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涼しい夏の夜にーーーリハビリ兼ねての雑感

酷暑が続いていたのに、今週後半、一気に気温が下がりましたね。何度も経験してますが、どんなに人間がえらそうな顔したって、自然には到底かないません。
今夜も、かなり涼しいですが、この涼しさ、エアコンのそれとは比べようがないほど、快適です。たぶん、早くも、次の季節を内に秘めているんでしょうね。早くもないですかね。明日は、「立秋」ですから。

先月の下旬、体調を大きく崩しました。とは申せ、寝込んだ、というのではなく、アレルギー性の疾患の、やや重い奴をやったんですよね。

我が家は、現在井戸水を生活用水として使ってますが(もちろん、飲料水もです)、この井戸の水をくみ上げるポンプが、何らかの理由で壊れたらしいんです(我が家より以前から、ここで生活しているお隣によれば、20年ぶりに壊れた、そうですが)。それで、水が一切使えなくなり、お風呂ももちろんダメになりました。
慌てて、コンビニで、水をまとめ買いしたので、飲み水やインコたちに必要な水は、確保できたのですが(インコ用の水は、災害などに備えて定期購入していたりしますし)、身体をさっぱりさせるのは無理。加えて、トイレが 使えないのには、閉口でした(身体は、ともかく、ウエットティッシュで対応。トイレは、簡易トイレを使いました)。
幸い、ポンプの故障は次の日の午後遅くには治ったんですけれど、私の災難はここからだったようです。
工事のために、庭木をかなり動かす必要があったのだそうです。これはお隣の方が、ほぼやってくださったそうですが、元に戻す作業までお願いもできません。それに、庭木たちは、前日から水がない状態が続いていますから、大急ぎで水撒きをしないと、枯れてしまいます。酷暑が続いていた折ですしね。
それで、インコたちの世話がある程度終わった時、相方に残りを頼んで、私は作業をするために、庭に出ました。虫よけも兼ねて、長ズボンははきましたが、暑いし、汗をかいていますから、つい半袖のTシャツの上に、素手で作業を始めたんですよね。
それでも、鉢植えをもとの位置に戻して、水撒きをするだけだったら、たぶん、問題はなかったはずなんです。つい、・・・・、庭木の剪定作業をやっちまったんです。この時に、どうやらかぶれたらしいんですよ。漆に。

10数年ほど前。前の家にいた頃、君子蘭を育てている鉢に、見慣れない樹木の若木が出ていました。私は、いわゆる”寄せ植え”というのを好みません。だから、君子蘭と何かをコンビに植えるはずがない。
ただ、この若木は、青々としていて、しかも生命力も旺盛な様子。私は、引き抜いて、捨てるのも忍びなくて、そのまま、育ててしまったんです。種類もわからないのに。
この若木が、こちらへきて、大きくなってきたので、君子蘭も窮屈そうだし、と、株分けをしたんです。そうしたら、まぁ、大きくなったんですよね、見る見るうちに。
秋になると、きれいに紅葉して、葉っぱを落としてしまいます。その様は、私にはなかなか心地よかったんですよ。季節を感じさせてくれる風物詩としてね。
ただ、大きくなりすぎたので、今年、かわいそうだけれど、伐採したんです。加えて、井戸の工事の折、邪魔になる、と、根っこごと引き抜かれてしまいました。鉢植えにしてありましたが、根っこを地中に下ろしていたので、なかなかすさまじい有様です。この根っこごと引き抜かれた樹は、処分するしかないのですが、今は、庭の片隅に放置したままです。けれど、生命力が相当強いようで、引き抜かれても、伐採された幹から、新しい芽を出しています。
この新しい芽を、剪定したのがいけなかったようです。樹の怒りもあったのかもしれません。その晩から、眼の周りがかゆくなって、赤くなってきました。次の日は、本来はコンサートの日だったのですが、コロナで直前に中止になり(感染者が出たのだそうです)、代わりに、インコたちのための買い物に出ることになっていました。
朝には、いくらか状態も良くなっていたのですが、帰宅後、疲れも出たのか、一気に状態が悪化。眼を中心に、みるみるはれ上がり、強烈なかゆみが襲ってきて、文字通り七転八倒でした。何しろ、かゆくて、眠れませんでしたから。かゆみで眼が覚めて、身もだえするなんて、初めてでした(子供のころ、はしかとか風疹とかやってますが、その時のことは忘れてますから)。「アトピーの人って、大変なんだろうなぁ・・・・・」などと、考えたりしたものです。
症状が悪くなるばかりでしたから、週末に、昨年もお世話になった眼科のクリニックに駆け込みました。診断は、予想通りで、処方された薬も同じものでした。ただ、眼球に塗れる軟膏というものが出ましてね。下瞼に薄く塗るんですけれど、これが良かったのか、去年より早く良くなった気がします。

ただ、眼はよくなったけれど、首から下、ことに腕と足のかゆみがひどくて、大変でした。それで、週明け、今度は皮膚科へ駈け込んで、診察を受けました。やはり、アレルギー性の炎症、ということで、飲み薬と軟膏が出ました。久しぶりに、血液検査も受けましたが、炎症の度合いは低い、ということでした。水ぶくれなどもできて、「本当に、治るのか??」などと、いぶかしんだものですが、やはり餅は餅屋です。一週間後の再診で、「このまま、症状が出ないなら、もう大丈夫でしょう」ということになりました。今は、ほぼかゆみもなく、落ち着いています。

私の症状が落ち着き始めた頃、相方が、調べてくれて、あの引き抜かれた大木が、実は漆の一種だと、わかったのでした。ただ、前の家にいて、世話をしていた時は、なんともなかったので、もしかしたら、こちらの土と私が合わないのかもしれません。もっとも、昨年、やはり、同じような疾患にかかった時も、この樹の剪定をした(しかも素手で)ので、原因の一つらしいことは、間違いないようですが。

かゆみで眠れなかったことと、酷暑、加えて、行きたかったコンサートに行けないことも続いたりして、ドン! と、免疫力が落ちていたようです。しかも、先月の初めに、我が家で初めて生まれたオカメインコが、急逝したんですよね。1年半で、トータル18羽、天国に行っちゃいましたから、「もう、勘弁してくれーーー!!!」という思いもあったみたいです。

泣きたくても、もう涙も出ない。言葉にしたくても、言葉にならない。そうしたいろんなドロドロが渦巻いていた気がします。物理的な疾患を、様々なストレスが後押ししたってところでしょうかね。やはり、心と身体はつながっているってことなのでしょう。

日曜日からお盆のころまでは、また暑さが戻ってくるとやら。涼しさを楽しんだ分、また心身が悲鳴を上げそうですが、それでも、夏は、終盤です。まぁ、今日からは、”残暑”と呼ぶことになっちゃうんですが、ね。

書いているうちに、日付をまたいでしました。ちょっと時間軸にぶれがありますが、このままにします。ご容赦を。


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