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5年ぶりの塩竈神社は、やはり居心地がよかった💖

先月の19日の夜に、夜行バスで東京を出発して、仙台に向かった。10月20日の仙台フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会を聴くためだった。最愛のマエストロ・山下一史が、10数年ぶりに、仙台フィルの定期演奏会に登壇するということもあって、悲願の仙台行きだった。

そのコンサートのことは、すでに記事にしたので今回は割愛する。最高の幸せを感じた時間だった、とだけ申し上げておこう。

この仙台フィルの定期演奏会が、この仙台旅行の最大の目的だったのだけれど、実はもう一つ大きな目的があった。それは、宮城県の塩竈市にある、塩竈神社へのお礼参りだった。

11年前に初めて仙台に行ったとき、私は、観光周遊バスの「るーぷる仙台」のルートにもある、大崎八幡宮に参拝した。仙台に行く前、いろいろ情報を頂いたのだが、その中でぜひ訪れたいと思ったのが(いわゆる”ビビッ!”と来た、ってやつですね)、大崎八幡宮だったのだ。

私は、車の免許もないので、レンタカーを借りたりもできない。なので、行動範囲は、どうしても、公共交通機関が使える範囲になる。宮城県も仙台市を出れば、車社会だけれど、それでも、JR・地下鉄・路線バスはなかなか充実していて、動きやすい。ただ、それがわかるには数年仙台に通わなければならなかったのだけれど。

何年も「るーぷる仙台」を使って、大崎八幡宮への参拝を続けた私だが、或る時、仙石線に乗っていて、「塩竈神社」という名称を目にして、妙に気になったのだった。最寄り駅は「本塩釜」駅。3月上旬の早朝だった、と思う。私は何故かせかされるような思いを抱えて、松島に行く予定を変更して、本塩釜駅で降りたのだった。

例によって、夜行バスを使っての旅行だった。朝早い時間だから、街はほぼ眠っている状態。人通りもほぼない中、整備された神社への道を、まだ起き切っていない心身で、歩いたものだった(大きな荷物は、駅のロッカーに入れてあったので、身軽は身軽でした)。

塩竈神社は小高い丘の上にある(もしかしたら、低い山の上かもしれませんが・・・・。高台にあるのは確かです)。行く時間や季節にもよるけれど、たくさんの樹々に囲まれ、鳥たちの声も多くて、私などには実に心地よい場所なのだ。

ただ、参拝の際、長い石段だったり、いささか急な勾配ののぼり道を使わなくてはならないのは、若干しんどいけれど(夜行バスを降りて、仙台駅について荷物を預けたら、すぐに仙石線で移動するので、まぁ無茶な部分はあるかも、ですが)。

息を切らしつつ、なんとか本殿にたどり着くと、そこにはなんとも親近感に満ちた空間がある。神社仏閣によっては、人を寄せ付けない雰囲気を持っているところもあって、私などには居心地の悪い場所もあるのだけれど、たぶんそれは、相性の問題なのだろうと思う。その神社仏閣の神様・仏様に嫌われなければ(そして、神様や仏様に失礼なことをしなければ)、たいていは気持ちの良い時間が過ごせるものだ。

この塩竈神社は、海にまつわる神様がお祭りされていて、お清めのお塩を分けてくださる。気が付いたのは、参拝するようになってしばらくたってからだった。

私は神社仏閣に参拝しても、お守りはめったに購入しない。若干の例外はあるけれど(御朱印も集めていません)、参拝することそのものが大事だと思っているから、関心があまりない。塩竈神社でもそうだったのだけれど、お清めのお塩を分けてくださるとわかって、「これは!」と思ったのだった。

私には霊感とかはないのだけれど、うちのインコたちに時々不穏なことが起きるし、変な気配を感じることもある。そこで、このお清めのお塩を使ってみようと思ったのだった。

気の持ちようだと言われれば、そうなのだろうと思う。ただ、このお塩があるだけで、気持ちが落ち着くのだった。それで、参拝するたびにお塩を頂いてきた(もちろん、有料です。お賽銭と同じ感覚ですね)。

ところが! 5年も仙台に行けなかったものだから、塩竈神社にも参拝できなかった。したがってお塩もいただけなかったのだ。コロナ騒動の影響で、神社仏閣もお守りなどを通販する時代になった。遠方の方にはいい面もあると思う。塩竈神社のお塩も、もしかしたら、通販できたかもしれないのだけれど(調べてませんけれどね(^^;)、私はやはり、神社に参拝したうえで、頂いて来たかった。

何故なら、お塩は神社に参拝したことの副産物のようなものだから。ご挨拶に伺ったうえで、お土産としていただいてくるものだと、私は考えているからなのだ。まぁ、これを要するに大好きな神社の一つだから、行きたいんだ! ってことなんですけれどもね。

随分遠回りになったけれど、先月、もちろん5年ぶりに塩竈神社にお礼参りをしてきました。出発前に地元の方々から「朝晩は冷えるから、服装に気を付けて」とアドヴァイスいただいていたのですが、全然寒くなかったんですね。歩いていると大汗かくほどでした。

参道で出会う人たちに、自然と笑顔で挨拶できる自分がいました。5年間、ずっと訪れたかった場所に来られたよろこびが、私の心の警戒を緩めていたのかもしれません。

5年間のご無沙汰とお守りに心からの感謝をしました。なんとなく、「おかえり!」と、言っていただけた気がしたものです。自然に呼吸が深くなりました。

境内には良い香りも漂っていました。もしかしたら、頂いてきた画像のような美しい龍神もいらっしゃったのかもしれませんね。お神楽のものらしい笛の音も聴こえてきて、歓迎してくださっている気がしたものでした。

5年ぶりの仙台は、変わっているところもあったのですが、やはり、私には慕わしい街でした。すべてに相性というものがあるのだとしたら、私と仙台、塩竈は相性がいいのかもしれませんね。

時間が経っているので、ちょっとまとまりには欠ける部分ありますね。ここまでお付き合いくださった方に、心からお礼申し上げますm(__)m💕💛

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