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2020年7~9月プレイNintendo Switchゲーム所感

 Nintendo Switch用ゲーム購入&プレイ履歴と雑多な感想覚書。ほぼメモ。notゲーム紹介。未クリア含みます。

『ペーパーマリオ オリガミキング』(2020/7/17発売)

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000029725

 ペーパーマリオシリーズは初めてプレイしました。ので初期作は良かったけどあのタイトルから云々~的な評判については小耳に挟んでいた程度で詳しくは知りません。
 で今作、楽しかったです。フィールドの探索が好きな自分にはもってこいの造りでした。紙ならではのアートワークやアクション、画面変化も遊び心に溢れていてわくわく感満載。インタラクティブ最高!
 ただ各所で言われている通り雑魚戦のシステムについては今ひとつだったかな。報酬はほぼお金だけ、それも最終的には結局余りに余ったし、極力避けるのが正解になってしまって……絶対ダメ!と言い切るほどではないけど普通のRPGで良かったじゃんという意見もまあ頷ける、といった世間並みの感想です。
 どうやらシリーズお馴染み?だそうですが真エンドの条件をトロフィーコンプリートにするのは勘弁してほしかったなー。川下りがものすごく苦手で結局諦めてしまいました。キノピオ全救出ぐらいにしてほしかった。

 ついでに愚痴ですが、このタイトルに限らずFE風花雪月でも見られたSNSでの「倫理観ゼロ」とか「制作陣に人の心が無いwww」とかいう煽り方、ネタの延長なのは理解しつつ個人的に大嫌いなのであまり評価や感想をキャッチできずしょんぼりでした。FEなんて戦争を題材にしたゲームとして物凄く真面目に作った結果あそこまでになっているのに、よくもああ気軽に囃せるものだ。いいかげん辟易します。愚痴終わり。

 実はこの期間中に買った大手メーカーのタイトルがこの一本だけで、以下は怒涛のインディー&移植タイトルです。世間的に評価が固まっている作品が多いのでさらりと。

『ドーナツ カウンティ『Donut County』』(2018/12/8発売)

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000014128

 よゐ○○で気になりつつ「ボリュームに欠ける」という評を見かけて躊躇していたものをセールにかこつけて購入。
 実際にプレイしてみると、いわゆるやり込み要素こそないもののシナリオは決して短くはなく、飽きるほど長過ぎることもなく、ちょうどいい具合のボリュームでした。ゲーム内容も「とにかくなんでも穴に落とせる」という基本の楽しさを重視しながら、中盤からは「射出」のアクションとオブジェクトのギミックでパズルを解いていく気持ちよさも加わり、一発ネタゲーにありがちなダレを感じることなく一気にクリアできました。ストーリーもベタだけど面白かった。
 少し残念だったのは翻訳かな。テキストが面白いゲームなんだろうなという空気は随所に感じられたので、もう少し自然に訳してもらえたら……変とまでは言わないけど、いかにも翻訳です感があって少し苦手なタイプの訳文でした。

『A Dark Room』(2020/5/7発売)

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000020152

 家族が興味を持って購入したのをおこぼれプレイ。「文章で進行するゲーム」という事前知識だけでテキストADVを想像して始めたら、開けてびっくり「クッキークリッカーじゃねーか! ⇒ いきなりローグライク……いやRPG?? ⇒ ここに来てシューティング??? ⇒ やっぱりクッキークリッカーじゃねーか!(2周目)」という怒濤の「?」が連続する、なんかもうとにかく不思議というか奇天烈なゲームでした。おまけにホーム画面でのアイコンの圧がやたら強い。
 意地になって小屋無し2周目までやり切ってしまい、正直ゲームとしては面倒くささが強く面白くなかったのに、連続「?」の威力だけで値段分の話の種には充分なってしまってなんか悔しい……という評価まで不思議なオチのつくコンテンツでした。ある意味で体験価値はありましたが後でネタを一緒に語れる人がいない状況ではお勧めしません。2周目は作業。罠が壊れるのと死亡で武器消去は本当にやめてほしかった。

『マヨナカ・ガラン』(2018/10/4発売)

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000011494

 『A Dark Room』の「?」の衝撃から立ち直るために普通のテキストADVやりたい……と思って以前から気にしていたタイトルをこれまたセールにかこつけて購入、したものの……すみませんちょっとはっきり書いてしまいますが、セール価格で助かった一本になってしまいました。良かったと思える点が「ステンドグラスモチーフの特徴的なビジュアル」「2章あたりまでの雰囲気」「挿入歌」ぐらいで、色々とアカンところの多い作品だったというのが正直な感想です。
 この演出やあの演出やこのネタやあのオチをやりたかったんだろうなぁというのは感じられるんだ……でもせっかくの「含み」が全く生きてないというか、勿体ぶっといて何も無しかよ、というか、あれもこれもあいつもそいつも要らなかったじゃん、というか……何よりテキストADVなのに話が面白くないのが致命傷。2章までは面白くなりそうだったのに、実際はそこがピークで以降全く盛り上がらないまま終わってしまった。残念無念。ひょっとして納期か何かの関係で途中でシナリオ変えて無理やり畳んだのかなあ。

『What Remains of Edith Finch 『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』』 (2019/7/4発売)

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000019334

 『A Dark Room』の衝撃と『マヨナカ・ガラン』の無念から立ち直るために以前から気に(中略)購入。結果、これは良かった! 救われました。
 テキストそのものは淡々と進んで、のめり込ませるほどにひねりの利いた物語なわけでもないながら、まさに演出と舞台装置の妙。じわじわと背景・状況を理解させる構成もうまく、決して楽しい・明るいシナリオではない、むしろ陰鬱でさえあるのに、次は何が来るかな? とプレイヤーの期待を喚起させて離さない、なんとも魅力的な世界でした。奇妙さ、不気味さをにじませつつ安易にホラーに走っていないところも好印象。
 屋敷内外の移動も単なる作業ではなく、現れては消えるテキスト演出も相まって、しっかりエンタメの一部として成立していて良かったです。導線の引き方がうまく、あれだけうろうろ感を出しつつほぼ全く迷わなかったあたり、丁寧な造りで素晴らしい。ただ一番初めの物語の猫化シーンではめちゃくちゃ迷いました。普通にテーブル飛び乗れるんかーい。うっかり投げ出すところだった。続く蛇の操作は感心しましたが。

『G-MODEアーカイブス12 ナイトハイク』(2020/8/20発売)

『G-MODEアーカイブス13 臨時終電』(2020/8/27発売)

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000032915

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000032916

 シリーズなのでまとめて。この2本も普通のテキストADVやりたい……の流れで購入したものです。『フィンチ家』でかなり満足したので少し蛇足感が出てしまいましたが、まあお安いしねーということでぽちぽち全テキスト読み切りました。
 内容的にはうんガラケー時代のADVって確かにこんなんでした、という感じで特筆すべきところもないかな。数年後に出ただけあって『臨時終電』のほうが手堅いまとまりを感じましたが、シナリオのゆるさというかぶっ飛び感の点では『ナイトハイク』のほうが味があったり。どっちにしてもホラー度はかなり低いので苦手な方でも読めるかと思いますが、単に面白い物語を読みたいだけなら普通に評価の高い小説買ったほうがいいんじゃないかな、という身も蓋もない言葉が出てきてしまう作品ではあります。ギャグ系シナリオのメタ文章は正直好き。

『World for Two』(2020/9/17発売)

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000032426

 スマホ先行タイトルですね。同じレーベルから出ている『アンリアルライフ』と同じく、繊細なドットで描かれたグラフィックは素敵のひと言。HD振動も丁寧。こういう細やかな気配りを感じるタイトルにはとても好感が持てます。
 ゲーム部分は物語のフレーバー、エピローグの前フリ、という性格が強いのであんまり内容自体をあれこれ評価するものでもないかなーとは思いますが、元スマホゲー特有の面倒くささや、それ自体は不要な持って回ったことさせられてる作業感はやっぱりありました。私がクッキークリッカー敬遠人間なので余計に気になるのかもしれませんけども……。とは言え嫌になるほどのものではないので、ビジュアルと世界観に惹かれる人には問題なくお勧めできるかと思います。

『Niche - a genetics survival game』(2020/9/17発売)

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000034611

 同日に類似ネタ出てるなーと『World for Two』の流れで購入。すみません2時間もプレイしてません。そして再開するかどうかわかりません。面白さは感じるし理解もできるんですが、どうにもUIと操作系がCS向きじゃないと言うかもう少し最適化してほしいと言うか……あと動物のデザインがあんまり魅力的じゃないとか色々こう……

『Superliminal』(2020/7/7発売)

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000028674

 確か発売すぐに購入して、ちょっとプレイして最近まで放置していた一本。1~2章あたりの「遠近法を使って物を大きくする/手元に引き寄せる」のギミックだけで進むステージが単調なうえに妙に長く、イマイチ……と感じて一度やめてしまったんですよね。
 でも積むのは勿体ない、と再開してからは尻上がり的にパズルも錯視演出も面白くなって最後まで一気に駆け抜けられました。シナリオや設定も初めこそ「『PORTAL』だなこれ……」という印象でしたが、不穏さの強め方、不可思議な「夢」の表現、プレイヤーの想像を煽りつつ巧みに外してくる演出と、クオリティの高い独自色も強まり、非常にすっきりした物語のまとめ方には素直に感心。
 とにかく序盤の印象が良くないのが引っ掛かりポイントなので、もう少し説明がほしかった&早めに仕掛けの種類を増やしてほしかったかな。あと錯視を利用したオブジェクト操作は仕様上どうしても細かな融通が利かず、解法はとっくにわかっているのに挙動が駄目でクリアできない!という場面も複数回。
 最終的にパズルよりは高品質の視覚演出を楽しむ作品かなーという感想に落ち着いたので、ちょっとつまずいたら我慢せずに攻略を見てどんどん進めていくのが良いかと思います。

『A Short Hike』(2020/9/24発売)

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000034383

 Switch購入以降、インディーゲームを多数プレイするようになってぼちぼち気付き始めたのですが、自分は「雰囲気が良い」「優しい気持ちになれる」「のんびりできる」等々の評価にはあまり価値を見出さないタイプのようです。出来がいいのも評判がいいのもわかるけど、プレイして楽しかったか、満足したかというと、それはそれ・これはこれ……
 などという前置きを言い訳に、あまり合わないタイプの作品であったことを白状いたします。決して面白くなかったというわけではないのですが、あまり寄り道する気も起きずにさくっと終わらせてしまいました。評価のようなことはしないでおきます。
 加えて自分、『Donut County』もおそらくそうだったのですが、「ユーモアに富んだ口語をやや直訳気味に翻訳した日本語テキスト」が少し苦手なようです。どうもわざとらしさを感じて素直に咀嚼できないというか……

『Untitled Goose Game 〜いたずらガチョウがやって来た!〜』(2019/9/20発売)

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000014142

 前々からうっすら気付いていたんですが、自機の移動性能が低めでステルス要素・タイミング要素のあるアクションパズルが苦手なんです。でこちら、評判いいし面白そうだからやってみたいけど苦手かもしれないなー、と思いながら購入したところやっぱり苦手でした。この場合の苦手は「プレイが下手」と「そもそもあんまり楽しさを感じない」どちらの意も含みます。なんで買っちゃったのかね。
 ぼちぼちチャレンジはしてみるつもりですが既に『ピクロスS3』を優先気味になっています。いやーメガピクロス楽しいなあ。……『ピクロスS4』? なんのことです?
 自分に合ったゲームをやろう、という教訓でございました。

 以上、2020年第3四半期のプレイ記録でした。
 10月からは『黄泉ヲ裂ク華』、『真・女神転生III NOCTURNE HD』、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』、あとはひょっとすると『風来のシレン5plus』あたりも……とまた国内大手メーカーのタイトルを多数プレイしそうな今のところの予定。なんだかんだと言いつつ毛色の変わったインディータイトルに出会うのも楽しみです。

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