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美プラ日記:塗装知識0で充電式エアブラシで塗る

美プラデビューして半年経ちました。

美少女ブンドドはUnityゲームプログラミングで禿げ上がる精神の回復には役立ってます。

コーディングに疲れて横見たらこの笑顔で血行回復

でもカスタムしないと気がすまない性格なので、その先に踏み込んでます。お金溶けるう
今回のメインの話は塗装です。塗装はプラモだけでなく、3Dプリンター界隈でも表面加工と並んで重要な技能です。3Dモデラーでも覚えとく意義は大きかろうと思います。

●お金かかる30MSカスタム

大量のニーサンの犠牲と引き換えにやっと納得行くレベルのカスタムができましたが、

リシェッタ+エスポジット+アルファシスター+オプパ多数

これ作るのに使った分だけでも総額1万円オーバー、つかえるパーツ探しに数万円飛んでます。もっと財布燃やしてパーツ集めないとクオリティが上げられないとか…メカ少女のジャンルでなら、同じような見栄えではじめから高レベルで完成されたものがコトブキヤのFAGかメガミで同じような価格で買えたよなと考えて気が沈んでしまう…

気を取り直して、カスタムしたらバラバラのパーツの色を合わせるために塗装します。なお30MMのメカ造形はかなり大胆にパーツを一体化してるため、マスキングの難易度は高い。(コトブキヤはコトブキヤでデカール地獄だけど)

●塗料には厳格な「塗る順番」がある

・正月に組んだコトブキヤキットの嵌合がギチギチだったのは、間違って最初につや消しトップコート吹いたせいでした。(表面にだけ浴びせたつもりが、噴出したミストが裏面まで潜り込んだか)すべての嵌合に厚みと摩擦を増してしまったのでした…
バカなことしたけど、トップコートっていつ吹くのか順番わからなかったんですだ。塗装後で、デカール貼って、ある程度組んだ状態で、かつ関節3ミリ穴はなるべく塞いでからやるんだって。でも塗膜の弱さを補うため途中で部分的に吹くのもありらしくてぇ…?

・プラモは、白いカラーのほうが圧倒的に楽です。雑にランナーから切ってヤスリがけで白化してても、もともと白だから関係ない!塗装も下塗りが要らない!手足が白の唯一のシスター・ルルチェが常に不足してるわけです。

・塗装入門用なガンマカはアルコール溶剤、こいつは強く注意すべきことが2つ、
1つは、水性もラッカーもエナメルも、全ての塗料を溶かす。塗装した上から重ねて塗ることはできないそうで。
2つ、ABS素材(硬いプラやクリアパーツ)に厚塗りするとプラが溶けるんじゃなくて砕ける。アルコール100%のガンマカ消しペンは危なかった。綿棒・細筆・エアブラシで使うならギリセーフ?

ガンマカは全塗装に使おうなんて考えてはダメ、あくまで素組みに部分塗装でほっこりする用のものらしいです。
ただ、メタリックカラーは充実してるので、上級者でも無視はできない存在というのが。

アクリジョンとアクリオス、混同して使ってたわ

同じメーカー、同じ水性カラーでもこれらは別物でした。名前が似てて隣り合って売られてたから気づいたら間違って2種類持ってた。いや間違えなくても、どちらが性能いいかは使ってみないとわからないし?

アクリジョンはアクリル塗料で、ピーキーで使いづらいそうですが(ネットでも不評の声多数)、ブンドドに負けない最高クラスの塗膜強度があるのと、台所の洗剤(マジックリン)が溶剤に使える(溶かせるというかはがせる)という絶大な長所が見すごせませんでした。

アクリオスは水性と言ってますが実際はシンナー使ってて、塗る分にはアクリジョンより優れてるといいますが、健康に悪い、塗膜が弱い、そのくせマジックリンが効きにくく使った道具の掃除が面倒になる欠点があります。

・実は、アクリオスの上にアクリジョンを塗ると、塗装がひび割れる!
特にベースカラー。
知らずに併用して一週間かけた重ね塗りが台無しになっちゃった。

(苦労して細かく貼ったマスキングもやり直しなのが大ダメージ)

・複数の塗料を使うなら塗装順はガンマカ>アクリジョン(数日待って硬化させる)>ラッカー塗料orアクリオス>エナメル塗料>トップコートとやれば安全なのかな?うまく使えばレイヤーのように下の塗料を損なわず塗ったり消したりできるらしい。

同じ水性なのにラッカー以上に相性悪いなんてな。アクリオスとアクリジョンの併用という失敗は、検索のサジェストではすぐ出てきませんでした。それだけマイナーな事案なのか?
調べても諸説ある、実際に失敗しないと対策を思いつくことすら不可能、
本当に厄介だなあ!

●充電式エアブラシについて

ムラのない塗装は筆塗りではあまりに無理ゲーなのを悟り、エアブラシを導入することにしました。未使用時にはバラして平面にできる段ボール塗装ブースも買いました。
狭い・汚せない賃貸住まいで本格エアブラシ+ラッカー塗料+劇薬のツールクリーナーなどもってのほかなので、小さなUSBエアブラシで水性塗料を吹くしか選択肢がありません。性能・効率・品質にハンデを追うのはわかってても、物理的にどうしようもないんで…

ガチ造形するなら、職場や自宅に工房が持てる人生でないと不可能なのだ…

USBエアブラシは5000円台の安物をにしました。性能追求したら結局高額な数万円のエアブラシ一択ってなるとみて、割り切った。
買ったのはこれ↓(※買わないように)



・安物の充電式コンプレッサーは空圧をストックするタンクなどなく、単純にモーターですずしい風を吹かすだけか…USB扇風機じゃねこれ!?
付属のハンドピースはシングルアクション、トリガーを引かなくても常に風が流れっぱなしでカップにもエアーが流れ込み常にうがい状態。
塗料を乾燥させる+カップから吹きちらかす、ラッカー塗料で溶ける、運用を間違うと塗料がコンプレッサーの中に逆流してすべて死ぬとかいう。
えっ。エアブラシてこういうものなん?んなわけあるか!ゴミだこれ!

一般のハンドピース一個よりも安いエアブラシ一式セットてことは、そうなるよな。

・そんなこったろうと一緒にガンマカ用ハンドピースも買っておきました。

ガンマカを吹くだけならあっさりと、リスクなしにきれいに塗れました。
風圧弱いのが幸いして塗装ブースがいるほど飛ばない、使用後の道具掃除がいらないと、満足度高いものでした。
PC机の横で、作業の気晴らしに塗装できる!
とはいえそれは小面積・小物に限った話で、広い面積を吹こうとするとマーカーが乾いて+充電が尽きて吹けなくなりました。
乾いて塗料が出なくなったらマーカーを外して先端をシュコシュコして塗料をリロードしますが、塗料ひたひたにしすぎるとダマが飛んでしまいます。
ガンマカエアブラシは通常のエアブラシよりは必要な風圧が高いようで、この充電式コンプレッサーではまともに使える時間は10分ほど。
風圧が弱いからつい塗布面に近づけすぎてしまいます。マーカーを装着する際のミリ単位のズレで、真っすぐ飛ばなくなります。
重ね塗り=長時間使うならやっぱ換気がいります。有機溶剤マスクないとやばい。

それでも、筆塗りの100倍は快適にうまく塗れます。

・ゴミハンドピースでのアクリジョン+薄め液で普通に塗装も試みました。
アクリジョン+エアブラシ専用薄め液は生産終了してるようで(それほど不人気なのか。。。) アクリオス用薄め液で代用し、希釈割合を模索するしかなかった。
希釈の割合のシビアさ、即乾くせいで重ね塗りの乾燥待ちのたびに全掃除の手間、換気の手間(油性マジックぐらいの小さな匂いですが、吸い込むと脳がマジで溶けちまう。十全な換気と有機溶剤用マスクがないと助からないぞ!)
そんな多数の負担をもってしても余りある塗装の快適さ
30MSの手足程度の大きさ=ガンマカよりは広い面積がすばやく吹けました。ペンより少ない圧でも吹くことができてる感じでした。
多分あと数回塗装したら壊れる気がするけど。

とりあえず曲りなりに初のエアブラシ塗装した手足艤装を組んで記念写真。

ライトが切れて悲しい画質に

※塗装は全てひび割れたけど照明が悪くて+スマホのカメラじゃ粗くて見えない
パーツの色を塗装で統一させたら、やっと自分の作品って呼んでいいとこまで来た感じがします。
このあと全部塗装を洗い落としました。余裕ができたらやり直す。

●自作エアブラシ用マーカー

こういうのを買って、塗料を詰めてガンマカの代わりにできないか試しました。


ペンの構造はガンマカと同じ…インクタンクのフタが外せる以外は

できるわ。アクリジョン+薄め液で、ノーメンテでエアブラシが吹ける!

エアーの弱さでティッシュ1枚に収まる塗装範囲

※マーカーホルダーがぎりぎり入らないので、ニッパーでホルダーを1/4ほど切り落として装着してます。


アクリジョンは原液:薄め液1:1ぐらいに混ぜて投入、先端は使う前に薄め液で固まった塗料を溶かしてダマを飛ばすことで、ガンマカと同じ感覚で使えるようです。もっと放置してさらに硬化したらどうなるか、洗浄して再利用できるかは未検証です。

・追記:(2024/06/18)

ペンに入れっぱのアクリジョンを数週間放置してから使ってみましたが、快適に問題なく吹けました。ペンの内部が溶けるんじゃないかと思ったけど平気みたい(それはペンの材質によりましょう)。溶けてなければペンの再利用は、できそうな感じはします。いやどうだろう。

ただし、どうもベースカラー(ホワイト)はうまくいきませんでした。放置以前にハナからダメ。試行回数が足りないので断定はできませんが、希釈濃度を変えても先端をひたひたにしても、ミストで飛んでくれません。ダマですらなかなか飛ばない…
一回だけ、数十秒だけわずかな量を吹くことができましたが…
ベースカラーは通常のアクリジョンとも性質が違うようです。筆塗りした塗面や、うっかりプラモに飛ばしたダマの厚みが他の塗料と違う。なんか空気に触れた瞬間に固まってるような?
いやそれとも、白系統だけ難易度が高いとか?
ぎりコンプレッサーの圧が足りないとか?
濃度以外にもペンに詰める塗料の量とか(多すぎると違う理由でたれてきて吹けない)要因はあるような

公式のエアブラシ専用薄め液でないと、これが限界なのかも…
この動画じゃベースカラーでも問題なくペンで吹けてるので

だめなら観念してハンドピースで吹くか…まどろこしいのでガンマカの白を買うか…


またアクリジョンの入手がアマゾンでも地元でもなんか見当たらなくなって、(近場の本屋のプラモコーナーが、今までアクリジョンとアクリオスのあった棚が全部無印水性カラーに変わってた…)安定して入手できないなら別の塗料に変えるしかありません…

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