ヲタク、キャリアプランに悩む

ヲタク、WBSを受験する。の続きです。

前回、キャリアプランを考えることから2,3年逃げていた人間が1ヵ月と少しでキャリアゴールを500字にまとめなければならないことになりました。そんな追い込まれた人間を救ったのは1冊の本でした。

こちらの本、河合塾グループが開催する大学院受験対策コースの合格者の研究計画書(WBSでいうエッセイ)や合格者の声を取りまとめたもので、正直に言うと、私はWBSを受験された方のエッセイ1~3しか読んでません。他の大学を受験された方の研究計画書や合格体験記は、既に志望校を絞った後だったのと、何せ時間がなかったので読まず、WBSを受けられた方の部分だけを参考にさせていただきました。
Amazonではわりと酷評ですが、もう何を書けばいいか分からない私のような人間には、「とりあえずこういう感じに書けばいいのね」というヒントをくれるのに十分でした。これも性格だと思いますが、私は0から1を生むのが苦手なのと、お手本やある程度の型を知らないと前に進めないタイプです。逆に、型さえ分かればそこからどんどん応用できる、1から100に広げるタイプなので、書き方さえ分かればひとまず安心して夜も眠れる


―ほど甘くはありませんでした。
キャリアゴールとはこういうものだと分かった後は当然「じゃぁ私は何を書く?」が待っています。さすがに夜も天辺を越え、眠気もピークになる頃、急にあることを思い出しました。
上司がキャリアコンサルタントの資格を持っていたことを。

早速翌日、飲み代はこっちで持つのでキャリアゴール(プラン)に関する相談をさせて欲しいと飲みに誘います。既に彼女には大学院を受けることは伝えていたので、出願要項のコピーを見せながら、どうしたもんかと泣きつきました。実は、本の合格者の最終ゴールも「起業して経営者」や「○○部のトップ」というものが多く、ゴール=組織の中のポジションにする方が書きやすそうではありました。
しかし、私は会社や組織のポジションに興味がなく、一番面白そうなことをするために決定権や発言力が必要ならば、その時にそれを持つ人を説得するということを繰り返してきたので、自身が偉くなることにモチベーションを置けそうにありません。すると、上司から「その仕事への姿勢はある意味一つのキャリアプランだから無理にポジションに置き換えなくていい」と言われました。その際に教えてもらったのは、クランボルツ教授の「計画された偶発性」です。

キャリアの8割が予期しない出来事や偶然の出会いによって決定される

クランボルツ教授が提唱するキャリア論です。
キャリアプランには、ポジションをゴールと設定し、そこまでの道筋を合理的に計画する方法が広く知られていますが、それ以外にもプランの立て方はあるのだとか。クランボルツ教授曰く、キャリアの8割は偶然の積み重ねで出来上がっていて、その予期しない出来事や偶然に積極的に出会っていく(計画していく)こともまた、キャリアプランだそうです。
なるほど、明確に「ここのポジションに就きたいのでこれをやります」と書くことは嘘になるので抵抗がありますが、「こういうことをやりたいのでこれをやっていったら良い気がする」なら書けると思いました。

そうすると、新たな悩みにしてエッセイ3に繋がる問題にぶつかります。私がやりたい「こういうこと」とはいったい何なのでしょうか。エッセイ3の「予定している研究テーマ」に何を書こうと思っているのでしょうか。
それは次回に持ち越しましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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