそくぶつ
大梅だいばい「仏様とはどんなものか」
馬祖ばそ「心が仏様だ」

第31則 趙州勘婆じょうしゅうかんば
坊主が、
婆さんに五台山の道を聞く。
婆さん道を教えて、ケチをつける。
趙州じょうしゅうがばあさんを見破る。

第32則 外道問佛げどうもんぶつ
異教徒が釈迦しゃかに聞く。
異教徒は釈迦を見て悟る。
阿南あなん、それを見て見識がない。

第33則 非心非佛ひしんひぶつ
坊主「どんなのがほとけか?」
馬祖ばそ非心非仏ひしんしぶつ

第34則 智不是々ちふぜどう
南泉なんせん「心がほとけ智慧ちえが道でない」

第35則 倩女離魂せいじょりこん
五祖ほうえん「おせんは魂が離れたが本物はどっち?」
※怪談
第36則 路逢達道ろほうたつどう
五祖ほうえん「剛の者に出会ったら喋りも黙りもせず、
 どう対応するか?」

第37則 庭前柏樹ていぜんはくじゅ
坊主「達磨西来だるませいらい?」
趙州「庭の花柏さわらの木」

第38則 牛過窓櫺ぎゅうかそうれい
五祖ほうえん「牛が窓格子を通り尻尾だけ通れない」

第39則 雲門話堕うんもんわだ
坊主の問う「光あまねし」の文句。
雲門うんもん張拙ちょうせつ先生のヘマな文句だ」
死心ししん「どこが坊主のヘマなのか?」

第40則 趯倒浄瓶てきとうじんびん
百丈ひゃくじょうは水瓶を置き
水瓶みずがめと言ってはいけない。何と呼ぶ?
|潙山いざん水瓶みずがめを蹴飛ばして出ていく。

第41則 達磨安心だるまあんじん
二祖えか「心を静めてください」
達磨だるま「心を出せ」

第42則 女子出定にょししゅっぢゃう
文殊もんじゅ「女が席に近寄りなぜ私がよばれない?」
釈迦しゃか「この人に尋ねてみなさい」

第43則 首山竹蓖しゅざんしっぺい
首山しゅざん「竹ベラでこだわり言わねば離れる。」
   「なんと呼ぶ?」
第44則 芭蕉拄杖ばしょうしゅじょう
芭蕉ばしょう「杖を持っているものに杖をあげ
  持っていぬ者からは取り上げよう」

第45則 他是阿誰たぜあすい
五祖ほうえん釈迦しゃか弥勒みろくも人の召使めしつかいだ」

第46則 竿頭進歩かんとうしんぽ
石霜せきそう百尺しゃくしゃく竿さおのてっぺんからどう足を出す」

第47則 兜率三關とそつさんかん
従悦兜率和尚は三つの問題を持ちかけた。

第48則 乾峰一路けんほういちろ
坊主「いずこ仏、一途に悟る道どこにある?」
乾峰けんぽう「ここにある」
雲門うんもん扇子せんすを手に持って言う。


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