テーマパークの皮を被った沼のほとり。「Minecraft Dungeons」をいまさらプレイする。
「マイクラ」も「ダンジョン」もご存知かとは思いますが、今回は「Minecraft Dungeons」を紹介します。
実は以前にもやったことがあるんですが、その時はちょっとだけ遊んですぐやめちゃったので本格的にやるのは今回が初めて。たまたま今月のPS+のフリープレイで配信されたので、改めてちゃんと遊んでみるか～～と思いプレイしてみました。
マイクラダンジョンズはマイクラ本家とは全くゲーム性は異なり、マイクラの世界を舞台にしたハクスラアクションゲー。ざっくり言うとマイクラの皮を被ったディアブロ。字面が強すぎる。
ストーリーは、なんか変なやつがやべー力を得て暴れてるからボコしにいくという感じ。
ゲームの流れとしては、レッドストーン鉱山や砂漠の寺院などのダンジョンを選択し、道中多数の敵を倒しつつステージクリアを目指すというもの。敵からのドロップや宝箱から入手できる装備で自分を強化しながら、さらに難しいダンジョンへの挑戦を繰り返していきます。敵はクリーパーやゾンビ、スケルトンなどのモンスターの他、中ボスにはおなじみのエンダーマンやエヴォーカー(初めて名前を知った)、レッドストーンゴーレム(誰？)も登場します。
マイクラダンジョンを触った感想は、とにかく「遊びやすさ」と「ハクスラの楽しさ」がしっかりと両立した作りであると感じました。
まず攻撃手段が近接、射撃、アーティファクト3つの計5つ。アーティファクトとはクールダウン制のアイテムで、直接的にダメージを与えるものから、召喚、回復、移動速度アップなど様々。攻撃手段自体はシンプルながら、装備の組み合わせによって戦術のバリエーションはかなり広がります。
もちろん他にもいっぱいある。
また、マイクラダンジョンズではハクスラゲーによくあるクラスやスキルツリーといった概念が存在しません。その代わり、例えば近接攻撃重視の装備や防御力に特化したアーマー、アーティファクトの使用に特化したローブなど、装備する防具によって戦闘スタイルが大幅に変わるシステムになってます。
この手のゲームは最初にクラスを決めたらプレイスタイルが固定され、別のクラスで遊びたい場合は新しくキャラクターを作ってまた1からレベル上げをしないといけないのがめんどくせ～～となる時もあるんですが、その点装備を変えるだけで色んな戦闘スタイルを遊べるのは手軽でめちゃ素晴らしい。
さらに、武器と防具には強化要素である「エンチャント」が用意されています。
エンチャントは、キャラのレベルアップで得られるポイントを使って装備に特殊効果を付与するシステム。単純なダメージアップや防御力アップの他に、一回で矢を複数発射する、敵を倒すと回復、回避すると移動スピードアップなどこちらもかなりバリエーション豊か。
ただし付与できるエンチャントはドロップごとに異なるので、自分の理想とする装備とエンチャントの組み合わせが出るまで厳選するのがやりこみ要素の一つになると思います。なかなか大変ですが、そのぶん装備とシナジーのあるエンチャントを引き当てるとぐっと強くなった実感があります。
ただ、装備によって戦い方をガラッと変えられるのが魅力なんですが、装備の組み合わせを保存しておけるいわゆる装備セットは恐らく未実装のため、いちいち全部の装備を変えるのがちょっと面倒。
あと不要なアイテムを複数選択して一括分解することができないのも、ハクスラゲーのかゆいところに手～～届いてくれ～～～という印象です。
一回のプレイでのアイテムドロップ数はそんなに多くないのでこまめに分解していれば困ることはないんですが、それよりアイテムがじゃんじゃんドロップした上で一括分解できるほうが最高にキマるのにな～と言う気持ち。
ただ最高難易度のアポカリプスをまだプレイしていないので、もしかしたら今後次第でこの印象は変わるかもしれない。
クラスやスキルツリー、ステータス振りなどの複雑な要素を廃し戦闘面も比較的シンプルな作りである一方、ビルド構築や装備収集などハクスラゲーの楽しさはしっかりと味わえます。他のハクスラゲーをガッツリ遊んでいる経験者には少し物足りなく感じる部分もあるとは思いますが、それでもハクスラ初心者だけでなく経験者にもおすすめです。
ハクスラという手を出すきっかけが少ないジャンルに幅広い年齢層から人気のマイクラの皮をかぶせた、万人受けの顔をした沼への誘いのような一作になっていると思います。この表現どっかから怒られるか？
大事なことなので再度言いますが2023年3月のPS+フリープレイで配信中なので、期間中に友人に勧めて沼に引きずり込みましょう。
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