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確定申告とセックスは似てるのに今年は快感を得られませんでした


確定申告。
数字や細かい作業が苦手な私にとって、毎年毎年本当に苦痛。普段から領収書の整理なんてしてないし、税金の仕組みもよくわからぬまま、3月に入ってようやく領収書の山と向き合う。2月中に始めればいいのに!と言われるけど、2月は心の準備期間。イメトレ期間。


「たぶんあの人もまだ終わってないはず、、、!」「あの子もギリギリだろうな」と、同じように確定申告に悩まされてるであろう友人の顔を想像しながら、1人じゃないぞ私!と自らを励ます。領収書を手に取り、数字を確認する。だいたい3分で飽きる。3分やって2時間休むので、まじ進まない。


と、とにかく確定申告には悩まされてるんだけど、苦手すぎるから全ての作業が終わるとめちゃくちゃスッキリする。おわったああああああ!と、ベッドにダイブしたい感じ。シャンパン開けたい感じ。ご近所をパレードしたい感じ。確定申告の価値はあの快感と還付金にある。




今回はあの快感が無くて、戸惑っている本日の私。

なぜか、全ての作業が淡々と済んでしまった。思いの外スムーズに進み、予定より早く終わり、手応えがなかった。

あの、書類が全て揃った時のスッキリ感、あの気持ちよさ、晴れ晴れした感覚がなかった。びっくりした。「あれ?気持ちよくないぞ?あの快感は確定申告からしか得られないのに、なんだかおかしいぞ?」

この感覚は、「今日のコンディション、雰囲気、タイミングでするこのセックスは絶対気持ちいい!」と思って進めた行為が予想外のシンプルさで終わった時とめちゃくちゃ似てる。豪華な打ち上げ花火だと思ったら…手持ち花火の一番静かなやつだった時みたいなアレ。


私は打ち上げ花火のような快感のために確定申告してるのにー!確定申告よ、いつからそんなに淡白になったの。もっと激しかったはずなのに。



今回はなぜあの快感が得られなかったのか?考えてみる。

まずは、提出締切日の3月14日より10日も早く終わらせてしまったことが敗因な気がする。余裕を持ったスケジュールは安心感をもたらすけれど、ドキドキ感をなくすのだ。ギリギリとドキドキは紙一重であり、ドキドキは興奮そのもの。

私が確定申告から得たいのは快感と還付金!来年はギリギリを攻めることを誓う。


また、私にとって今回の確定申告は7回目なので、さすがに少し慣れてきた感がある。7回目ともなると、ベテランではないけど、なんとなくわかってしまうこともあって、ちょっと中弛みというか……慣れ親しんだ相手になっちゃって、お互いに甘えが出たね。

回数を重ねるとともにドキドキが減り、惰性が隠せないのは男女関係あるある。ごめん確定申告、来年はあなたをもうちょっと大切にする。

ということは、私が確定申告からの快感を得るには、これ以上税金に関する知識を増やさないことが大切なのかも。節税対策どーのこーのとか頑張って調べていたけど、もう、深く学ばないことにする。「こんなの知らなかった!」の扉を開ける快感は、確定申告のその日まで取っておくのだ。


来年は
・期日ギリギリを攻める
・慣れない、準備をしない
・税金知識を身につけない
この3つを押さえておけば、おそらくまた確定申告終了後のあの気持ちよさを体感できるはず。


年に一度しか会えない相手なので、ここを逃すとまた一年待たなきゃならない。何でもかんでもスピーディーなこの時代に、一年待たせるってほんと勿体ぶるよね。

一年も待つのだから、来年は最高の快感を得たい。多少の刺激も欲しい。ただ、私は刺激を求めても浮気はしないクリーンなタイプ。あくまでもルールの範囲内での、法律に反することのない、誰も傷つけない刺激がほしい。

税金の世界にクリーンな刺激はあるのか?税務署の人に教えてもらいたい。


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