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押し付けないのがマイルール

清潔のマイルールという言葉を聞いて、1番初めに頭に思い浮かんだのは私の母です。
私の母は、昔から何かとマイルールが多い人でした。
ごちそうさまでしたの後に「美味しくいただきました」までいうとか。
掃除は2階から必ずするとか。
マイルールという言葉があっているのか、こだわりが強いというのかわかりませんが、とにかくルールに沿って生きているような人でした。

そんな母の元で育った私はというと、逆に自分のルールを他人に押し付けるのが嫌なタイプです。
聞こえはいいかもしれませんが、裏を返せばあまり何も気にしないズボラなタイプということかもしれません。

そんな母と私で、清潔についてぶつかったのがこのコロナ禍でした。

私はコロナが流行りだした頃に妊娠し、得体のしれないウイルスだとみんなが恐れていた頃に出産をしました。
元々は里帰り出産を考えていましたが、帰省してからも隔離期間があったりすぐに夫に子どもを見せることができないことがネックで断念しました。

そのことを母に伝えると、マイルールがどんどん出てきて私と母は大喧嘩。
しまいには、勝手に産みなさいと言われる始末でした。

私の実家は東北の田舎で、コロナは流行していたものの関東ほどの勢いはなく、東京は危険、田舎は安全という意識が浸透していました。
もちろん母も同様で、なぜ危険な関東で1人で出産したいのか、田舎は安全なのだから帰ってきなさいとずっと言っていました。

何をもってその自信があるの?
帰って逆に誰かにうつしたら?
長距離移動は安全なの?
そんな私の不安は無視でした。

コロナで世の中全体が混乱の渦の中にいたので、誰が正しいのかもわからない中でなぜ、マイルールを押し付けることができるのでしょうか。

マスクをしていれば大丈夫。
アルコール消毒しているから大丈夫。
何が大丈夫なのかは、それぞれのマイルールによって判断されるべきではないでしょうか。
もちろんそのマイルールは、世の中のルールに違反していない範囲の中での話です。

結局私は関東で1人で出産に臨み、その後も子どもが1歳を過ぎるまで帰省しませんでした。
喧嘩したからではなく、マイルールに則って判断しました。

でも同じコロナ禍で出産した人の中には、すぐに帰省している人もいましたし、逆に実母に来てもらっている人もいました。

コロナ禍で身についたマイルールは、清潔についての感覚は特に人それぞれの価値観に影響されるということです。
そのため、明らかに違っていること以外のマイルールを誰かに押し付けて否定するのは違うと改めて感じました。

今は政府より屋外ではマスクを外してもいいと言われていますが、多くの人が未だに外でもマスクをつけています。
みんな周りの目が気になっている、というのもあると思います。
でもそれも、それぞれのマイルールです。

私は、子どもと外で遊ぶときは極力マスクを外して表情を見せるようにしています。
賛否両論あると思いますが、それがマイルールなのです。

今回は清潔をテーマに書いてみましたが
マイルールというのは、何であっても他人に押し付けるものではないですね。

コロナが改めて気づかせてくれたことのひとつかもしれません。


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