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自分ではどうということもないフツーのことだと思っていたけれど その2---インコとの生活あれこれリターンズ

このnoteを始めて、2年目に入りました。

最近では、新しい方とも出会って、楽しくおしゃべりさせていただくことも増えました。

まれに動物関係の話になった時、たいていの方がおっしゃいます。

「インコを30羽”も”、飼ってらっしゃるんですか!」

愛鳥のことに触れたときに、その数の「多さ」に、まず驚かれるようですね。

それが実は、私としては不思議だったのですが、或る時、ハタ!と気が付きました。

「そうか! 世間的に観たら、30羽のインコと暮らしているのは、びっくりぽん!なんだな」

YouTubeなどで、愛鳥の動画を上げてらっしゃる方も、最近では増えてきましたが、そういう方々は、たいてい1羽を大切にしてらっしゃる。或いは、多くても10羽前後。帯広でオカメインコとシロハラインコのブリーダーをしてらっしゃる方がいて、その方のところには30羽前後いるようですが、これは、プロの繁殖家ですから、或る意味当然の話。

我が家のように、ただ好きで、一緒に暮らしたくて迎えている人が、30羽のインコと暮らしているのは、なるほど、鳥さんに関心がない方からしてみたら、不思議だし驚くことなんでしょうね。「何故、そんなに?」って。

ではなぜ、私には30羽が多いとは思えないのか? これは、マックス50羽超えていた時代もあって、出入りもありながら、気が付いたら、ずいぶん減っているなぁ、という感覚が強いからでしょうね。

世話にかかる時間も、かつてに比べたら、相当短くなっています。オカメインコたちは、高齢化が進んでいたりもするので、人と遊ぶことを億劫がる子も増えました。世話をしながら遊ぶのが、我が家の現在のスタイルなので(一部の種族除く)、かごの掃除と食事の用意が済めば、人の手は要らん子の相手の時間は、当然短くなります。

1羽に1個のかごですので、30個の大小さまざまなかごの掃除をするわけですが、かつては、かご掃除が済んで、また、彼らと遊んでいたりもしたのですね。

複数の鳥さんと暮らしている、というと、何故か、皆様、大きな禽舎を想像されるようですね。幼稚園とか小学校などにある、屋根の付いた金網の小屋。

以前はそういわれて、「何故、そういうイメージが???」と不思議だったものです。ただ、鳥さんと暮らすことトータル40年超えている私、いろいろ経験してみて、痛感しています。

「鳥って、この国でのいわゆる”ペット業界”で、市民権得てないんだなぁ」

”ペット”という言葉自体大嫌いな私ですが、ワンチャンや猫さんに比べても、世間的な認知度は極めて低い。災害が発生した時でも、いわゆる”ペット”としての対象は、犬と猫です。鳥や小動物は、物の数に入っていません。

何しろ、愛鳥が病気になった時、「鳥を病院に連れて行っている」などと言おうものなら、笑われることすらあります。「鳥に病院?」ってね。

また、我が家での鳥たちにすべて名前がついているというと、それに呆れる人すらいます。

確かに、人と暮らせる鳥さんは、見た目が小さかったりします。インコの場合、世界最大の種族は、ヒヤシンスマコウ(日本名スミレコンゴウインコ)で、彼らの体重は2~3キロだそうです。ただ、長くて見事な尾羽がついてますから、かなり大きくは見えますけれどね。彼らは、南米が故郷ですが、アマゾン流域の乱開発と密猟で、数が激減している絶滅危惧種。日本では、ショップよりも動物園で観ることが、多いかもしれません。

鳥、分けてもインコと長く暮らしている私たちにすれば、何故、こんなにこの国では鳥さんを軽く観るのかが、理解できません。ワンチャンや猫さんの命が大切なのと同様、鳥さんの命だって同じ重さを持っているはずです(もちろん、ほかの命も同じことです)。

羽をもち、飛ぶことができるので、彼らとは生活圏が違う、という発想なのでしょうか? それでいて、オウム病とか鳥インフルエンザなどの病気が報道されると、むやみに怖がって大騒ぎをしたりする。

鳥さんのことを知らないから。おそらくは、知ろうともしない人が多いのでしょうけれど、鳥さんへの無知が、ことわざなどの先入観とも相まって、無理解や蔑視につながっている気がします。しかも、そこにはおそらく悪意はない。その点が厄介だなぁ、と、思うんです。

私などは、いろいろ嫌な経験もしているので、つい「どうせ、わかってもらえないし」と、あきらめて口をつぐんできた側面もあります。そのため、逆に鳥さんについて、知りたいと思っている方々がいらしたとしても、自分を閉ざしてきたところもあるんですよね。

昨年のMiekaruさんや今年のNNさんからの言葉で、「あ、私には当たり前すぎることでも、彼女たちには、未知の世界で、不思議なことなんだ」と、教えていただいたことです。

一昨年の暮れから、天国に帰る子たちが多くて、それも私の中で、喪失感とともに、30羽という数の実態を軽くとらえている一因でしょう。確かに、この感覚は、一般的ではない・・・、ですわね、はい。

昨年もあれこれインコとの生活のことは書いたりしたのですが、今年も何かあったら、書いてみようかなぁ、と思っています。ただ、本当に、どういうこと書いたらいいのか、わからないので、もし関心がある方、ご質問あればお気軽に、教えてくださいませ。慣れって、怖いなぁ、なんて思う私でございます。

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