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ニラ 畑からの学び

3月に入りました。
そろそろジャガイモの種イモを植える時期。
地域によって様々でしょうがこの辺りでは
「お彼岸を迎える前に植えると良い」と言われているそうです。
ということで今日は朝から畑に出てジャガイモを植えてきました。

スペースが限られた狭い畑。
連作を避けたいのでまずは水菜(種の収穫用)、長ネギとニラを昨年ジャガイモを育てたスペースに移動することから始めました。

水菜と長ネギは苦も無く地面から抜くことができスムーズに移転先へ移すことができたのですがニラを抜く作業は思った以上に手間が掛かりました。
理由は根っこ。

日が伸び暖かい日が増えた頃から地表に顔を出した畑のニラはまだ数センチ。長いものでも10センチに満たないほどのサイズです。
まだ葉に厚みはなくて葉先は地面に降りているようなものばかり。

そんな小さなニラの近くの土に手持ちのシャベルを入れてみると「ブツブツブツッ!」と根っこが切れる音と感触が伝わってきました。
この時点で根っこの太さが伝わってきました。

適当な深さまで土を掘ったところでニラの根本を掴んで引き抜こう。。。あれ?抜けない?
再度土を掘ってトライ。。。まだ抜けない!
もう少し掘って再々トライ。
ブチブチブチッと根が切れる音がしたけど構わず引っ張ってみるとようやく引く抜くことができました。

引き抜いてみて根っこの太さに驚きました。
長ネギの根と比べても数倍の太さです。
この頑丈な根が土の中で深くもぐり横に広がりしっかりと大地と繋がっている。

成長し始めたばかりの幼い葉に比べて根っこはこんなに立派!

この根が広がりそこから新たな芽が地表に顔を出していくようで昨年より広範囲な場所で芽吹いています。
昨年は確か4~5本だったはずですが今年はすでに15本ほどのニラが芽吹いています。

葉はゆらゆらとしていてしなやか。
自重に耐えられず葉はたら~んと垂れたまま。
風が吹けば吹かれるままでどこか頼りない。

そんな外見をしてますがどんなに強い風が吹いても倒れることもなければ飛ばされることもなくしっかりと大地に根付いている。

引き抜いたニラとその根っこを見ながら「足」を使った表現が幾つか頭に浮かびました。
「地に足を付ける」や「浮足立つ」など地面と足の関係性とそこから日々の生活態度や人生に向き合う姿勢や様子を表す言葉がありますね。

頼りなさげな外見をしていますがそのしなやかさを十分に活かしたたかさ。
時間をかけてしっかりと大地に根を張り自分の居場所を確保する力強さ。

社会の変化や人間関係。
情報や言葉に翻弄されることなくサラリとう
人や社会と比べるのではなく自分の価値尺度をしっかり育ててブレない幸せ軸をベースに生きていくこと。

ニラはニラとして生まれニラであるために生きている。
私たちも私たちであるために生まれてきたはずですよね。
ニラも私たちも天と繋がり大地と繋がる自然の一部。
姿形は違えども大切なところはどちらも同じ。

小さな畑に芽吹いたニラたちを眺めながらそんなことを感じました
畑からの学び、今日もまたひとつ。

ありがとうございました。

場所を移動して1週間 ニラが伸びてきました
ネギは新しい芽も顔を出してくれてます
種収穫の為に残してある水菜 もうすぐ花が開きそう








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