見出し画像

初めましてのお野菜。

フルタ丸のnote、金曜日は篠原です。
本公演のお稽古が始まるまでにせっせと色々やってます。

今週は、ある(私的な)絶対できない無理!と思ったことに挑戦し、できないを乗り越えたお話です(…私的にです)。

私は通販で、月に2回ほど季節のお野菜を届けてもらっています。

大切に元気に育てられたお野菜は、どれも味や香りが濃く、お野菜って美味しいなぁの気持ちが毎回更新されます。

私が住んでいる地域では手に入らないお野菜との出会いは非常にありがたいのですが、時々その出会いに困ってしまうことがあります。

それは、自分では調理したことがないお野菜に出会ってしまった時です。
どうやって調理したらいいのか分からず、困ってしまうのです。
(ちなみに今まで困ってしまったお野菜は、空芯菜、ビーツ、キクイモなどです。)

調理方法が簡単に書かれたものが同封されていますが、それを読んでも、まぁ未知の領域過ぎて分かりません。
それでもネットで調べた調理方法と勘を頼りに、今までなんとか『困ったな』を乗り越えて来ました。

そんなこんなで、最近は困ったお野菜との出会いが減って来た私は、困ったお野菜との出会いに対してすっかり油断をしていたのです。

そしてついに、油断している私のもとに、最強の困らせお野菜がやってきてしまったのです。
そのお野菜は生の筍(たけのこ)です。

私がお料理で使っていた筍は、アク抜き後にカットされてたため、生の筍の調理方法について考えたことがありませんでした(恥ずかしながら…)。

我が家にやってきた筍は、今まさに竹林から来ましたっ!という風貌で。
竹の子供らしく根元はずんぐりしっかり。
でも、低い身長のぽっくりした容姿は可愛らしい。
ほぉーこれが筍かぁ…と手に取ってみると、茶色の皮はぴしっと硬くまさに笹っ!
笹っ!!
カチカチの笹に包まれたこの子が、あの柔らかい筍になる未来が、全く見えてこないよ?!あぁどうしようぅ!と途方に暮れかかってしまった私。

けれど、発送元の方が、筍のアク抜きをする時に使う米糠もセットで送ってくれているのを発見し、その心遣いにぐっときて、あぁこれはもうやるしかないんだなと心を決めました。

筍のてっぺんを斜めにカットして、縦に少しの切れ目を入れ、米糠と鷹の爪が入ったたっぷりのお湯で1時間ほどゆっくり火を通しました。
お鍋から出た筍は、カチカチからプリプリホクホクな触り心地に変わっていて、感激しかありません!
その日はお水につけておき、次の日に青椒肉絲と筍ご飯にしていただきました。

筍ごはんはお鍋で炊いたので、出来上がるまで不安しかなかったけど、蒸らし後に蓋を開けたら、うっとりする筍の香りがわっと溢れて来て、もうそれだけで作ってよかったなと思いました。

自分でアク抜きをしてお料理をした筍は、それはもう最高に美味しかったです。

筍の調理を終えた今、私的に、かなり分厚い人生経験を積んだ気持ちでいっぱいです。
絶対無理だと思われたことに挑戦し、見事に乗り越えた達成感があります。
筍のアク抜きをした事がなかった人生から、筍のアク抜きをした後の新しい人生が、今週始まりました。
よくやりました。
ありがとうございました。

それにしても、竹林で筍を見つけ、よしこれを食べてみよう!と思ってくれた人…ものすごいチャレンジャーだなぁ。ガッツがあるなぁ。
その方々のおかげで、今日、私は筍を上手に食べられてます。ありがとうございました!

いつだって創意工夫!大事だな!

篠原でした。


劇団フルタ丸 二十周年記念公演
『すべてセリフのはずだった』


\先行予約受付中/
期間:4月16日(土)10:00~24日(日)23:59
期間限定・整理番号付き
カンフェティ:
http://confetti-web.com/furutamaru20

2022年6月15日(水)~19日(日)駅前劇場

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?