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【マッチレビュー】FIBAワールドカップ 2023 17-32順位決定戦 9/2 日本 vs カーボベルデ

スターター

・日本

・カーボベルデ
 6  F アルメイダ
 8 SG コレイア
10 PF メンデス
13  F Wタバレス
22  C Eタバレス

試合結果

試合のスコア

1Q 🇯🇵17-19🇨🇻

2Q 🇯🇵33-18🇨🇻(🇯🇵50-37🇨🇻)

3Q 🇯🇵23-18🇨🇻(🇯🇵73-55🇨🇻)

4Q 🇯🇵  7-16🇨🇻(🇯🇵80-🇨🇻71)

ボックススコア

総評・雑感

「パリ2024オリンピック本戦への出場権」を見事に獲得。

前回の東京2020オリンピック(新型コロナウイルスの影響により2021年に開催)は開催国枠にて出場したバスケットボール男子日本代表だが、自力でオリンピック本戦への出場権を掴むのは48年ぶり。まさに日本バスケットボール界の歴史を変える瞬間となった。

これまでの試合とは打って変わり、前半から点差を離されなかった日本。1Qを17-19の2点ビハインドで終えると、2Qでは33-18と逆転してカーボベルデを引き離し、50-37とリードを奪って前半を折り返す。3Qでもリードを広げた日本は18点もの点差をつけて最終クォーターに入るも、4Qはカーボベルデが猛攻を仕掛け一気にラン。残り1分には74-71の3点差まで詰め寄られることに。

しかしながら、ここ一番の場面でホーキンソンがバスケットカウント&ワンスローを決めると、直後のオフェンスにおいてはホーキンソンが今度は3ptを決めてダメを押す。日本が再び奪い返したリードを守り、最終スコアは80-71。9点差で勝利し、パリ五輪出場の夢を掴み取った。

3勝を決めるための最終戦ということで、渡邊とホーキンソンの2人は休みなしの40分フルタイム出場。インサイドでの泥臭い仕事を全うし、5得点10リバウンド2ブロックという数字を残した渡邊。4本の3ptを含む29得点7リバウンド4アシスト4ブロックというモンスター級のスタッツを叩き出し、攻守共に日本を牽引したホーキンソン。フル出場の2人が、インサイドから文字通り日本の屋台骨を支え続けた。

スタメンとして28分プレーし、14得点9アシストを記録した河村。18分のプレータイムながら8本中6本の3ptを沈め、ホーキンソンに次ぐ22得点を決めた富永らバックコート陣も奮起。大一番で嚙み合ったチームオフェンス。そしてこれまで通り貫き続けたタイトなチームディフェンスこそが、日本バスケ界の歴史を変える勝利を手繰り寄せた要因になったと言っていいだろう。

惜しくも2次ラウンド進出は成らなかったものの、アジア最高順位で堂々たるパリ五輪への出場権を自力で掴み取ったAkatsukiJapan。

オーストラリア戦では自ら14得点を決め、要所でゲームをコントロールし続けたキャプテンの富樫。

歴史的勝利となったフィンランド戦での25得点を皮切りに、BリーグMVPの矜持を見せ続けた河村。

冬の時代から日本を引っ張り続け、重要な時間帯の得点でチームを幾度となく救った比江島。

初戦のドイツ戦で15得点を叩き出し、一貫して固いディフェンスからウイングを守り続けた馬場。

貴重なコンボガードとして日本のバックコートを支えた西田。

シュートタッチが良い試合も悪い試合も臆さず3ptを打ち続け、日本を勝利に導いた富永。

激しいプレスディフェンスで泥臭く自らの仕事を全うし日本に貢献した原。

貴重なビッグマン兼3ptシューターとしてホーバスジャパンの目指すバスケを体現した井上。

ブロック、スティールと要所でのシュート、リバウンドで存在感を示し、プレータイムを伸ばし続け、日本に欠かせない存在となった吉井。

数少ないビッグマンとしてクリアアウトとリバウンドによりチームを支え、ムードメーカーとしても日本を盛り上げた川真田。

最長のプレータイム。全試合で大会屈指のスタッツを叩き出し、インサイドの要として圧倒的な存在感と輝きを放ったホーキンソン。

そして、自らの引退を賭けてチームを鼓舞し日本をパリ2024オリンピックへ導いたエースの渡邊。

史上最高とも言えるこのチームで成し遂げたオリンピック出場権獲得。長かった冬の時代に終止符を打ち、歴史を変えたAkatsukiJapanを改めて称えたい。

バスケットボール男子日本代表AkatsukiJapanありがとう。

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