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常連の男 外見はごくごく一般的な中肉中背のメガネ男子、独身サラリーマンの飲み友達がいる。 そのオトコは大衆酒場が好きでよく一人でもあちこち行っているようで、時々飲みに誘われることがある。 今まで降りたことのない、ご飯も食べたことがない駅の商店街の一角にその居酒屋はあった。 はしご酒だったので私自身も記憶がおぼろげなのだけれども、いかにもサラリーマンが仕事帰りに立ち寄るような酒場だった。私はそういう所は好きなので瓶ビールや今日のおすすめ、お刺身などを注
2022年は数年ぶりに自由が丘女神まつりが開催された。 へーすぶっくはわざわざ「〇年前の思い出」というようにその日付前後にお知らせをくれる。それに出て来たのは約10年前の私が書いた日記。それを元に回想してみようと思う。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 自由が丘女神まつり。当時のカレと行った。母も妹もいつも行くので現地で会えたらね~、みたいな。 午後2時を過ぎてもまだお昼を食べていなかった。 やっと入ったのは洋菓子屋さん。ここにはランチっぽい物は殆ど無く、
まことと言えば私は芸能界の中で大竹まことが一番好きなタレントのひとりなのだけどその話は又いつかするとして、今回は私の父親のお兄さんの、つまりまことおじちゃんの話をしたいと思う。 私の一家とまことおじちゃんの一家は同じ敷地内だった。 我が家は手前に建っているおんぼろの小さい家で、まことおじちゃんの家は奥にあり広々としていた。 そしてその間にガレージがあった。 まことおじちゃんは七人きょうだいの長男で父は末っ子だったことも理由だと思うけれどおじちゃんの車は敷地内、父の車
或る出会い系のようなサイトでメッセージのやり取りをした十歳以上年上の男。 忌野清志郎の話題で少しメッセージのやり取りもあり、その人は昔バンドをやっていたというよくあるパターンと、近年は月に何度かボイストレーニングをやっていたり、過去にRCサクセションのカバーをライブでバンド生演奏で歌ったことがあるというのでなかなか興味深いなと思い、まず顔合わせで飲みに、という前置きをはずしていきなりカラオケボックスへ行くことになった。 確かにそのほうが歌が好きな私としても都合も良い。
以前付き合っていた北関東の男。 そこまで遠くもないけれど、だからと言ってちょくちょく会える距離でもないので一カ月に一回程度会っていた。 仕事は宅配便のドライバー。 CDを集めるのが趣味で、デートでも都内のショップ巡りばかり付き合わされていた。 彼女は十年以上居なかったようで、田舎の朴訥とした、少々訛りもある男だった。 ただそういう男ほど頑固な部分もあったけれどあまり気にはならなかった。 ある時、何かの拍子で私が辛酸なめ子さんの話をした。なめ子さんのこときっと知らない
ある日飲み友達(男性)に何の気なしに、私は夜の仕事をしているけれどなかなか生活が苦しいというような話をしたことがあった。実際に私は自転車操業のワーキングプアのような生活をしているのだけどそれを取り立てて愚痴ったわけでも無いけれど話がどんどん別の方向になって辟易してしまったことがあった。 一般的に名が知られている大手企業のそのサラリーマンの飲み友達は未だに独身である。その男はどうやら国内だけでなく海外の株も色々買っているようである程度の額は儲けているようだ。 私自身は