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ごみ出しエンジョイ

朝一番の、この家の前の坂道を下って行くゴミ出しは私のたのしみだ。

雨だと誰かに車で行ってもらう事になるからその分、梅雨の晴れ間のゴミ出しは格別!

山間の、道幅が広い車道とその脇の広い歩道。この道沿いの地区は住んでる人も少ないし、人も車もほぼ通ってない。海からやって来た大きな風が吹いている。

民家の植栽に左手で軽〜くハイタッチしながら右手でゴミ袋を持ってトコトコ下っていく。馴染みのオリーブもセージもアロエもネムノキもヤシも今日も元気よし。山々も昨夜の大雨で匂い立つようにエネルギッシュだ。

ゴミステーションにゴミを出したら坂を登って戻っていく。すると坂の上の方、小っちゃい人間がゲラゲラ笑って跳ねているのが目に入る。

チビコだ!

ダダダダッとボールが跳ねながら落ちてくるように全速力で近づいてくる。満面の笑みで腕を広げて!

私は足を前後に開き、程よく腰を落として手を開き、ガチで構える。ごきげんなチビが飛び込んでくる、抱きしめる!衝撃は意外と無い。
(飛び込む直前にちゃんと勢いを落としてくれたのだな。えらいじゃない〜)とホッとする。

タックルハグからくっついたまま、2人でしばし笑い、おはよーと言い合った。
「家で待ってるかと思ったよ。」「びっくりした?!」「うん、びっくりした!」
手をつないで帰る。

(…ゴミ出しのタックルチビコを見たの、久しぶりだった〜。。。)

と呆然としてたら背中によじ登られ、髪を変にされながら、のしのし坂を登って帰る。



歯を磨いてくれるハムスター



前はいつもおんぶでゴミ捨てに行っていた。頭によじ登って急にえびぞりするからいつも叫んでた。

手をつないでゴミ捨てに行く時期もあったが、チビが下り坂を急に走るから、追いかけながらやっぱりよく叫んでた。。
そのうち
「ママちゃん、先にゴミ捨てに行って来てよ、チビちゃんは後から長く走りたいから、坂の下でチラチラ見てて!」
とか言いだして待ち合わせタックルブームが長く続いた。

ロープをつけたスケボーにチビコがうつぶせに寝て乗って、ピューっと滑り下りていくのにハマり、わたしが片手にロープを握り、もう片手にゴミを持って並走するというのもよくやった。アザラシを散歩してるみたいでこれは今も好き(笑)
でも最近のゴミ出しはわりと一人で行っていた。

(そういえば最近、アレをやってって言わないや。)と、ふと気付く時、水鉄砲で背中を撃たれたみたいに驚く。えっ?終わった…?こんな急に?って。でもやっぱり、またあるかもしれないな。と思う。
泣けるくらい懐しいちょっと昔のチビコが再び出て来る瞬間って、実は沢山あると知った。さり気なく、突然に、なのにしつこく、、ややこしく成長していく(笑)




「ママ〜おデザーくださーい!」と今日も言われる。「デザート?フルーツ系はサクランボがまだあるかも、お菓子系はカエルしかない。」と今日も言う。

梅雨セット


サクランボorカエルw



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