162.日記（８月27日〜８月29日）

８月27日

仕事がドンドン立て込んできた。ちょっと最近忙しいぞ。

仕事帰りに新文芸坐に滑り込み。『座頭市地獄旅』『座頭市物語』の二本立てを観る。監督が同じ三隅研次ということもあってか、『地獄旅』はシリーズ一作目の『物語』を踏まえたストーリーになっている。オープニングクレジットがものすごくかっこいい。二組の仇討ちが絡み合うストーリーは正直、その仇討ちが全く関係ないのでそこまでノれなかったんだけど、自分のいかさま博打を発端に怪我させた子どものため、薬を取りに行くシーン、懐から薬の箱がこぼれ手探りで捜す焦りと切実さ、子どもから「ありがとう」と言われた市のリアクションなどはグッとくる。『物語』は平手造酒との友情がよい。市の正体に気づいた平手にぐいっとカメラが寄る演出が最高。２作とも冒頭でいかさま博打するシーンがあるが、手口が落語の「看板のピン」と同じだ。

８月28日

早朝から目が覚めてしまい、時間をつぶすためにnoteを書き終えてしまう。

仕事は引き続き忙しく、会社のブログも書く。調べ物していたら、フェスティバル・トーキョーのプログラム詳細が出ているのに気付く。演劇やダンスにくくられないパフォーマンスやアートが増えた印象。ロロの三浦さんによる街歩きワークショップが気になるが、行けるだろうか。
会社で健康診断の結果をもらう。肥満傾向だと書いてあった。知ってる。

原井さんのクーチェキを更新。危うく今月は何もアップできないところだったので一安心。反響もいい感じ。

８月29日

仕事がやはり忙しい。うーん、参ったなぁ。とはいえまだ全然さばけるけど、明日は月末で色々滑り込みで依頼が来得る事を考えるとおっかない。

Twitterで８月29日＝焼肉の日だと知り、にわかに焼肉が食べたくなる。そういえば駅前にひとり焼肉の専門店があったなと思って初めて来店。１人につき１つコンロがあるカウンター席で、A5ランクの和牛を安く食べられるというコンセプトだ。ノープランで来たので、肉の盛り合わせとご飯を注文。全然知らない部位なのに旨い。ほどよい甘味の脂だけどあっさりしていて、胃がもたれる感じもなさそう。お腹いっぱい肉食うのもいいけど、ちょっと良い肉を程よく食うのが大人っぽいよね……と27歳にして思い至る。今度はもうひとつ少なめの盛り合わせと、サイドメニューとかにしてみようかしら……。

帰りの電車ではらだ有彩『日本のヤバい女の子 静かなる抵抗』を読み終える。日本の昔話や民話、古典文学に登場する女性の生き様と、現在の女性の生き方（あるいは生きづらさ）を結びつける企画力、そしてそれを成立させて２巻目まで出してしまうパワフルな筆力が素晴らしい。