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古宮城の現状報告 2021年3月

京都大学の山村先生と院生の方々が新城城や古宮城の現地踏査をされることになり、案内をしました。山村先生が愛知県立大学にお見えになる頃に古宮城とその周辺の中世の街並み再現を学生さん達としていただいたのがご縁です。

私自身も久々の古宮城。コロナ禍で行くのを控えていたりしていたこともありまして、ちょっとワクワクです。

久々にみる古宮城は、相変わらず素晴らしい!

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遠くから眺めるだけで、うっとりとしてしまいます。小山全体を城にしてしまうという膨大な土木量を費やした城。武田や徳川が必死に作った力作で、400年を経ても残り続ける素晴らしさ。

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市指定の史跡になっただけあり、新たに市教委が設置した立派な看板がありました。説明文も最新の説が反映されており、わかりやくまとめられていました。この看板さえ読めば、古宮城を取り巻く概略は一発で理解できます。

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入り口で三河古宮城址保存会会長で山城ガイドの原田さんと合流。以前の調査の際には色々と情報提供してくださり、地域の方々を紹介してくださいました。

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城のあちこちに新たな看板が!市教委が立ててくださったそうです。わかりやすくなっています。

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迫力の両袖枡形虎口では、10人が二手に分かれて攻撃方、守備方の目線を体験してもらい、その後、東曲輪の仕切り土塁を見て、城内を東西に分断する大竪堀を見下ろして見学。

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その後、城の大手口から西の曲輪を堪能。この見下ろされ感。絶望しかありません。(見下ろしている方の優越感たるや。笑。)

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歴史に興味のある皆さんだけに堪能いただいたようです。そして、古宮城の素晴らしさを感じていただけたようで、なんとも嬉しい限りでした。

ただ、最近、狐が穴を開けているのが少し気になるところ。

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昨年はCOVID-19感染拡大防止のため、古宮城の整備活動を休止しています。このため、日当たりの良いところは笹が生えてきており、早く刈ってしまいたいところ。それに、来訪者が増えたせいでしょうか。木の根がむき出しになっているところや本来道ではない場所が最短ルートで回る人たちの足跡で道がついてしまった所がありました。人が歩くということは、かなり土を減らしていくのだな、と、思って驚いております。

この日は私たち以外にも、3〜4組ほど訪れている方を見受けました。小さいお子さんもお見えで、城好きな人たちが多く訪れてくださっているようで、うれしい限りです。こうした状況を少しでも続けていくために、今年の整備活動をどうするかを原田さんと話し合いました。

10月の城整備活動は、COVID-19の感染状況が現在程度であれば実施する。整備活動自体はソーシャルディスタンスが保たれるので大丈夫だろうとの理由です。
その後の懇親会ですが、従来は原田さん宅で行っておりましたが、密になってしまうため、遠方からお越しの方には申し訳ないのですが、ペットボトルをお配りしてソーシャルディスタンスを確保した上で古宮城内の白鳥神社集会場所を活用しよう、ということにしました。8月くらいになりましたら、整備活動の状況については、改めてお知らせいたします。

これから蛇、蜂の活動する前の良い季節です。古宮城や亀山城など作手の山城を、ぜひ皆様もご覧ください。

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