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243.気になる出版社のメモ1 タバブックス

なんやかんや本を買ったり映画を見たりしてはいるものの、そんなに稼いでいるわけではなく、っていうかおそらく同世代男性と比べたら結構“貧”だと思うので、読まずに積んでいる本以外に、読みたいなーと思いつつ購入できてない本がたくさんある。
そのうち、大手出版社の本は図書館の蔵書を借りたりしてカバーできるんだけど、ちょっと小規模な出版社の書籍となると、なかなか読めないままずるずると今に至るっていう感じ。

そうした小さめの出版社の中で、個人的に気になっているのがタバブックス。社会問題、特に労働関連とフェミニズム系の刊行物が多い印象なのだけど、しかつめらしく「労働問題を切る!」みたいな感じではなく、あくまで生活者一人ひとりの地に足ついた感覚を持って緩やかに考えてみようぜというしなやかさ・やわらかさを感じさせる刊行物が多い。
多いって言っても前述したとおり、実際に読めている刊行物ほとんどないんだけどね。唯一読んだのが丹野未雪『あたらしい無職』という本。これは非正規雇用、正社員、無職など様々な雇用状態を経験しながら、働くことや生活することについての機微を書いた3年間の記録をまとめた一冊で、ものすごく好きな一冊だ。特に終盤、古くからの友人にお金を借りるということにまつわるやりとりに胸がぎゅっと苦しくなる。

いま一番気になっているタバブックスの刊行物は、定期的に出版されているリトルマガジン『仕事文脈』だ。興味が湧いている理由はやはり、自分が求人広告を書く仕事に就いていることが大きいと思う。働く人の視点に寄り添って「働くこと」を考える本を欲しているんだな、たぶん。これは機会があればバックナンバーまとめ読みとかしたいよ。まだどの号も入手してないけど、そのうち。

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