自主独立の街 豊橋生と死を考える会 小栗節子
笑顔で最期を迎える街
今回は、豊橋・生と死を考える会の小栗節子さん。 癌の宣告を受けて三か月後の生存率10%の中で、見事に復帰されたご経験をお持ちでしたが、 小栗さんの周りにいるご家族や友人、医療関係者たちの存在を思いました。 そんな出会いを持てた小栗さんは幸せだなと感じるとともに、 退院後にご自分の使命を自覚されて、それを忠実に果たされていました。 こちらより視聴できます。
そして、改めて食べることの価値を教えて頂きました。 小栗さんは、撮影後に当店で購入頂いた包丁を今も愛用しているとお話し下さいました。 撮影時にご提示された写真には、当社でも販売するお料理道具たち。 前回の番組タイトルの「しあわせのお料理道具」を思い出しました。 そんな幸せに貢献できるお仕事をさせてもらい、小栗さんからエールを送って頂いたようでした。
今回のやりとりの中で、キャンデーズの「微笑みがえし」という歌が思い出されました。 日常の何気ない光景に「おかしくって涙が出そう」 その旋律は、もの悲しさの中にも希望がある。 それは、芸能人グループの引退時の別れの曲でもありましたが、 私たちの別れにも通じるからこそ、多くの人の心に響いたのだと思いました。 そこには、豊かな関係性が控えていました。
今回の癌サロンでの数々の出会いのお話は、別れの話であっても、 どれも心温まる、微笑みがえしに相応しいお話でした。 微笑みがえしとは、自分も微笑み、それに対して他者も微笑む。 そこに笑顔で最期を迎える手がかりを頂いたようでした。 今というかけがえのない日常に感謝して、今をともに過ごしている隣人たちを大切にして参りたいです。(2021年4月16日)