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突然死を防ぐ栄養素

ミネラルの大切さについて一研究をご紹介します。 ストレス研究の第一人者であるハンス・セリエ教授のネズミを使った研究です。 彼はネズミ10匹のグループを3つ作り、全てに強い巣ストレスを与えた後、グループAはそのままの状態、グループBにはカリウム、グループCにはマグネシウムを与え、それぞれのグループにおいて内臓の状態や致死率を調べました。 すると、何も与えなかったグループAでは心臓や腎臓などに壊死が生じ、最終的には10匹のうち9匹が死んでしまいました。これに対して、カリウムと

    • 天然魚と養殖魚

      普段、お客様にはたんぱく摂取源として「魚類」をオススメしています。 しかし、盲目的に魚類であれば何を食べても良いかというとそんな単純な話ではありません。例えば、養殖のサケに関する研究結果があります。 米インディアナ大学のグループが米科学誌の「サイエンス」で発表したもので、北米やヨーロッパから輸入されているサケに、高濃度の有害物質が検出されたというものがあります。 養殖サケの体内には天然に比べて4倍ものダイオキシン、2.5倍のPCB(ポリ塩化ビフェニル)が検出されたというの

      • 腸内環境を整えるには

        試験やプレゼンなど緊張する出来事の前におなかの調子が悪くなったという経験は多くの方がお持ちかと思います。反対に、便秘や下痢でつらいときに思考力が低下したという経験もあるかと思います。 実は年々、脳と腸の働きは相互に深くかかわりあっているということが分かってきました。「脳腸相関」と言われています。つまり腸内環境は、集中力や思考力といった脳の働きを大きく左右し、脳の健康状態は腸の健康状態に良くも悪くも影響するということです。 脳がストレスを感じると、その信号は必ず消化器系に伝

        • スプーン一杯の〇〇は、牛乳の1000倍のカルシウム

          戦後、日本人のカルシウム所要量は一日600mgに定められました。欧米人が摂取している1日1000mgに比べれば少ないように見えますが、戦前もともと一日300mg前後しか摂取していなかったのにかかわらず骨粗しょう症に苦しむことなどほとんどありませんでした。 それにもかかわらず、こぞって牛乳を飲んでいる今、骨折や骨粗しょう症の割合が目に見えて増えてきたのは皮肉に思えてなりません。現に、牛乳や乳製品を消費している国ほど骨折率が高いことを示している調査結果もあります。 骨はカルシ

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