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生きのびるための事務 原作=坂口恭平 漫画=道草晴子

「生きのびるための事務」読了。
この本を読んでやる気にならない二十代はいないと断言できる。
いかに人生において「事務」が重要なことであるかが身に沁みて感じられた。

本の中の坂口さんは22、3歳で漠然とした目標や将来への不安を抱えていて、現在の僕と重なる部分がたくさんあり共感の連続だった。
その悩みを救うジムという人物が、答え合わせのように具体的な解決策を指し示してくれていて、ここ数週間頭の中を占有していたモヤモヤが澄んでいく感覚があった。

今まで自分がいかに無駄な時間の使い方をしていたのかを思い知らされた。
自己否定や一喜一憂を繰り返し、一時的に辛い状況から逃げ出すのはもうやめにしようと強く誓った。そして、誓うだけではなく本の中にやめにできる方法、考え方も丁寧に書かれているので愚直に取り組んでいくことにする。

これほどの内容が漫画で分かりやすく描かれているので、普段本を読まない方にもぴったりの一冊だと思う。
古本興業でも仕入れさせていただきたいし、胸を張ってお客さんに勧められる。

なんだか今日は久しぶりによく寝られそうな気がする。
どうせ最後は、上手くいくのだから。

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