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5月19日〜24日 第3巻 『盗法秘伝』

5月19日

低気圧で頭痛がひどくてぐだぐだなコンディションでなんとか仕事は終わらせる。

午前中は田村正和や古畑任三郎の話をしていたTwitterが、午後からは星野源と新垣結衣の結婚一色になり、ハッピーかつ阿鼻叫喚みたいなことになっている。

滝沢カレンがストイックに大喜利に挑んでいるYouTubeチャンネルが始まっていたので観る。ゴリラにまつわる大喜利のお題が出てきた時に、ゲストの横澤夏子が「カレンちゃんは動物の中だとゴリラが好きだから、ラッキー問題だね!」と言っていて最高の優しさだった。

5月20日

午前中にエアコン業者に電話。月内には工事できそう。

午後から外に出て、散髪を済ませて、テレビでハングル講座/中国語のテキストを買う。松屋の『ごろごろチキンのチーズトマトカレー』が美味しい。

録画を消化しようと、『memo』を観る。佐藤二朗の独特なセリフ回しによって、ちゃんとエモーションが駆動する瞬間があってよかった。コミカルな方に振りたがる癖はこの監督・脚本作にもあるから本人がそういうたちの人なんだろうけど、もうちょっと照れずに真面目な路線をやってくれてもいいのになとも思う。『はるヲうるひと』はがっつりシリアスっぽいので楽しみにしている。

久々に寅さん視聴も再開しようと思い、7作目『男はつらいよ 奮闘篇』。前半の実母とのくだりは結構好きで、風呂の大きな鏡からガマの油にとぶセリフ回しとか楽しい。これまでの苦労を母が語る後ろでスーツの袖の裏地がはがれるどうしようもなさから、その袖が涙をぬぐうことになるという着地もいい。『コントが始まる』の足を拭いたタオルのくだりを思い出す。
一方、今作のマドンナ・花子と寅次郎とのくだりは心がザワザワする。これまでの作品は、関係性的にマドンナが「高嶺の花」だったからこそ、「情けは人の為」で終わってしまう寅次郎の失恋には切なさとおかしみがあった。しかし、今回の花子のような、なかなか自分のことを決断できる立場におらず「社会的弱者」側へ置かれる相手に対して、寅さんの接し方はかなりヤバい束縛として機能してしまう。「これはマズいぞ……」と思いながら見ていたけど、割とこの作品についての定評はハートフルな名編という案配なんだよな。そんなストレートに感動的な受け取り方できないよこれは。

5月21日

相変わらず低気圧にやられていて、今日は仕事が手につかないほどではなかったけど、ずっと頭痛はしている。とりあえずテイラックを買って飲んでるけど、これはどれくらい効いてるんかしら、よくわからん。Twitter見てあっちもこっちも気が滅入る事ばかりだなぁとなる。

頭痛がきつくて、金曜ロードショーの『アラジン』もぼんやり流し見という感じ。よく考えるとガイ・リッチーの映画って観たことなかったかもとツイートしたら、フォロワーさんが色々オススメしてくれた。この辺りは近々見よう。

5月22日

午前中にモデムの取り替え作業の人が来た。爆速で取り替えて去っていった。

午後から軽く外へ出る。久々に日高屋へ行ってチゲ味噌ラーメンと餃子のセットを食べる。日高屋で酒が提供できないとなると大変だな。想定の1.4倍くらいの満腹感で、腹ごなしにウロウロと歩く。本屋に寄ったら松田青子『女が死ぬ』が出てたので購入。

フォロワーの神玖さんとスペースで雑談。神玖さんはアメリカ在住なので、米国のコロナ事情を聞いたり。路上飲酒が禁じられてるから逆にお酒のテイクアウトが成り立ってる、とか知らない話も聞けて面白かった。映画の話とか趣味の話とかあれこれ話して3時間くらい。人と話したい欲が解消されていった。

5月23日

前日ちょっと夜更かし気味だったのでずっと眠い。晴れてるので散歩。新宿から幡ヶ谷の方までぶらぶら歩く。霜降り明星ANN→東京ポッド許可局→ぺこぱANNXのポッドキャスト聴きながら。もう完全に夏だなという気候だ。電車では『女が死ぬ』をちょっと読む。

夜は大学の先輩と軽くLINE飲みした。2日連続で「人とゆっくり雑談」ができたので、だいぶ気持ちは安らいだ感がある。やっぱり人とだらだら話すことでしか回復できないポイントというのはあるな。

5月24日

今週の交互出勤日を相談した結果、木曜・金曜が休みになった。突如として爆誕した4連休。どう過ごせばいいやら、と、ぼんやり悩んでいる。寄席が稼働しているので行こうかな、と調べたら、鈴本では馬石師匠の長講公演をやっているようだ。これは気になるぞ……。

鬼平も読む。『盗法秘伝』は、平蔵がなぜか旅先で出会った盗人の弟子になる、というユニークな回。ドラマ版では盗人・善八役をフランキー堺が演じていて、陽気な中に孤独を抱えた人物として好演を見せていた。
原作の善八は面長な老人で、飄々とした風情がありこちらもナイスなキャラ造形。「盗みの三ヶ条」を破ったことのない義賊であり、鬼平に声をかけるのも、無頼漢をやっつけたからという理由で、かなりの好人物だ。今まで一度も捕まらず、単身で地道に盗みの腕を磨いてきた仙人めいたところもありながら、平蔵に騙されちゃう迂闊なピュアさもいい。一応これまでにも義賊ポジションの盗人は出てきたが、結構その中でも好きなキャラかもしれない。
平蔵も今回はハメを外していて楽しいのだが、盗みを手伝っちゃうのはいいのかしら。

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