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『取り放題』の魔力

最近気付いたことだが、タイトルにもある通り どうやら私は『取り放題』が好きだ。

何故か分からないけれど、『取り放題』の状況下では必要以上に買ってしまうし、頑張る必要など無いのにムキになって食べてしまう。

「バイキングで美味しさ通り越すまで食べるなんて、ただガメツいだけだろ!この貧民が!」
という声が聞こえてきそうだ。耳が痛い。

がめついのも貧民なのも多少認めるけれど、最近の傾向を見ると どうやらそれだけではないらしい。



私にとっての『取り放題』とは、ただバイキングなどの食事形式を指すのではない。
ミスタードーナツ然り、パンが袋に入れられず むき出しで置いてある系のパン屋さん然り、回転寿司然り、お菓子の量り売り然り。

どれだけ食べても払うお金が変わらないバイキング形式のみならず、取った分だけお金が加算されていく料金形態のものでも、この魔力に当てられフラフラと大人買いしてしまうのだ。
お金を払う私も困るが、ほくほくと沢山の食べ物を持ち帰られる家族も可哀想だ。

両者の為に、ここらで一度 理由を考えて見ようと思う。



結論から言うと、私の〝魔力センサー〟は袋に詰められていない状態の食べ物に反応しているのだと思う。
そしてこのセンサー、酷く敏感で魔力に従順。
無駄に高性能なのが厄介である。

目の前にすぐ食べられる状態の食べものを置かれて、我慢出来る人間って居るのだろうか??
つい沢山取りたくなってしまうのが人間の性では無かろうか?
すぐに食べられるんだもの、サッサと理性にサヨナラを告げて、すっと手を伸ばし 私のものにしたくなる。

あと、袋というフィルターを通していないので、その商品の可愛さや美味しそうなシズル感?のようなものがダイレクトに脳に伝わる。
袋に入っているものよりも、美味しそうに見えるというわけだ。

「私、美味しいよ〜♡ほら見て、ツヤツヤでしょ〜出来たてだよ〜!」などと、直接脳に訴えかけられて抗える者がいるだろうか。
いや、いるまい。


私と同じように『取り放題』の魔力に飲み込まれし人間が存在するのかは分からないが、もし存在するのであれば是非、話をしてみたい。

1番抗い難い誘惑はどの『取り放題』か?
どうやってこの誘惑に打ち勝って、いわゆる適量を我が家にお迎えすれば良いのか?
っていうか、適量って何?という話だとか。
きっと話題は尽きること無く、今後の人生をより充実させる友になれるだろう。

逆にアドバイスがある方がもしいれば、鋭い切っ先を強めに投げつけてくれると嬉しい。私は意思・激よわよわ人間なので、人にガツンと言われるくらいが丁度いい。

今回このように、『取り放題』の魔力について 私の持ち得る真面目さを総動員して考えてみたが、どうやらこの魔力に抗える日は遠そうだ。

もうしばらく、『取り放題』の魔力に翻弄される日々を過ごしてみようと思う。

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