春の夜の徒然
あれだけ積もっていた雪が消えてゆく。冬を失ってぼくはぼく自身の変化に時々ついて行けなくなる。
ことばがなにも浮かんでこない時間が増えている。その結果なにかを書く機会が減っている。昨年の今頃は毎日散文と七ならべを書いていたと思うとずいぶんな変化だと思う。ただ、ぼくとしてはこれは良い傾向だと感じている。最終的にはことばを手放したいと思っているからだ。ことばも、思考も手放したい。
なにかを表現したいという感情は変わらずにある。いろいろ試したことはあるけれどぼくには言語表現しかない。言語表現だって出来ていると言っていいのかもわからないけれど、やっぱりことばしかないのかなとも感じている。
そういうぼくがことばを手放したいというのは自己矛盾のようでもあるけれど、本能的にそう感じている以上、それに従ってみようと思っている。
むしろ、思考を手放した後に浮かんでくることばでなにか表現できたらいいなと思っている。なにも浮かんでいないかもしれないけど、それならそれで仕方ない。ぼくはこれからの人生を、自分の内面をなによりも大切にするように生きていきたい。
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