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[大自然と共に生きる時代]

〜天変地異が教えてくれるもの〜 


○混乱した社会

2020年は世界的に大変なスタートでした。

中国武漢から新型コロナウィルスが発生し世界中に拡まっていき、非常事態宣言やロックダウンによって、忙(せわ)しなかった時間がゆっくりとなり、あらゆる事柄と向き合うことが出来た。その反面、世界中の人々の心は恐怖に満ち、隠されていた人々の内面が剥き出しになるのをあちこちで見ることが出来た。そして恐怖心に連動するように経済危機、人種差別、デモや暴動へと発展し世界各国で対立と分断が現実社会とインターネット上で同時多発的に起きている。

多くの人々の目には、一見するとこの時代は暗黒時代のように映っているのではないでしょうか。


○世界各地の天変地異の意味

このコロナ禍の中、車や飛行機、工場など人間の経済活動に伴う人間社会の「動き」が止まった。それにより大気は綺麗になりこの地球の環境の改善が世界各地で確認されている。

その一方で、世界各地では激しい雷雨と洪水が起き、火山活動が活発化するなど多くの天変地異が多発している。太古の人々なら神の怒りと捉えてしまうような、いや現代人から見てもこの大自然の巨大なエネルギーの前では神の怒りを連想してしまうほど今年は激しいものが続いているのではないだろうか。

しかしこの天変地異は単なる破壊のための自然の作用なのか?

いや、これもまたこの星の自浄作用なのだと捉えたらどうだろう。

先に記したように人間社会の「動き」が止まると地球環境の改善がなされたことを思えば、地球の視点に立てば天変地異もまた自浄作用と言える。逆に「破壊」と捉える視点は人類の視点である。

そして世界各地で起きている天変地異を「地球による自浄作用」とすればすべての答えが見えてくるような気がする。自浄作用が起きる原因が自ずと見えてくるからである。

天変地異が「地球の自浄作用」だと思うこととしては

 最近、日本の企業が30年前に研究開発し完成させた「バクチャー」という火山礫から作られる砂を知る機会があった。これを川などに撒くとそこの土着の微生物たちが活性化され、環境のバランスを取り戻し水の浄化がなされるというものだ。火山礫がもし土着の微生物を活性化させるのであれば、天変地異などで起きる火山の活発な活動は長期的に見ればその土地の微生物たちが活性化して水が浄化される。その水は蒸気となり雨となり地球を循環し地球の環境を改善する「地球の自浄作用」と捉えられないだろうか。

 もうひとつ、現在(2020年夏)中国の洪水はとても大規模で毎日どこかしらで報道されている。河川に垂れ流された工業排水などの劇物は河川を赤く染め、緑に染め魚を死滅させるほど汚染していた中国に大洪水が起きているのもマクロ的に捉えれば「地球の自浄作用」と言える。


○人類も自然の一部

このように長い年月で汚染された地球は今、「自浄作用」を起こしている。

そして汚染した張本人の人類はその意味も分からず恐れおののき、目を逸らして、己が優位に立つことのみを考え主張し合い対立している。

コロナ禍の中で人類が混乱し右往左往している間、自然界は静かにその営みを続け力強く再生していた。この地球上で唯一人類だけが「不自然」な存在だった。

2020年、

地球はまるで意志があるかのように、

人類は何が不自然だったのか?

と我々に問うている。

我々は頑なに掴んでいるエゴを捨て、

大自然の一部として謙虚に

地球のその問いに答える時代に入ったと言える。







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