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動物占い

皆さんは「動物占い」という占いをご存知ですか?

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考案者がTVでカミングアウトしていましたが、占いを全く知らない素人さんです。

占術の中で最も易しく、最も基本的なのが占星術です。

知識と舌先三寸的な話術があれば、誰でもできる占いです。

考案者はこれに目をつけ、かつ、お菓子などのネーミングに動物が使われているのを見て「これだ!」と思ったらしいです。

つまり、彼は神秘を占う占術ではなく、コミュニケーションツールとして「人に馴染まれる占い」を考案したわけです。

ここまでは、誰でも、少しは閃くと思うのですが、彼の凄いところは、これを商品化させるために、家も財産も売り払って3億円つぎ込んだということです。

正気の沙汰とは思えませんが、成功する人の多くは、多少は、このような狂気を内在させているものなのでしょうか(;^_^A

クリエイティブの世界ではドの付く素人さんの方が発想が奇想天外なモノになって、想定外に大ヒットするということはあり得ます。

例えば、運転したことなし、運転免許なしの漫画家コンビが書いた「マッハGOGO!」が、「こんな漫画があったのか!超面白い」とヒットしたように、常識はずれの面白さが期待できるわけです。

動物占いの投資がかさんだ原因のひとつはアプリ化です。

今では、簡単にアプリを作れますが、当時は、かなりお金がかかったようですね。書籍化もかなりお金が必要だったみたいですね。

しかし、思わぬ?大ヒットによって、3億円は1年で回収できたというのですから驚きです。

しかも、書籍を翻訳して海外でも販売していたため、今でも印税が入ってくるというのですから凄いものです。

何を言いたいのかといえば、「安っぽい占術は話術で代用できる」ということです。ちなみに、「安っぽい」の意味は手相やタロットのように「個々の根拠を示せない」です。なので、何とでも言えるわけです。

ネットでは「当たる占い」というキャッチコピーが大量に踊っていますが、実は、「本当のことを知りたい」と思っている人よりも、「占いで愚痴を聞いてもらって癒されたい」と思っている人の方が多いのです。

「占い」というより、一種のカウンセリング、セラピーです。

某作家が「自称カウンセラーほど怪しいモノはない」と苦言を呈していましたが、自称?占い師もたいがいなモノですよ。

私は、大手と中堅のプロダクションに所属して銀座や新宿で対面鑑定していましたので、占い師さんたちの「実力と人格」のほどは存知あげていますけど、こちらの需要の方が大きいというのが現実です。

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占いは温泉みたいなものよ。
このようなコンテンツになっているようです(;^_^A

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