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脱ステロイドをやる際に、脱保湿も必要な絶対的理由

アトピーを完治させるためには保湿をしてはいけない。
この話は恵まれない国に募金をしてはいけないという話ととてもよく似ている。

誤解のないように言っておくと、すべての団体を否定しているわけでも募金活動している人を否定しているだけわけでもない。
僕個人としてはある理由から好きになれないというだけの話だ。

「アフリカの恵まれない子供たちに募金を」
このような活動をよく目にする。うまく活用されている部分もあるわけだが、その一部に目を向けると疑問もわいてきてしまう。
というのは、こともあろうか一部の大人たちは働きもせず、平然と怠けた生活を送っているという実態を聞いたからだ。

もちろんなぜこのようなことができるかといえば、お金が寄付されてきてしまうからである。
それにより、彼らは働くよりも楽なことを選択し、どんどん自堕落な生活を送っているのだ。
だからいつまで経っても改善されない。

彼らに本当に必要なことは教育なのである。
微々たる金額で満足するよりも、自分の力をつけて稼げるようになれば大きな資産を得ることができる。

実はこれとまったく同じことが体内でも起きている。
保湿剤は寄付金だ。

副腎皮質ホルモンの教育が必要

人というのは体内に副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモンとも呼ばれる)があり、これが働くことによって皮膚を正常に保つことができている。
これがいわゆる働く人と同義だと思てもらえればよい。

アトピー性皮膚炎を伴っている人はこの体内で作り出すステロイドホルモンが正常の人よりも弱い。
そのため、肌荒れが起き、炎症反応やかゆみを誘発する。

症状が重く出る、軽く出るというのも、備わっている力の強さだと考えてもらえればよい。
正常の人を10と例えるとアトピーの人は7とか6とか5だとか力が弱いというわけだ。
10に足りない部分はすべて症状として出てくる。

そこで、人は外部からステロイド剤を塗って、力を補おうと考えた。
人によってステロイドのランクが違うのもこのためだ。力が10になるように調整している。

薬の力と体内の力が合わさり、めでたく10の力を発揮できるようになるわけだが、この状態が続くとなんと体内のステロイドホルモンは次第に力を使わなくなる!
つまり、薬が補ってくれているからいいかとさぼり始めるのだ。ステロイドを塗り続けると、徐々にランクを上げていかなくてはならなくなる。というのも、これが起因している。

もともとあった7の力が6になり、5になりと弱くなるため、補わなくてはいけない薬の力を強くしていかなくてはならないということなのである。
これはアフリカの働かない大人たちと非常によく似ている。

与えられるから体内の力は弱まっていく一方なのである。
これはステロイドに限ったことではなく、保湿剤でも同様なことが起きてしまう。

そのために保湿をやめたとたん肌が荒れ始め、かゆみや炎症を引き起こしてしまうのだ。
そして、その状態が辛いから保湿し、ますます状況を悪くしていく。

これを改善させるためには放置し、体内本来の力を取り戻さなくてはならない。
つまり教育だ。

アトピーの人はもともとの力が弱いため、育てるまでに時間がかかってしまうが、実際に放っておくと徐々に元よりも力をつけて正常の10にまで育つこともある。
ちなみに脱ステロイドを行うと、もれなく離脱症状(リバウンド)が起こるのも、体内の力が弱くなっているからで、弱っていればいるほど10から足りない部分の症状はつらく出てくる。

この状態になれば、すぐに体内のぐうたらホルモンは働きだすのかというと実は遅効的で、まだ働こうとしない。
長く続くことでようやく「緊急事態だ!」と自覚し、働こうとするわけだ。
だが、長年にわたりさぼり続けていたステロイドホルモンはすぐに力をつけることが出来ず、3か月間はしんどい状況が続く。

3か月間はしんどいけどがんばれ。というのはこのことだ。
確かに症状が落ち着いてきたのも3か月を越えたあたりからだったと覚えている。

アトピーに限らず、乾燥してきたとしても放っておこう。
次第に力をつけて、しっとりとした肌を手に入れることが出来る。

それでも保湿だけならば平気だろうとお思いだろうか?
僕もステロイド剤と保湿剤では違う、そこまで影響はないだろうと思い込んでいた。

しかし…

保湿剤しか塗っていなかった頭皮の驚くべき展開

僕は全身にアトピー症状が出ていたが、特に頭は保湿剤を塗るだけで症状を抑えることができていた。
そのため、頭はリバウンドもせずすぐに治ると確信していた。しかし、蓋を開けてみれば激しいリバウンドに襲われたのである。

体と同様にじゅくじゅくと滲出液が出始め、不快感を与えてくる。
症状が回復する期間もステロイドを塗っていた箇所と大して変わらなかった。

むしろ髪の毛に覆われているため、乾燥させることが出来ないのはとても辛い。
それは髪をむしりとりたくなるほどのかゆみだった。
余談だが、かきむしりすぎてところどころ剥げたほどだ(今はまた生えてきたが)。

では、一部だけ脱ステロイドを行って、徐々に解決していこうと思うたことは誰しもがあるのではないだろうか?
一度に全身を取り掛かるのだから辛い。少しずつ取り組んでいけば、地獄も和らげることができるのではなかろうか。

僕自身もそう思うていた。
実際、頭だけをステロイドから保湿剤に変更したとき、顔に薬を塗ることをやめていた。

しかし、悲しいかな。まるで何も効果がなかったのである。
それはステロイドがどこに塗られているかが鍵であった。

僕はずっと皮膚表面に塗っているものだと思うていた。
しかし、ステロイドの恐ろしいところは、皮膚表面に塗っているのだが、実は血中を通り、全身を駆け巡っているということなのである。
つまり、一部分だけ塗らずに堪えていたところで血中ではステロイドが行き渡り、悪さをし続けていることになる。

一部だけ抜くことは全く効果がない。
心を決めて、全身の脱ステロイド・脱保湿に取り組もう。

恐ろしい点をもう一つお伝えすると、ステロイドは一度塗ると体内から排出されるのに、なんと1か月以上もかかるのだそうだ。
これも3か月間は耐えよということの意味なのだろう。

脱保湿とともに脱入浴を行って肌を回復させていく

ここまで脱保湿のことを言うてきたが、同時に脱入浴についても説明が必要だろう。

抵抗を感じるかもしれないが、ぜひ実践してみてほしい。
実際脱ステロイドを行うと、反対にお風呂など入りたくなくなるとは思うのだが。。。

とはいえ、脱保湿をやるにあたり、ただ行えばよいのかというとそうでもなく十分な注意が必要であることも覚えておいてもらいたい。

脱ステロイド・脱保湿を行う事で、リバウンドがおき、かき崩す頻度も残念ながら増えてしまう。
それにより傷口から細菌が入り込み感染を引き起こし、とびひなどの病気を発症してしまうということも起こり得てしまうのである。

感染症になってしまった場合は抗生物質を塗る・飲むまた、洗浄液で洗うなどの処置が必要となる。
その際、深刻化するようであれば、「脱ステロイド」を専門としている医師に相談を仰ぐことだ。

僕の場合は爪を短く切り傷を作らないような配慮を行った。
十分に気を付けながら、脱保湿を行っていこう。

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