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ベンチャー投資ラボ@note⑵ 上場していく会社の業績イメージ編


ベンチャー企業の経営に関する考え方や組み立て方を紐解いて、ベンチャー投資の目利き力をより深めることを目的にした『ベンチャー投資ラボ@note』

この『ベンチャー投資ラボ@note』
弊社のFUNDOORチームが、起業家向けに開催しているオンラインイベントの内容のダイジェスト版となっています。
https://fundoor.com/

今回は、上場していく会社の業績イメージについて、解説させていただきます。

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上場を目指す会社の業績イメージ

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経常利益の水準が重要です。

上場直前期=経常利益2億円のイメージができれば上場が現実的となると言われています。ちなみに、上場条件として利益水準が設定されているわけではありません。

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よくトップライン(売上水準)を気にする起業家が多いのですが、実は、上場の条件としてはあまり関係ないと言われています。売上高が右肩上がりであることは必要ですが、上場時点での売上水準に関する条件等はありません。

実績値だと、上場時の売上高の平均値は20億円前後、16億円以下でも上場しているケースもあります。

繰り返しになりますが、利益の方が重要で、売上高・利益、両方が右肩上がりであることが重要となります。

上場準備コストを考慮する

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なお、経常利益2億円は、上場準備コストを考慮して2億円ある必要性があります。そうなると、上場準備コスト(監査法人の報酬・バックオフィスに係る人件費など)は、一般的に5千万〜1億円程度かかるので、実際は、利益水準が3億円程度はないといけないこととなります。なお、この上場準備コストは、上場後も、上場を維持するために必要なコストとしてかかり続けることになります。

赤字上場の場合

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一方で、近年、赤字上場という言葉を耳にします。SaaS型、サブスク型など、相応の確度で利益が積み上がることが見えているビジネスモデルの場合、黒字化が見込める状況になれば上場審査を通過できることもあります。
つまり、広告費を抑えれば、すぐに黒字化できる状態になっていればよいということです。
バイオベンチャーも、成功確率が高いことが確認できれば上場承認されることもあります。

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なお、上場はゴールではありません。上場後も、事業が成長していくことをイメージできる計画を策定していく必要があります。

以上、いかがでしたでしょうか?

今回の学びのポイント!
・上場していく企業の業績は、トップライン(売上水準)ではなく利益が大切
・上場準備コストも必要なので考慮すべし
・赤字上場が許容される条件を理解しておくべし

なお、繰り返しになりますが、上場条件として利益水準が設定されているわけではありません、あくまでも業績イメージとして、掴んでいただければと思います。


次回もお楽しみに!

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FUNDINNO note 編集部



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