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変わる

昨晩は夜中に、急速に、急激に冷え込んだ。びっくりびっくり。

慌てて窓を閉め、寝ぼけながらその辺にあった布をミノムシみたいに集めたが夏物をいっくら重ねてもダメ。ああ寒さってこうだよね、布団の膨らみにぼふっと包まれたい。。。と思いつつ、埃っぽい布団を今ひっぱり出したら喘息で死ぬなと思い、ペラペラ布まみれでチビコと抱き合ってしのぐ作戦で行く。
「ねえママ、寒いよ。どうして?」って目をまん丸くしてびっくりしてるチビコを、ハトのお母さんみたいに自分のペラペラ布の中にしまって寝かす。


そんな夜が低気圧と共に去り、ピッカピカに輝く真っ青な朝が昇って来た時。
朝の部屋を見回したらなんとチビコが長袖姿!がんばって自分で、奥から長袖の服を出して着ていたっ。
ユニコーンのロンTに合わせてユニコーンの角付カチューシャもつけたチビコのニュールックが見れたし、栗ご飯の為にいっしょに栗を剥く。いまだ花盛りのバタフライピーの花を摘んで乾燥させる。チューリップの球根を植えるため、立ち枯れていたひまわりの老木をいよいよ抜く。
季節はそんな細部からすでにちゃんと変わっている。小さい秋はニコニコで、あたらしい友達が出来たみたい。


チビコとジイジと夫くんが海に行くと言いに来た。水着の上にラッシュガードを着て。みんなサングラスで笑っている。

私は家に居残って羽毛布団を干す事にした。

ベランダに、肌寒いくらい涼しい山の風がどんどんどんどん抜けて行く。見下ろす自分がカーキ色の長袖を着ていて、焚き火色の毛糸の靴下も履いている。
(夏が終わった。)と思った。こんなに寂しいなんてどういうこと?でも夏がこんなに楽しかったのも生まれて初めてだった、とも思った。
チビコが超大声で張り切ってる声がまだ耳に付いてるし、遊んで焼けて火照ってる体の感じも残ってるけど、もう寒い。ずっと気が狂ったみたいだった夏だったさ(笑)

ひんやりした風と青空に干された羽根布団は、子どもの頃から変わらない感触。まだ埃っぽいのに抱きつく。眠るのが楽しみ。



そうそう!喘息からの鼻うがいをこじらせ、ぴくりとも声が出なかったのがだいぶ治る。

「『チビちゃんロロフス』お願いしまーすっ!」

とチビコが嬉しそうに、《今日は声が出るっぽいママ》を見て叫んだ!
うちはチビコがトイレの時は、ドアの外から「チビコを称える即興替え歌」を歌って待っててあげる事になってるのだけど、笑(https://note.com/funedeo3po/n/nff6ef032afad ←こちら参照)声が出ない間はミニ鉄琴で演奏してたから、ひさしぶりの歌だ。パラサウロロフスの曲に乗せ歌う。

『チビちゃんロロフス、かわいいこ〜♪長袖ユニコーンめちゃ似合ってるよ〜♪今日は寒いね秋が来た〜♪チビちゃん秋はおいしいよ〜♪』


🤤♥🌰

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