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明るい太陽のような鳥さんだった子ーーーアオハシインコの思い出

このところ、コメントのやり取りから記事のヒントを頂くことが多いです。今回もそうです。のりこさん、ありがとうございます💕

昨日の記事で、我が家の鳥さんの内訳を出したんですが、その中に「アオハシインコ 2羽」というのがあります。

昨日少し触れましたが、ニュージーランドが故郷の小型のインコです。自然界に本来いる原種は、深い緑いろで、額に赤いラインが入っています。セキセイインコやコザクラインコなどより若干大きいですが、オカメインコなどよりは小さい種族です。

私が子供のころの飼育書などには載ってなかったインコです。お店で初めて観たとき、顔なじみになった店員さんに「私が子供の時に、”アオハシインコ”なんて、本に載ってなかったですよ」というと、「あ、そうだと思います。私も最近まで、知りませんでしたもん」とのこと。

調べてみると、故郷のニュージーランドでは野生種が減っていて、絶滅危惧種扱いのようです。繁殖もあまり簡単ではないようで、探してみてもお店にいることも少ない。また、この種族がお好きな方はやはりいらっしゃるようで、見つけたら、すぐにお迎えされるみたいです。我が家でも、何度かお迎えしようとしましたが、ことごとく失敗しています。

「え? 2羽もいるのに、まだ欲しいの?」

そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。我が家にいる2羽は、もちろんかわいいし、私たちも満足しているのですが、それでもお店にいるとわかるとお迎えしようとするのは、今も忘れられない子の思い出があって、また楽しい日々が来るかもしれない、と、思うからなんですね。

そうなんです。我が家には5年ほど前には、3羽のアオハシインコがいたんです。今回話題にするのは、3年前に天国に帰った我が家で初めてのアオハシインコの、中ちゃん(なかちゃん。ある時期までは”中村君”と呼んでました)のことなんです。

原種は深い緑色のアオハシインコですが、中ちゃんは、全身黄色で、額に赤いラインが入っている子でした。お店で出会って、彼が入っている水槽から出したら、さぁ、大変!!! 「二度と、そんな狭いところに帰るもんか!!」と言わんばかりに、飛び回って、店員さんを振り回す始末です。

小顔で、黄色い顔の中にある眼は、実に愛くるしい。私は、すっかり一目ぼれしてしまって、相方に相談のうえ、お迎えすることにしたのです。

お店で”きぃちゃん”と呼んでいたというので、その名前を踏襲しようとすると、彼は嫌だという。名前を呼ぶたびに首を横に振るんです。それから、二人でいろいろ考えましたが、すべて却下! 悩んでいた或る時、彼に「おーい、中村君、ご飯だよ!!」と、世話が終わった時声を掛けたら、初めて返事をして、しかも、帰ってきて、かごに入ったんですよね。

我が家に来ても、やはり、自由奔放で、一度外に出したらなかなか家に帰らない。機嫌が良いとあっさり帰ることもありますが、ともかく飛び回るのが楽しいようで、人を小馬鹿にするような態度を取りながら、逃げ回るんですね。それでいて、無視してほかの子を相手にしていると、そばに来て、「かまってよ!」なんていうんです。

そういう彼に、半ば冗談半分で相方が呼びかけたら、「そうそう、それそれ!!!」とばかりに返事をしたんですね。以来彼の名前は”中村君”だったのですが、そのうち”中ちゃん”と呼んでも返事をするようになり、それが定着しました。

小さいくせに気が強い子で、自分の3倍近いコミドリコンゴウインコのピポナのそばにも平気で近寄るので、私たちは目が離せませんでした。ピポナに悪気はなくても、力の差、くちばしの大きさの差から、事故が起こる可能性は充分にあったからです。
動きが敏捷で、狭いところにも潜るし、床を走る速度も相当なものです。毎日彼に振り回されるのですが、憎めないんですねぇ。

彼は男の子で、よく歌を歌いました。インコにしてはなかなかいい声だったので、身体の色もあって、「カナリアみたいだなぁ」と、よく思ったものです。今日の見出し画像のミモザのような色をしていました。
人の手は嫌いでも、人そのものは大好きだったようです。

私たちは、鳥さんたちに人の言葉を教えたりはしません。彼らに物まねとかは望んでないからですが、話しかけることはもちろん日常的にやっています。それで充分コミュニケーションできますから、それでいいのです。

ただ、この中チャンは、何処で覚えたのか、いつの間にかある言葉を言うようになりました。
「頑張って💕 フレーフレー!」

しかもこれを言う時は、こちらがめげていたりくたびれているときでした。加えて、愛らしいはちみつヴォイス!!! 日ごろ私たちとバトルするときやほかの鳥さんを威嚇するときなど、低いだみ声を出すのに、この言葉を言う時だけは、かわいらしい声になるんですね。

「中チャン、ありがとうねぇ・・・・。あんた、七色の声持ってるんかい?」

そう語り掛けると、照れくさそうにさらに「頑張って💕 フレーフレー」と言ったりしてくれました。状況判断が的確な子で、私がピポナを叱っていたりすると、かばうように抗議の声を出したりするようなところがありました。

ずっと続くかと思っていた中チャンとの生活は、或る時を境にがらりと変わりました。ひょいと止まっていた高いところから、何が原因かわかりませんが突然落下してから、急激に体力や運動能力が落ちてゆき、半年の介護生活を経て、あっけなく逝ってしまいました。基本的に相方が好きな子だったのですが、最期の半年は、私の介護を受け容れて、穏やかに過ごしてくれました。
プライドの高い子だったので、動けない・飛べない自分に苛立っている部分も観えましたが、最後まで生きることをあきらめない姿には、勇気をもらったものでした。
中チャンは、二人といないことはわかっています。が、相方と彼のはちみつボイスを思い出すたびに、やはり恋しくなるんですね。2羽いるのに、情報があると、お迎えしたくなる理由です。

現在我が家にいるアオハシインコのぐりとみどりについては、またの折に。この子たちについてもいろいろありますからね。アオハシインコは、なかなか面白い種族です!(^^)!おとなしい子がお好みの方には、あんまりお勧めできませんがね(≧◇≦)

いやぁ、今日は本当に底冷えの一日でしたね。用事があって、夜勤で出勤する相方と一緒に出ましたが、傘を持つ手が凍りそうでした。バラバラ音がする雪でしたから、あられってやつだったかも。
明日はまた暖かくなるとか。これは大変ですよぉぉぉ。皆様、寒暖差疲れなど、くれぐれもご注意のうえ、良い週末をお過ごしくださいませm(__)m💕💛

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