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2021年上半期プレイNintendo Switchゲーム所感

 Nintendo Switch用ゲーム購入&プレイ履歴と雑多な感想覚書。ほぼメモ。notゲーム紹介。基本的にプレイ順。未クリア含みます。

『砂の国の宮廷鍛冶屋』(2021/1/7発売)

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000035197.html

 ライドオンの経営RPGシリーズ、コンセプトが好きでDS時代からプレイしている、と言いつつ3作目にしてようやくエンディングを見ました。前2作と比較してシステムの回りくどさが無くなったのと、戦闘が快適になったのが大きかったかな。反面、制作物が料理から武器防具に変わったことで経営RPGとしての特徴が目減りしてしまっていたり、オート戦闘が(主に回復タイミングの都合で)強過ぎてマニュアル操作ほぼ要らんな……と作業感が強くなっていたり、諸刃の剣を感じるところもありました。じゃあ前のほうが良かったかというと……まあそもそもRPG部分をがっつりやりこむタイトルでもないし……
 とは言え素材を集めてちまちまレシピを埋めていくのはコンセプト通りの楽しさだったし、難易度の低さにも助けられて結果的に裏ボスまで倒したりなんだかんだとやり尽くしました。

 なにぶんプレイがかなり前なので記憶もおぼろげなのですが、それでもなお憶えている大きな難点は「フィールドBGM」。ぶっちゃけて書いてしまうと正直ありゃひどかった。全体的に妙に単調なうえ、戦闘後に曲の頭に戻る仕様なのに前奏部分が長すぎてメインの部分が全く流れなかったり(しかも前奏はやたらうるさい)、名曲である必要はないけどさすがにもうちょっと頑張ってほしかったところです。仕方ないので昨年の黄泉華に引き続きラジオアーカイブを聴きながらプレイしてました。
 あと街の人がみんないいキャラで印象に残るのに対して、一応メイン格であるはずの幼馴染と妖精の影の薄さ……途中でシナリオ変えたのかな……

『G-MODEアーカイブス28 セパスチャンネル』(2021/1/21発売)

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000036397.html

 知る人ぞ知るガラケー出身RPG、ですが自分は初出をこれまで全く知らず、初プレイはDSiウェアでした。小粒の良作として印象に残っていたタイトルで、懐かしさを動機に購入。
 で、実際に触ったところ「こんなにプレイしづらかったかな?」という感想が初めに出てきました。もちろん近年のゲームがどんどん進化しているせいでもあると思うのですが、やりづらさ・見づらさを感じる部分が多く、ひょっとするとガラケー⇒DSiウェアへの移植の際にそこそこ手が加えられていたのかも。シナリオの展開やキャラクターの素性にインパクトがあるタイトルでもあるので、既プレイヤーとしての評がどうしても控えめになってしまいますね。テキスト・音楽を含めた世界観はとても好きです。

『シチズンズ・ユナイト!:アース×スペース』(2021/1/28発売)

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000033033.html

 身内から「お前なんで変なRPG好きなの?」扱いを受ける根拠その1。前評判もレビューも全く見つからないぐらいのマイナータイトルですが、なぜか面白そうだなーと発売前から気にしていて、買ってプレイしたら実際結構面白かった、個人的上半期ダークホース。実は前作『シチズンズ オブ アース』が2016年にPCやDSなどの他機種で発売されていて、今回はそれと続編の『シチズンズ オブ スペース』をまとめて連動要素を付けて出したもの……という事情さえ買ったあとで知りました。

 ざっくり言うと『アース』がMOTHERリスペクト、『スペース』がマリオRPGシリーズリスペクト、といった感じのトンデモコメディ系RPG。翻訳含めテキストがなかなか良く、最後までしっかりザ・アメリカンなおバカノリを貫き通してくれて楽しく付き合えました。

▲『MOTHER』に関してはがっつりしたパロディも

 リソース管理型のバトルも、斬新とまでは行かないながらそれなりに考えさせられるシステムで、個人的には好きなタイプ。『アース』の戦闘バランスはガッタガタでしたが、『スペース』は根っこ部分のシステムはそのままバランス・テンポが改善されて気持ちよく遊べるように変化。
 バトル以外の部分でも『アース』⇒『スペース』の進化・改善が特筆すべき点で、正直ぽんこつだったUI・UXは充分及第点、無駄に多いうえ格差のあり過ぎるキャラクターはバトル・アシスト・召還にタイプ分け、パートナーキャラを登場させてストーリー進行がスムーズに、画面の見やすさやレスポンスも向上……と特に快適性は段違いになっていて、「ちゃんと駄目だった部分を反省して丁寧に続編作ってるなあ」と好感触。目的地マーカーの役立たなさは全く改善されてなかったけど……
 ただそれだけに、『アース』から初プレイだった自分のようなプレイヤーはいいとしても、『アース』既プレイヤーが連動要素のためにもう一回プレイするのはかなり苦行だったんじゃないかと思います。なんだかんだとオールクリアまで合わせて70時間ぐらいかかったし……

 Twitterではこんな総評を書いてましたが結構褒めてるつもり。あと『スペース』はバトルBGMが通常もボスもノリノリでとても良かった。ほんとにマイナーなタイトルですが次回作にもこっそり期待しています。

『スーパーマリオ 3Dワールド + フューリーワールド 』(2021/2/12発売)

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000034438.html

 久々に家族で2Dマリオやりたいなあと購入。いや3Dやんけ、となぜ踏みとどまらなかったのか全く不明ですが、ぱっと見のビジュアルで2Dと思い込んでました。タイトルを読めタイトルを。
 なにしろ純3Dアクションが苦手なので家族に頼り切りになりながらちびちびプレイを進めてなんとかクリア。苦手過ぎて目の前の操作にいっぱいいっぱいだったのであんまり感想がない……安定の楽しさでしたが足を引っ張りまくりました。次はちゃんと内容を確かめてから2Dマリオ買います。

『Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ』(2019/3/14発売)

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000015979.html

 身内から「お前なんで変なRPG好きなの?」扱いを受ける根拠その2。発売予定の出ていた2が気になっていたので70%OFFセールをに合わせて購入。
 とにかく尖っている、賛否両論点多し、という評価はプレイ前から知っていましたが、いざやったら想像以上のトンガリぶりでした。尖っていると言うか、システムまわりについてはところどころ上述の『シチズンズ オブ アース』(=良くできたFCのRPGぐらいの快適さ)よりずっとぽんこつでした。新機軸の世界観や設定、楽曲などなど刺さるところに刺さるのは充分理解できますが、にしてもよく続編出せたなこれ、という印象が第一。
 そこが良かった、という評が多いと思われるシナリオ(展開の評はおおよそマイナスだと思うので全体の空気など)やキャラクターも好みからはかなり外れていたため、行動構築型バトルは楽しい、の一念で進めていたものの、それも主人公の基本スキルが強過ぎて、さらに言うと近接タイプにデメリットがあり過ぎてバランスが悪く、途中ほかのゲームを挟んでしまった段階で戻る気概がなくなりボス二人残して途中ドロップアウト。

 シナリオ(テキスト)に関しては「エグい」「毒が強い」「悲愴」という印象以前に主に台詞まわりで「配慮・思慮がない」「幼稚で古めかしい悪罵」「暴露と言うより露悪」という印象を強く受けてしまい……「そういうキャラ」に認定されたが最後延々といじられるパターンが多く、それ人間の本性がどうとか以前の問題でしょ、考えなし気遣いなしの子どもじゃん、という感想しか出てこない場面も複数あって個人的にはあまり評価できません。図書館でのしつこ過ぎる鼓太郎バカキャラ扱いとか笑いどころとして描いたんだろうか……
 でも確実に光るところはあったなあ惜しいなあ、とは思えたので予定通りに『2』は買いました。改善っぷりに驚きました。というわけで下へ続く。

『Caligula2』(2021/6/24発売)

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000034422.html

 身内から「お前なんで変なRPG好きなの?」扱いを受ける根拠その3。実際は上半期中で最後にプレイしたタイトルですが、1の続きということで上に持ってきています。
 前述の通り『1』の印象があまり良くなかったこともあり、バトルのバランスが良くなって楽しければいいなあ、ぐらいの期待度だったのですが、良い意味で完全に裏切られました。前作でここはちょっと……と感じた部分はほぼ全てと言っていいほど解消ないし改善されて、小さな粗がちょこちょこ残る程度に。特にシナリオの展開・まとめ方とメインキャラクターの丁寧な描き方は、この世界、このタイトルならではの要素を最後まで活かし切っていて、非常に好感の持てる仕上がりになっていたと感じます。
 バトルも待機時間の長さなどまだ少し気になる点は残るものの、期待通りの楽しさ。もともと変則型コマンドバトルが好きなので大満足でした。ちゃんと仲間と協力して戦ってる感がいいよね。
 こちらのタイトルに関しては単独で長々した感想を書いたので張っておきます。おおよそ絶賛しています。ネタバレありにつきご注意。

 惜しむらくは3Dモデルまわりに前世代感、低予算感が漂っていることかな。面白さには全く関係ありませんが売る上でのキャッチーさがないのは残念です。立ち絵などの元のビジュアルはかなりいいだけに。特にSwitchの携帯モードでは2もODも豪快に解像度が落ちる仕様で、スペック云々もさりながら根本的に描画の相性が悪いような気がする。
 とにもかくにも、久々にいいシナリオ、いいキャラクターの、いいRPGをプレイしたぞ! という気分になれました。変なRPGゲーマー扱いしてくる身内にもまんまとプレイさせてこれは確かに出来が良い、の評をもらった、個人的上半期ベストゲームです。

『G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.1「仮面幻想殺人事件」』(2021/3/18発売)

『G-MODEアーカイブス+ 探偵・癸生川凌介事件譚 Vol.2「海楼館殺人事件」』(2021/4/8発売)

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000036398.html

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000038243.html

 シリーズものなのでまとめて。ガラケーでシリーズ展開し好評を得ていたという推理ADV。寡聞にして全く存在を知らず、今回が初プレイでした。
 まず驚いたのがめちゃくちゃ短い。もともとボイスなしテキスト系ゲームを読み進めるのが速めであるらしいプレイヤーとは言え、1作目に至っては30分かからず終わったので、元がガラケーで低価格ということもあり気になるとまでは行きませんでしたが、ちょっと拍子抜けしたところも。
 話の構成としても、明らかなミスリード方向へプレイヤーを誘導しつつ、終盤に全く知らない情報を開示する、という推理ものとしてはやや禁じ手のような手法が使われているので、復活を祝する系のレビューでは悪い意味でなく「ズルい」なんて評されてましたが、自分は今のところやや「うっとい」という印象です。知らんがな、て声出るよ。
 ただ進むごとにシナリオ、ボリュームがUPしていったシリーズらしいので、もう少し続けて追いかけてみようかなと思っています。

『Chicken Police – Paint it RED!』(2020/12/10発売)

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000031593.html

 とにかくビジュアルのインパクトが強く発売前から気にしていたタイトルでしたが、機を逸して結局セール時に購入。感想としては「セールで買っちゃってごめん……」と謝りたくなる良作でした。この強烈な画がこの物語の中では全く違和感なく、しっかりひとつの世界として成り立っているのがお見事。
 クリア後に総評を書いていたのでそのまま貼ります。

 とにかくテキスト・翻訳の質が良く、何気ない会話や主人公の独白の面白さで次へ次へと進めたくなる作品。バックログが無いのが非常に残念でした。システム的に気になったのはそのぐらいかな。あと途中2回ある射撃のミニゲームは正直要らなかったかな。10回以上死んだわ。
 本筋に関わらないどうでもいい情報としてなぜかハム太郎(ハム太郎ではない)が出ます。海外で知られてるのかあれ。


『とらきちのトラキッチン』(2021/5/20発売)

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000040314.html

 インディー紹介で取り上げられていた論理パズル?ゲーム。
 とにもかくにもキャラクターが可愛いです。タイトル画面を永遠に眺めていられる。パズルもシンプルで平易、かつ最適化を求めると頭を悩まされる絶妙な造りで素直に面白い。まだ途中ですがぽちぽち進めていきます。

『ルーンファクトリー5』(2021/5/20発売)

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000031267.html

 上半期のメジャー問題タイトル。うっすら予感はありましたがバグまみれでしたね。自分は幸い進行不能系のバグにはぶち当たりませんでしたが、これまでに認識されている細かな不具合のいくつかは実際に経験しました。というか音声やテキストの異常など普通にプレイしていれば必ず起きるたぐいのものも複数あり、素直に発売前のデバッグが足りてなさ過ぎる、という感想です。アップデートでせっせと直してくれているのは良いものの、根本的に褒められる事態ではないので、今年の『牧場物語』といいマーベラスにはもう少し会社全体で品質管理をしっかりしてほしいところです。

 バグはさておき、ゲーム部分に関しては意外に悪くなかった、というのが一番の印象でした。発売前は3Dスタイルとなったことによるマイナス方向への変化ばかり不安視していましたが、なかなかどうしてシリーズ独自の楽しさは色濃く残っており、プレイフィールとしてはほぼ変わらず。もちろん2Dルーンファクトリーの集大成とも言えた4より退化してしまっているところもぽつぽつ見られはしましたが(特にシナリオまわりはどうにも薄味すぎました)、挑戦の第一歩としてはかなり頑張った出来になっていたのではないかなと思います。
 シリーズの後継としては及第点ながらとにかく不具合とレスポンスの悪さが惜しいタイトルだったので、ここで踏ん張って次につなげてほしい、そんな一作でした。

『ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング』(2021/6/11発売)

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000041266.html

 クリエイティブの素養もゲーム作りの気概もなく、「ニンテンドーの遊び心に触れたい……」というやや不純な動機で購入。そんな妙ちきな欲求を満たすものとしては大満足でしたが、初手が曲がっていたためそもそものゲームプログラミングゲーム(ツール)としての評価は正直できません。万人向けに丁寧に造られているがゆえの中途半端さ、のような空気を感じる部分もありつつ、世間一般にどのように受け止められるのか、受け入れられるのか(=若年者向けプログラミング教育現場の展開)といったところは気になっています。

『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』(2021/5/14発売)

『ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女』(2021/5/14発売)

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000038631.html

https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000038636.html

 待望のリメイク……なんて言いつつ全くリアルタイム世代ではなく、『うしろに立つ少女』を初代とSFC版を3DSでプレイしただけのにわかプレイヤーなのに「もっとCSにノベルADV出てほしいなー!」の期待込みで勢い余って限定版(DL版)を購入しました。結果的には全く後悔しなかった、やっぱり名作です。
 実は『消えた後継者』も『ゲームセンターCX』でプレイした回を観ていたため二作とも真相は既に知っており、それでも楽しめるかなぁと不安半分のプレイスタートでしたが終わってみれば全くの杞憂。もちろん初プレイならではの衝撃は受けられなかったものの、演出の変化や進化にいちいち感心しながら、保証済みのシナリオの良さもあり最後まで集中して楽しく読み進めることができました。
 なにしろ絵が動く動く。どちらも恐怖を喚起する仕掛けが秀逸な作品のため、古いゲームタイトル特有の「情報が欠落しているがゆえに想像させる恐さ」が演出や画作りが現代風にリッチになることで目減りしてしまうのを惜しむ声も発売前から聞かれ、事実SFC版から既にその通りではありました。が、それは仕方がないことと置いて、当時を懐古し再現するのではなく、今だからこそ可能なリッチさを追求する見せ方に振った演出、大正解だったと思います。ノベルゲームもまだまだ進化できるんだなぁと感じ入った次第。システムはさすがに昔ながらの面倒さを感じる箇所もありましたが、丁寧な造りのとても良いリメイクでした。

 自分は当時の発売にならって『消えた後継者』→『うしろに立つ少女』の順に進めましたが、このリメイクに関しては特にこだわりがなければ時系列に沿った逆順プレイのほうがオススメかなと思いました。すっきり終わるし、演出なんかも『消えた後継者』のほうがちょっと良かった気がします。事件の真相も結末も全部知ってたのに終盤の盛り上がりではずびずび泣いてしまった。
 このご時世に純粋なノベルADVを展開するのはなかなか難しいとは思いますが、探偵くんとあゆみちゃんの活躍もっと見たいなー!と素直に思ったので、続編にこっそり期待を寄せておきます。今回制作のMAGES.の浅田さんも限定版冊子のコメントで乗り気だったし……


 以上、上半期プレイメモでした。長かった……やっぱり四半期ごとに書いたほうがいいかな……
 記事見出しの画像を見ると一目瞭然ですが、期間中に買ったもののまだプレイ前/プレイ中だったりするタイトルもあり、そのあたりはまた次回以降に書くつもりです。ただしここまでプレイしていないものは積んでしまう可能性のほうが高いことを考えると私はもう少し計画性を持ったほうがいい。
 ちなみに今現在プレイしているのは『迷路探偵ピエール:ラビリンス・シティ』。とても楽しい。あと『カリギュラ2』の2周目……とかやってるから買い置きのゲーム手つかずで積むんだよ。
 下半期は待ちに待った『真・女神転生Ⅴ』が楽しみですね。そういえばお前途中まで進めてた『真Ⅲ』は(ここでノートの記述は途切れている)

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