見出し画像

くたばれOld Boys Clubーこの「国」をこれ以上嫌いになりたくない私へ

10年前の選挙があった冬、その結果を受けて、blogにこんな記事を書いた。

今回の参議院議員選挙の結果を受けた今、読み直してみると…なんだよ、ますます悪くなっているじゃねえか!とやさぐれた。
私はネットでものを書き始めてそろそろ20年を迎える田舎に住むただの一般人である。普段は好きなもののことしか言わないのだが、ただSNSでぶちぶちと不満を呟いて何事もなく流すのなら、ここでまとめて言ってやって自分だけがスカッとできればいいじゃねえかと思い、いろいろ書くことにした。
というわけで、通常は丁寧な言葉遣いを心がけ、フラットで客観的な文章でまとめるようにしているが、今回はその戒めを進んで破り、汚い言葉で気の済むまで書きたい放題やってやる。
もちろん、noteが規制をかけるようなここ2年間続いているコのつくアレとか、戦争についてのことは直接触れずにうまーくぼやかしてやる。

「現状維持」と書いて「思考停止」と読みたくなる

まずはこれ。今回の選挙も低投票率。SNSのタイムラインでは与党になんか絶対入れないと盛り上がり、当日は投票完了報告が続々ポストされるけど、外に出てみれば全然違う世界が広がっている。
わが県は長年リベラルが強かったが、今回は現職が自民の新人に負けた。
敗因はいろいろ考えられるが、うちの知事が現職支持を公言していたことがかなり批判されていたので、もしかしてそれ?かとも思ったが、お隣の県で政府のなんとか大臣が「野党の話は政府は聞かない」云々とか抜かし、それを聞いたわが県の良識ある無党派層だか現状に絶望した人々が「与党なら」と入れたんじゃないかともうちの知事が言ってたので、まあ、そういうことなのかと。そうか、現状維持を願うと与党になるのか…でも、そこで思考停止になっていないか?と疑問に思ってしまうのだ。

疑問と言えば、昔のblogにも書いているが、なぜそんなに自民がいいのかわからん。物心ついてからロッキード事件は起こるは、学生時代にはリクルート事件は起こるは、首相たちはスキャンダルだらけだし、神の国とか言って女性蔑視をしまくるし、オッサンども(ちなみに書いてるオレもおばさんだ)が繰り出す持論は結局のところ「結婚して一人前」「女は子供産め」。
全く持ってクリーンじゃないし、人の人生にケチつけすぎ。
完全に昭和のオッサン理論で動いている人たちばかりなのである。これはオッサンだけでなく、おばさんも若者も、この党に所属している人のほとんどがそうだ。
世界的から見たら完全にout of dateな考えを堂々と披露し、批判されても反省するどころか攻撃する。挙句の果てに「悪魔の〇〇」とか抜かす。そんな世界基準からはずれた思想をなぜ支持するのか?と不思議だし、とにかく嫌悪しかなかった。

そうしたら、選挙2日前に起こったある事件から、パンドラの箱が開いてしまった。そこから飛び出したのは、学生の頃によく名前を聞いた霊感商法で多大な迷惑をかけてきたあの「宗教団体」だった。

Fxxxin わーるどぴーすゆにてぃふぁみりーゆにおん(直訳)!

かつては統一教会と呼ばれていた団体は、現在は世界平和統一家庭連合なんていう宗教色は薄そうだが、それでもうさんくささが拭い切れない名前になっている。
私が大学に入ったころからこの団体を始めとした新興宗教とのトラブルが噂として聞こえてきたり、ニュースになっていたことも知っているし、二度の留学から帰国するたびにワイドショーで大々的に取り上げられていて、なぜこんな宗教が取り上げられるのか、と思っていた。詳細はオウムの事件を始めとして当時から新興宗教のトラブルについて調べていたジャーナリスト(後に参議院議員)の有田芳生さんが語った記事が一番わかりやすいので貼っておく。

「平和」や「家庭」などを謳いながら宗教団体に不可欠な「お布施」で人を縛り付けて家族を破壊するこの団体の思想は、かなり昔に本でも読んだことがあるが、「家庭」の名のもとに血縁だけで束縛し、女性の純潔を過剰にアピールし、男女平等を忌み嫌うその教条に嫌悪感を抱いた。
20年くらい前に「小学校の教室で男女が一緒に着替えしているのは過激なジェンダーフリーだ、行き過ぎたジェンダーフリー反対」とかいう声があって、おいおいそれはなんだ、そんなことあるのかよとあきれたことがあった。今思えば、件の団体の息のかかった勢力が言ったのだろう。こんな騒ぎがなければ、ジェンダーの意義がもっと早く認識できたろうに。
この団体の教条が与党の目指す国の姿であり、野党でも特に左派であり隣の国の主義とは全く反する共産党を激しく憎み未だに公安の調査対象に設定しているのには改めて考えると腑に落ちる。そしてため息が出る。
ああ、数年前から「与党はショッカーなんじゃねーの?」とか思ってたけど、ショッカーに例えるのも甘いくらいに堕してしまっているじゃないか。
こんな日本に誰がした。これは決して戦後民主主義を訴えた人々のせいではない。この国を良き方向に持っていけず、利権ばかりを重視して人々を軽んじた輩どもだ。
ずいぶん簡単に言ってしまっているが、これ以上あれこれ言いたくない。
あとは心で中指立ててやる。

この「国」をもうこれ以上嫌いになりたくない

そんなわけだ。私は生まれ育って、今までずっと豊かに甘やかされてきたこの「国」が嫌いになりかけている。
選挙が終わり、やれ憲法改正だ、やれ原発再起動だと、「国」ーここでは「政権」は一気に自分たちを利するようにものごとを持っていこうとしている。それはやっぱり許せない。いつもよりよき方へ向かっていくように一票を投じているので、それを踏みにじられる結果を見ては絶望していたが、それでもあきらめたくない。踏みにじっているものを操る大きなものについてマスが取り上げなかったり擁護したりするのは、それが「権威」となってしまってすっかり歪ませてしまっているからだ。
だからここで開いたパンドラの箱は、どんな恐怖があったとしても、もうすっかり中身を開けてしまって、これまでに溜めてきた闇も泥もかきだしてしまおう。
そのために、私の立ち位置をここで書いておく。

  • 憲法改正反対(特に9条・25条・96条の改正反対)

  • ジェンダーの平等(女性の地位向上と勤労者の諸負担緩和←過労死しないくらいの緩和は必要でしょう?)

  • LBGTQ+等セクシャルマイノリティや多様性への理解(同性婚で世帯ができれば税制等も同じように扱えるのに、なぜそれをしないのか?また複数の知人がいるのでトランスジェンダーにも連帯する。なお自分はシスジェンダーだがアロマアセクだと思っている)

  • 賃金の引き上げと富の再分配(他国と比べて物価と収入が不釣り合いなのはおかしい。富裕層や大企業ばかり優遇してはいけない)

  • オールドボーイズクラブを憎んでいる

こんな感じで分かってもらえるだろうか。
私はもういい加減社会でも年寄りになってきたが、これまで結婚もせずに生きてきたのだから、今後は社会や後に続く若者のために(嫌がられないくらいに)生きていきたい。
そしてここであれこれ書いたことをしっかり刻み付けて行動し、この「国」を嫌いにならないように文句は言い、冷静に考えて未来を考えていきたい。

最後にダメ押しで言おう。
Fxxxin' Ol' Boys Club! I wanna better tomorrow!
英語で言った方が口汚く聞こえなくていいだろう?
以上。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?