日記「こびりつくひび/すごいスリットの女性」
どうやって言葉を書いていたかなと、不思議に思います。少しまでは書きたいものが山のようにあったし、拙いながらも書けてはいたのに。
私の中に入ってくるモノは沢山あるのだけど蓄積していくばかりで出力されていかない。色彩を帯びた言葉、イメージを快く私が迎えることが出来ても、それらは出口を見つけることが出来ないまま、あっというまに消費期限を過ぎてしまって黒くくすんで糸を引いて、私の身体の底にべっとりとこびり付いてしまうんです。かつては美しかった、今となっては汚泥と見分けがつかないそれを