M-1グランプリ準決勝

M-1の準決勝をライブビューイングで見ることが出来た。
生で見るのは初めてだったが、最後までとても楽しめた。
純粋なお笑い好きの人達が取りたくて取った公演だったからか、全体的にマナーを守って鑑賞しているように思えた。

自己満ではあるが、各コンビ毎の会場のウケ具合を5つ星で表現してみることとする。

金属バット ★★★☆☆
トップバッターという重い空気の中ではウケた方だと思う。話がわき道にそれても 笑いが起きるのはボケがぶっ飛んでいるし、そのボケをお客さんが待ち望んでいる証拠。もう市民権を得てますね。

ダイタク★☆☆☆☆
説明が多いネタでお客さんがついていけていない感じでした。

くらげ★★★☆☆
いいネタが出来たなという感じ。からくりがわかってきてから笑いが大きくなっていく理想的な形。

東京ホテイソン★★☆☆☆
ネタの選択に悩んでいるのかな。飽きが出てきてしまってウケが減っていった印象。個人的な感想だとストーリーが流れていく中でツッコむコント漫才の方が好き。

セルライトスパ★★★★☆
最初にドカンとウケたのはここかな?
設定もあんまりなくて面白い。

マヂカルラブリー★★★★★
セルライトスパの流れから、爆笑をかっさらっていった。
「これこれ!」という期待に応えてくれた笑いが大きかった。オチも秀逸。

すゑひろがりず★★★★★
漫才に落とすとどうなるんだろうと思ったけど、ちゃんと漫才になっていた。
それぞれちゃんと翻訳出来るワードチョイスだったからウケを取れていた気がする。

ラランド★★★☆☆
ボケも古めの感じだったけど、女性がやるからかどこかポップで面白くて、ウケも多かった。
ボケとツッコミの間も良かった。

錦鯉★★☆☆☆
ここもボケが古めだったけどやっぱりおじさん2人なのでそのまま額面通りに受け取ってしまってウケも追いつかなかった感じました。

ロングコートダディ★☆☆☆☆
設定が良かったけれど、2人で楽しんでいる感じ。塙さんが良く言っている縦の意識が薄かったように感じました。

からし蓮根★★★★★
ちゃんと笑うところで笑い取れている感じ。
ありがちな設定で新鮮なボケを入れてウケを取っているところがカッコいい。

ニューヨーク★★★★★
うっすらと世間をイジる漫才で今回もその類。
イジリ漫才は擁護派にはウケるけど否定派には全くウケない、今回はテーマ的にそこをイジッて笑ってくれる擁護派が多かった印象。

トム・ブラウン★★★★★
何個も漫才見てきた後のトムブラウン。そりゃ笑うよ。会場も拍手笑いのオンパレード。
トムブラウンの漫才は「マッドマックス怒りのデスロード」見る時と同じ感覚。
この世界観を受け入れないと勿体ない!みたいな気分。

オズワルド★★★★★
温度が低い漫才で笑いを取れるのってすごい。
ちゃんとウケを取るところで取れていた感じ。
今まででイチウケだった。

カミナリ★★★☆☆
カミナリに期待しているものが大きすぎるのだろうか。そこまでウケが伸びなかった。
もっと伏線回収してくれ、ということなのか。
面白かったけどな。

四千頭身★★☆☆☆
3人と言う人数をうまく使ったネタだったけれど、フリが長くて飽きてしまったような気もする。最後の大ボケでライブビューイングのカメラが違うところを向いていた不運も重なった。

インディアンス★★★★☆
いつも通りのハイテンション。
動きがあってやっぱり楽しいね。設定も田淵さんのニンに合ったネタ。

囲碁将棋★☆☆☆☆
設定が面白かったけれど、万人に刺さらなかった感じ。個人的には準々決勝のネタの方が好き。

ミルクボーイ★★★★★
完璧でした。ウケをオズワルドと分け合っている感じ。全例えが刺さってた。
みんなが通る道だったから笑える部分もあるんだなと思った。

かまいたち★★★★★
見たことないネタだったけど、やっぱり山内さんの論理的だけど屁理屈な感じはツボにはまる。お客さんに委ねる下りもあってチャレンジャーだなと思った。

ぺこぱ★★★★★
優しいツッコミに特徴がある漫才というのはおもしろ荘で知れ渡っていただろうから、既視感はあったはずだけれど、それでもその壁を超えてきたのは凄い。
今大会で一番笑ったツッコミがあったけど、決勝でもやってほしいなー。

ミキ★★★★☆
相槌だったり一言のリアクションだったりで笑いを取れるのは間が良いからであって、名人芸の域に達しているなと感じた。

アインシュタイン★★★☆☆
「今年こそ決勝へ」と言われ過ぎていた気がする。お客さんの期待値を超えられなかったのかなあという感じ。

天竺鼠★★★★☆
みんな天竺鼠のこと好きなのかなというくらいのウケ。でも付いていけない人は付いていけないって感じなのかな。

見取り図★★★★★
去年と本筋を若干変えていたけどそれでも面白かった。例えも秀逸。

和牛★★★☆☆
本筋の設定に沿ったボケが今ひとつハマらず。
本筋とは関係ない掛け合いは面白かったけど、期待値は超えなかったのかなあという感じ。

決勝に進出した9組も発表されたが、印象としてはウケていたコンビが上がったかなと。
初出場が多いのも、「テレビ番組として」という目線ではない選出のように受け取れて、M-1は良い大会だなと思った。
やっぱり面白かった人が評価されるべき。

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