新規事業のスキルを活かして、最先端チャットボット開発に携わる：大手IT企業勤務者の副業体験談

本記事では、大手IT企業で新規事業開発に携わる30代男性が、チャットボットツールを開発するスタートアップ企業での副業経験を語ります。新しい技術への挑戦と、スタートアップならではのスピード感ある開発環境が、彼のキャリアにどのような影響を与えたのか、その実体験をお届けします。

【基本】29歳　M・I
【本業】大手IT企業の新規事業開発部門
【副業】チャットボットツールを開発するスタートアップ企業でプロダクトマネージャー
【副業稼働時間/月】50時間/月
【報酬】30万円

今どんな副業をしていますか

現在、AI技術を活用したチャットボットツールを開発するスタートアップ企業で、プロダクトマネージャーとして副業をしています。主な業務は、製品のロードマップ策定、顧客ニーズの分析、開発チームとのコミュニケーション、そして新機能の企画立案です。特に力を入れているのは、自然言語処理技術を用いた会話の質向上と、様々な業界特化型のチャットボットテンプレートの開発です。

本業での新規事業開発の経験を活かしながら、最先端のAI技術を学べる環境に身を置けることは、非常に刺激的で楽しいですね。週に2回程度のオンラインミーティングと、日々のSlackでのやり取りを通じて、プロジェクトを前に進めています。

なぜ副業しようと思いましたか

副業を始めようと思った理由は主に3つあります。まず1つ目は、最新のAI技術に直接触れる機会を得たかったからです。本業では新規事業開発に携わっていますが、具体的な技術領域は会社の戦略に左右されがちです。一方で、AIやチャットボットは今後あらゆる産業で重要になると考え、この分野のスキルを磨きたいと思いました。

2つ目は、スタートアップの環境を経験したかったからです。大企業とは異なる意思決定の速さや、リソースが限られた中での創意工夫など、スタートアップならではの経験を積むことで、自身の視野を広げたいと考えました。

そして3つ目は、単純に収入を増やしたかったからです。将来的な独立や、より挑戦的なキャリアのためにも、経済的な余裕を持つことは重要だと感じていました。

副業をどうやってみつけましたか

副業は、専門のマッチングプラットフォームを通じて見つけました。最初は漠然と「AI関連の仕事」を探していましたが、いくつかの案件を見ているうちに、自分のスキルセットとチャットボット開発の親和性の高さに気づきました。

具体的には、プロフィールを作成し、興味のある分野やスキルをタグ付けしたところ、このスタートアップ企業からスカウトメッセージをいただきました。オンライン面談を経て、お互いの期待値や条件が合致したため、副業を開始することになりました。

マッチングプラットフォームの良さは、スキルや経験、希望条件などを細かく設定できること。そのため、自分に合った案件を効率的に見つけられました。また、契約や報酬の管理もプラットフォームを通じて行えるため、安心して副業を始められたのも大きなポイントでした。

大変なことはありますか

副業を始めて感じた大変なことは、主に時間管理とコンテキストの切り替えです。本業でも責任のある立場にあるため、両方の仕事に全力を注ぐためには、非常に効率的なタイムマネジメントが求められます。週末や平日の夜遅くまで作業することも珍しくありません。

また、本業と副業で扱う製品や顧客層が異なるため、頭の中でのコンテキストの切り替えにも苦労しました。例えば、本業での会議直後に副業のミーティングがある日などは、短時間で異なる事業の細部まで頭を切り替える必要があり、最初のうちは混乱することもありました。

さらに、守秘義務の観点から、本業と副業の情報を明確に分離して管理する必要があります。使用するデバイスや保存場所を分けるなど、情報管理には細心の注意を払っています。

これらの課題に対しては、徐々に自分なりのルーティンを確立し、効率的に作業できるよう工夫を重ねています。例えば、タスク管理ツールを活用して優先順位を明確にしたり、副業用の専用ノートPCを用意したりしています。

やって良かったと思うことはありますか

副業を始めて良かったと思うことは数多くありますが、特に印象深いのは以下の3点です。

まず、最新のAI技術に直接触れられる機会を得られたことです。チャットボットの開発を通じて、自然言語処理やマシンラーニングの実践的な知識を習得できました。この経験は、本業での新規事業開発にも大いに役立っています。

次に、スタートアップの文化や働き方を体験できたことです。意思決定の速さ、フラットな組織構造、リソースが限られた中での創意工夫など、大企業とは異なる環境で働くことで、ビジネスに対する視野が大きく広がりました。

最後に、新たな人脈を構築できたことです。チャットボット業界の第一線で活躍する技術者やビジネスパーソンとの交流は、自身のキャリアにとって大きな財産となっています。

これらの経験を通じて、自身の市場価値を客観的に把握できたことも大きな収穫です。副業での経験が評価され、本業でも新たな責任を任されるようになりました。結果として、キャリアの選択肢が大きく広がったと感じています。

副業を悩んでいる方に一言

副業を悩んでいる方には、「まずは一歩踏み出してみること」をお勧めします。副業には確かに課題もありますが、それ以上に得られるものは大きいと私は考えています。

特に、テクノロジーが急速に進化する今の時代、自分の専門分野以外のスキルや知識を得ることは非常に重要です。副業は、そのための絶好の機会を提供してくれます。

ただし、始める前に以下の点は十分に確認しておくことをお勧めします。まず、本業の就業規則で副業が認められているかどうか。次に、自身の時間管理能力と体力。そして、副業先の信頼性です。

また、最初から無理をせず、徐々に稼働時間を増やしていくのも良い方法です。私も最初は月20時間程度からスタートし、徐々に現在の稼働時間まで増やしていきました。

副業は、新しい技術やビジネスモデルを学び、自身の市場価値を高める絶好の機会です。悩んでいるなら、まずは小さな一歩を踏み出してみてください。その経験が、きっと皆さんのキャリアに新たな可能性をもたらすはずです。