041.日記（４月30日）

４月30日

７時過ぎに起床。平成最後の日だって、テレビつけるまで気が付かなかった。

昼前に家を出て、オペラシティ アートギャラリーへ。ずんださんと一緒に「トム・サックス ティーセレモニー」展を観る。茶の湯の世界観を踏まえながらも、工業用品や日用品を組み合わせたDIYな空間を作り上げていて面白い。NASAのロゴが入った茶碗や、実際に鯉が泳いでいる池のモニュメントなど遊び心も豊富。ずんださんが茶道経験者なのでちょこちょこと補足を聞きながら鑑賞。ずんださんによると、「映像作品を見た感じだと、裏千家っぽい」ということだった。
コレクション展も鑑賞。二人して「とにかく絵が上手い」と、展示作品を褒める語彙が少ないままで言い合う。
展示を見終えて、豚カツ屋へ。食事を済ませると満腹になって段々まぶたが重くなる。「眠いですね」と言いながらも、二時間弱くらい雑談。

新宿へ戻ってきてずんださんとは解散。タワーレコードに行ってみると、最上階がまるっとレコードコーナーになってて驚く。昨日の「BONE MUSIC」展のことなども少し思い出す。
書店で新刊などをチェックしてから地下鉄に乗り込む。うとうとを通り越して結構しっかり居眠りする。

帰りにコメダ珈琲によって藤野可織『パトロネ』を読み終える。藤野作品らしい奇妙な状況やモンスターが日常と地続きでふと現れる不穏さ。表題作よりは併録の『いけにえ』が好みだった。たまたまだが、美術館の展示室を巡る物語だったので、なんとなくアートギャラリーの風景を（特にコレクション展の）思い出したりもした。