【マッチレビュー】国際強化試合2023in韓国7/22 韓国 vs 日本 GAME1



スターター

ホーム:韓国

0. ハ ユンギ
2. ホ フン
10.ムン ソンゴン
33.イ スンヒョン
55.ソン ギョチャン

アウェイ:日本

試合展開とポイント

1Q

韓国はホフンのアシストからイユンギがペイントエリアでオープニングゴールを決める。日本は富樫の連続3pt、西田の3pt、韓国はソンギョチャンの3pt、バスケットカウントで序盤から得点を応酬する。

お互いに帰化枠不在のメンバーとなった日本と韓国。ホーキンソン不在の日本に対し、韓国は序盤から積極的なインサイドへのリムアタックで順調に加点。オフェンスでリズムを作ると、ディフェンスの強度も上げていく。

波に乗れない日本は、1Qから積極的にメンバーを入れ替えることに。4out1inでアウトサイドを重視するオフェンスはそのままに、原のバスケットカウント、吉井の3ptで追撃の糸口を探す。

オフェンスの流れをディフェンスに乗せて強度を上げたい日本ではあったが、リバウンドでは韓国に制空権を握られ、苦しい展開に。

リバウンドで主導権を手繰り寄せた韓国が、1Qを27-19とリードして終える。

2Q

日本のハーフコートオフェンスに対し、積極的なダブルチームを仕掛ける韓国が引き続き主導権を握る。一方、韓国のピックアンドロールに対してマンツーマンで守る日本はスイッチ対応へ切り替えていくが、ミスマッチはことごとく突かれることに。

波に乗れない日本はタイムアウト明けにゾーンへ切り替えるも、直後に韓国がホフンが3ptを決めると、さらにはイスンヒョンのポストプレーで加点。

静岡大会と異なり、日本はオールコートマンツーマンではダブルチームをせず、ストレートディフェンスの構え。韓国のアウトサイドシュートの精度も波があり、日本がじわりじわりと点差をつめることに。

しかしながら韓国も焦らない。シュート精度には波がありながらも、オフェンスリバウンドを制し、日本をリバウンドで圧倒。怯まずフィールドゴールのアテンプトを増やすことで、点差を縮めさせず。

日本は比江島の3pt、吉井のリムアタックで喰らいつくも、一進一退の攻防は続き、前半は45-39と韓国が6点をリードして後半へ。

3Q

スタメンをコートに戻した日本は吉井が3ptを決める。

一方の韓国は引き続きオフェンスリバウンドを制し、アテンプトを増やすことに成功。残り7分を切ったところでは、ハユンギが豪快なワンハンドダンクを決める。

前半から引き続き、ホフンのペネトレイトを中心としてリムアタックを仕掛けてくる韓国。ホフンと富永が3ptを応酬。井上がゴール下で粘って決めるも、韓国はイデホンが3ptを決め、点差は縮まらず。

ホフンのペネトレイトを起点に安定的に加点していく韓国に対し、日本は富永の3pt、川真田のリムアタックで対抗するも、リバウンドを制することで3ptを思い切りよく打てた韓国がその都度突き放65-56。9点リードで最終クォーターへ。

4Q

富樫、比江島、馬場、吉井、渡邉飛勇をコートへ送り出した日本。馬場がペイントアタックとで2ptをもぎ取ると、直後のディフェンスを守り切った日本。馬場が再びアタックから得たフリースローを決めていく。

さらに日本は時間をかけたオフェンスから比江島が3ptを決め、65-62の3点差に迫るなど粘りの攻めを見せる。ここで一気に逆転したい日本ではあったが、韓国はホフンがオープンな状態から3ptを確実に決め、即座に引き離すことに。

残り4分を切ったところでタイムアウトをとった日本はこのクォーター初めてのメンバーチェンジ。西田、富永、馬場、吉井、井上のスモールラインナップを編成。ここからしばらくスコアは70-62で停滞し両チーム我慢の時間が続くことに。

残り2分の場面で韓国はスクリーンをリジェクトしたパクジフンがペネトレイトから2ptを決め、72-62と点差を10点差に広げることに成功。直後、日本は富永が3ptを決め点差をつめるものの、韓国はキムジョンギュがローポストでフリーな状態からファールを得る。このフリースローを確実に決め、74-65と点差はキープ。

後がない日本は残り1分20秒で富永が自らペネトレイトで持ち込み、華麗なフックシュートを決めるも、ディフェンスリバウンドを確実に押さえた韓国が試合をクロージング。GAME1は76-69でホームの韓国に軍配が上がった。

なお残り20秒の場面では、ファストブレークからのフォローアップでジェイコブスがA代表初得点を決めている。

ボックススコア

7/22 GAME1
見当たらなかったのでバスライより。

韓国
3PFG 9/30(30%)
2PFG 20/34(58.8%)
FT 9/13(69.2%)

日本
3PFG 10/30(33.3%)
2PFG 14/33(42.4%)
FT 11/15(73.3%)

総評、雑感

スタッツを見て少し驚いたが、フィールドゴールのアテンプトはほぼ互角。3ptにおいてもアテンプトは同数で、成功数は僅差だが日本が上回ることに。

最も差がついたのは2ptの成功数と成功率。ダブルチームを初め、ヘルプとローテーションが良く機能した韓国ディフェンスに対し、日本はペイントの攻略に苦戦。結果として現れた2ptでの精度の差が勝敗を分けることとなった。

一番知りたかったのはリバウンドのスタッツであるが、感覚的にはオフェンス、全体含めてここでは大差が付いた印象。オフェンスリバウンドを獲らせない。ボックスアウトの徹底。静岡大会ではチームとして着実に出来ていたバスケットボールの基本が、この試合では不徹底だったように見受けられた。

GAME2ではお互いにGAME1を踏まえた修正があるはず。日本としては選考マッチの側面も多分にある中ではあるが、結果もしっかり伴うような試合にして欲しいところ。

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