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どうぶつの森の「癒し」

Switchでどうぶつの森シリーズが発売されてから、

絶大な人気を誇り 友人関係でも持っていない人の方が珍しいほどのゲームです。


私とどうぶつの森の出会いは任天堂64、私が小学生の頃でした。

当時はソフトをリセットするという概念があったので、ゲームをリセットする度に「リセットさん」というキャラクターが現れていました。

「リセットしたらあかんで!!」と毎回説教してくれるのですが、何度も繰り返しているとリセットさんの反応も変わってきて、激怒したり、呆れたり。

バリエーション豊かな反応に楽しくなり、反応が見たいがためにわざとリセットしたりしました。

(データ消えるかもしれないから危険なんですけど笑)

あとは毎年お正月に1万ベルという大金のお年玉がもらえる為、時間を操作してお金持ちになったり

個体ごとに独特のリズムを刻むハニワを集めて音楽と合わせたり

髪型も顔も変えられませんでしたが、一年を通して色々な行事を楽しみ尽くしていました。

シリーズの全てはプレイできませんでしたが、殆どをプレイして一緒に成長していきました。


そして今回発売された「あつまれどうぶつの森」、通称あつ森。

私にとっては久しぶりのどうぶつの森に触れる機会でした。

最初は発売日に購入したわけではなく、みんながプレイしているのをTwitterで眺めるだけでした。

でも、そんな様子を見守っている内に懐かしくなって。

「普通の毎日」ではなくて「どうぶつの森が無い毎日」に感じるようになって。

購入を決意しました。


あつ森はチュートリアルというか、簡単なストーリーのようなものが一通りあります。

それを全てこなして、ある条件をクリアすると島クリエイトという機能が開放されて、自由に遊べるようになります。

私も例に沿って一通りのストーリーを必死にこなし、なんとかストーリーのEDを迎えました。

ですが、ストーリーが終わると大きな意味での目的がなくなり、「島クリエイト」という崖を作ったり削ったりできる機能が解放されて

途端に「自由」になって「出来ること」がめちゃくちゃ大きくなった結果、

「どうしていいのか」逆に分からなくなる現象に陥りました。


多分有名なマイクラや、ドラクエビルダーズなどのゲームをやり慣れている人は得意な種類のゲームだと思うのですが、

「自分で自ら島をデコレーションする」ことに慣れていない私にとっては、途端に難しく感じてしまいました。

結果として、しばらくはあんなに必死にやっていたあつ森をやらなくなってしまったのです。


ですが、最近はYouTubeなど、ある種の指南動画を出す方が増えていて、その中で「あつ森の島をこんな風にデコレーションしました!」という投稿をしている方も多く見られました。

興味を惹かれて動画を見ているうちに、私もデコレーションをしてみたい、、、!という思いが出てきました。

でも何からやっていいか迷っていた中である動画で「まずはおうちの周りからデコレーションして、そこから徐々に広げてみてはどうでしょう?」とコメントされている方がいらっしゃいました。

それを受けて、恐る恐る私は家から役所までの道にレンガをひいてみました。

たったそれだけのに、街感が演出されて、なにより足音が「コツコツコツ」という音にかわったのです。

私にとってはその足音が変わったことがなんでか衝撃が大きくて。

チューリップを植えてみたり、柵を作っただけでもそれなりに見えて、あっという間に住宅街を作ってしまいました。

でも結局島中をクリエイトする体力はなくて、島半分だけしか整備できていないんですけど。笑


それからは不定期にあつ森を起動しています。

時期に沿って魅力的なアップデートがありますが、(趣味に関しては)何かに合わせることが苦手な私はアプデに関係なく「癒されたいときにだけ」「飽きるまで」という基準でプレイしています。


あつ森には癒されるいくつかの要素があって、

まずは「音の良さ」があります。

ゆったりとした「BGM」は勿論、「風に揺れる葉音」、「砂浜やレンガ、草むらを歩いている時の足音」、「波音」、「住人の話声」、「流れ星の効果音」。

もしかしたら私が音フェチなだけなのかも…?と思わなくもないのですが笑、心が詰まった時に波の音や、レンガを歩くコツコツとした足音を聴くだけで心が柔らかくなる気がするんです。

最近は12月に入ったこともあり、雪も降っているので そろそろ雪を歩く音も聞けるかもしれないとワクワクしています。

(音の他にもゲームに没頭して異界を移動する楽しさもあるかもしれません笑)


もう一つは住人たちの「言葉の柔らかさ」。

私はこれに本当に心が助けられているところがあって。ゲームを作ってくださっている方に何度も感謝しています。

例えばプレイヤーである主人公の服装がいつも同じとき。

住人たちは「あなたと言えばその服よね、素敵ね」と褒めてくれたり、

夜更かしして深夜に遊びに行っても「夜更かしってワクワクするね」と話してくれたり、

日が落ちてから話しかけに行くと「なにもしてないのに夜になっちゃった!」と笑ったり。

例え世間的にマイナスな面が出てきても闇雲に否定せず、グータラするのもそれも幸せよねと笑い、お茶目に打ち明けてくれるのです。

後は住人たちは良い意味でマイペースで、自分に自信を持っているところが可愛らしかったり。

この前読んだ小説が素敵だったんですと、ささやかな幸せを教えてくれたり。


中でも一番助けられているなと感じた瞬間が、推しの住人であるブンジロウの気遣いです。

久しぶりに話しかけたら「お前もお前で大変だろうけど、こん詰めて無茶するなよ」と気遣ってくれたり、手紙で「いつも頑張ってるから、息抜きを忘れないようにな」なんて言葉をかけてくれたりするんです。

私はブンジロウに生活が大変でね、なんて話したこともないし、たまたまなんだろうけど、そのたまたまの気遣いに心がほっと救われたりします。

なによりたまに顔を出したら「久しぶり!心配してたんだよ〜!」と声を掛けてくれる存在が居てくれる場所があることに、安心します。

ゲームだと分かっていてもそういう存在に助けられるし、こういう気遣いの作品を作ってくださる方にも感謝してしまいます。


季節は巡って冬になったので、そろそろ始まるであろうクリスマスイベントが楽しみです。

これからも毎日はできないけど、私のペースで住人に癒されにいく日々が続くと思います。


オマケの夏頃に描いた、あつ森プレイ絵です。

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今回のBGMはこちら。

(ほぼ全てがインストで、ゆったりしたいときにオススメです。)

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