移動日記今日は。
mちゃんちに向かう車内で、杖を持った、スラっと背の高いおばあさまが乗っていらした。
席を譲ると
「いえいえ〜♫ゆっくりしてくださいよ〜ん♫」
と歌うように、ではなく、完全に歌で言われる!上品な振り付きです。
ときめく〜。まさか気が合って仲良くなっちゃうのかな?と、チャーミングな彼女の素晴らしい目を見たら夢は消え
「あ、勘違いだ。私も一瞬であなたに夢中になったおびただしい数の人類のひとりであります。」と、ふんどしを締め直す。
グッバイです、超絶素敵な方。すごい一瞬をありがとうございます〜。
…にも関わらず、指で私の横っ腹をツンツンして空いた席を教えてくださったり、うっかり改札でも会っちゃったりして、「あのもし、庭仕事とか困ってたらなんでもお手伝いに行きますっ」みたいな事を言っちゃいそうで走って逃げた(笑)不思議だよ〜。魅力ってなんなんだろ〜。
「mちゃんち」
川の横にあるmちゃん家は、窓が多くてキレイで、とってもセンスが良く、所々にガチャポンのお気に入りと思しきナマケモノがドラムを叩いてる彫刻とか、コジコジの「ジョニーげんきんだしな」のマグネットとかがキラッとしていた。
ロボットのワンコと中学をサボった超かわいいお嬢さんがすやすやと寝ていた。
全部最高だったけど、なんといっても駅から家に入るためのルートが凄い!
川の上の大きな橋を通って、ナチュラルにツリーハウスっぽくなってる廃墟の横を通り、フェンスの隙間の結構思いきった段差を登る。まるで小学生のようなルートを採用していたのだ(笑)
mちゃんはなに食わぬ顔ですいすい進んでいたけど、私はついに
「ねえmちゃんっ!この道は良すぎるんじゃないの?ズバリ、これはお気に入りの、自慢の段差なんでしょうっ?!」
と言ったら
「そうだよ。バレたか〜!」とかって、廃墟の木漏れ日の下でデレデレと誇らしげだった。
とにかく川が好きなmちゃんの川を見下ろすイカしたベランダで、mちゃんの作ってくれたお花入りクスクスを食べた。
我々は完全にはしゃいでて、でも寝てる子がいるから小声で、神聖なものの愛が降り注いじゃってる感じもあり。
友達の神前結婚式に一緒に参列したmちゃんとコソコソと非常にフザケているかのような、幸せな時間だった(笑)