さなぎ

きみは毛布にくるまって、さなぎになった。生まれ消えゆく熱を湛えながら 遠くで猫の鳴き声が聞こえる。きっと誰もがひとりぼっち、ぼくもあなたも 今夜はよく眠れそうだよ、ぼくの真上の名もない星が煌めいて笑った。

なんのために生きてるの、って問われてぼくはずっと悩んでいる 答えも出せないままずっと。夜の街をぶらついて、こんなぼくに答えを教えてくれるなにかをずっと、待っていた。

虚しくても辛くても世界は廻る。ぼくはひとり孤独の海へ潜った。ぼくの居場所、いつもそばにあったね。今日もぼくは変わらなくてもいつだってぼくの世界はぼくに優しかった。忘れかけた頃に沁み込む優しい味。バームクーヘンを齧る、きっとぼくはどこまでもいける


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