創造と進化のプロセス

イノベーション理論「U理論」では、創造の源「ソース」のようなものがあり、イノベーションはそのソースにつながり、実体化させていくことで起こるという考え方を提唱しています。
 
私は、新しい世界を創るための体系「リーダーシップとCo-Creationの旅」」を構築することをライフワークとして取り組んでいるのですが、このU理論の考え方をベースとして創造と進化のプロセスを表したモデル図を開発してみました。

スライド06

 「ソース」が、「理念(パーパス・ビジョン・コアバリューなど)」として結晶化される。 「理念」を、現実世界において効果的・効率的に実現するための「方略」を立案する。「方略」を、リソースなどの条件を考慮しながら実行するための「方術」を策定し、行動に移す。

そして、その結果が「方略」「方術」「理念」にフィードバックされる。 この一連の流れが繰り返されることで、ソースが実体化し、新しい現実が創られていくのではないか、また、個や集団の内的進化が起こっていくのではないかという仮説を持っています。 

あと、このモデル図によって、理念・方略・方術などの策定プロセスに対する新しいメタファーが形成されることで、発想が生まれるときの感覚などに微細に変わるのではとも思っています。「理念」「方略」「方術」が下から湧き起こってくる感じです。 

※追記(20200815)
「理念」の階層の下に「自己」の階層を加えると、外的領域と内的領域の相互作用、相互進化の観点が加えられるのでよりよいかもしれない。
自己とは何を指しているかというとアイデンティティー(自己認識)とパラダイム(世界認識)の集合体であり、インテグラル理論や成人発達理論で言うところの意識構造。
結果からのフィードバックによってアイデンティティーやパラダイムに変化が生まれ、発達していくというイメージ。
ちなみに、(ステートメントとして明記された)理念、方略、方術は外的領域に位置付けられる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?