女風セラピは詐欺師だった⑦～初日～

いよいよ初日。

緊張なのかなんなのかフワフワしてた。

どこかまだ現実じゃないようなそんな感じ。

店に着いたら待機室に行きソープセット（衣装や入浴剤、衛生管理品）のカゴを持って着替えてお化粧直し。

中身は↑大体こんな感じ＋服＋下着とか。

準備は整った。

そして待機室で待機

この瞬間が一番緊張したかも。

そして・・・・・ついに待機室に内線が！

👨「お客様がお見えです。9時から〇番室でお願いします。」

いよいよか…

お客さんはどんな人かな？

うまくできるかな？

怒られたらどうしよう？

私マジで風俗嬢やん！

いろんな思考が頭を巡って整理できないままカゴを持ってお部屋に移動、セッティング位置を整えた。

フロントに連絡を入れて

さあお客様を迎えに行こう

恐る恐る階段を降りて階段下で待機

スタッフが待合にいるお客様を呼びに行った

そして現れたのは…

なんと

おじいちゃん！？

年齢は70超え。

私がいたお店はいわゆる熟女店に分類されるお店だったので客層も高めだとは聞いてたけど、実際に父親世代の男性を目の前にして戸惑いを隠せなかった…

テンパりながらもはじめましてと一礼挨拶をした。かなり挙動不審だったと思う。

そのままお部屋までエスコート

なんか話さなきゃ💦と思って一生懸命天気の話をした。
なんだ一生懸命天気の話って。。。

肝心のプレイだけど、そのおじいちゃんはめちゃくちゃ紳士で色々教えてくれた。（その後も3回通ってくれて手順を教えてくれた）

てか70代でもできるんだ。そこにも驚いた。

その後は7人こなして、その日は計8本。

知らない男たちに体の隅々まで貪られて、出勤後は体はフラフラ。

そしてその日稼いだ金額は8万円。

私にとってはすごい金額だったけど、これはソープではかなり安いほう。

そして放心状態のまま家に帰った。

あの日の帰り道の記憶がいまだにない。

夜寝ようとしたら股がズキズキ痛くて寝れなかった。

寝れずにいたら、なぜだか涙が溢れてきてそのまま朝を迎えた。

翌日、高橋にいくらになったか聞かれた。

私「8本で8万だったよ」

そう答えると、

高橋「8万も！？すごいね！すごいね！」

と大喜び。

高橋の嬉しそうな声を聞いた瞬間に辛かったことがフワっと泡のように消えた。

高橋「1日で10万近く稼げるなんてすごいよ！来週もがんばれるよね？？」

私は静かにうんと頷いた。