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249.日記(11月24日・文学フリマ感想)

11月24日

雨が止むのを家で待つ。『銀シャリ、RGの2時間うまいことを言い続けるイベント』がJ:COMで配信されていたのでだらっと見る。とにかくダジャレやうまいことを言い続けるだけのイベントなんだけど、ほどよくくだらなくていい。途中から登場するねずっちのクオリティがいちいち高くてすごいのだが、個人的には無理やり力技でもっていくパターンのほうがばかばかしくて好き。

昼から文学フリマへ。流通センターが遠い。人が多くて暑い。その上、欲しいものが多い。

とりあえず友達のもりたのブース、もりたどっとこむで詩誌『眠い森林』を購入する。眠い森林は、もりたとねむみえりさんとで毎月、詩の題詠をしているユニット。今回の冊子は19年3月〜8月の詩をまとめたもの。デザインがおしゃれで良い。

合同誌『生活の途中で』は、『夫のちんぽが入らない』のこだまさん、ブログ「青春ゾンビ」のヒコさん、劇団ロロの三浦直之さんなど、筆者がいい感じだったので購入。コンテンツの詳細を確認してなかったんだけど日々の記録のような感じなのかしら。のんびり読もう。

いつか床子さんのブースへ。『人生ピックアップガチャ』はそれぞれエッセイに番号が振り分けられていて、ガチャで引いて出た番号のエッセイを購入できるというもの。どのエッセイが当たるかはランダムなので、文章からいつか床子さんに抱く印象も人によってバラバラ、というナイスな企画だ。ナイスすぎる。しかも、いつかさんが大量のクリアファイルの中から該当する番号のエッセイを抜き出していくという手間な作業を、「最初のお客さんが来たときに『これは大変だぞ』と思った』って言っていて本当に最高だった。

石山蓮華さん編著『犬より長生き』は、山本ぽてとさんが寄稿していると知り購入。表紙に犬の毛をイメージしたファーが貼ってあるグッドデザイン。

安田短歌によってTwitterでは交流していた菊池依々子さんにもご挨拶。「あんまり美味しくないって言われるんですけど……」と言いつつ、飴をくれた。「薬の味がする飴です」美味しかったけど、確かに薬の味がした。個人詩誌『ひやそのほかの』はデザイン素敵で、帰りの電車で冒頭の方を読むと、海を中心とした自然と身体性を絡めた言葉選びが力強くて、「これはいいやつ……」となった。

零貨店アカミミ『プルーストを読む1』(柿内正午さん著)。プルーストの『失われた時を求めて』を読みつつ日記を書いた記録本。プルースト以外にも読書や思考の記録が満載されているようで、「これは買いだな!」と購入。これものんびり読むやつ。

明らかに文フリの中で一箇所だけ顔のいい男が集まっているところがあって、これがホストたちが「人生で一番の失恋」というお題で実体験を綴ったZINE、groupBJ『失恋ホスト』のブースだった。編集が九龍ジョーさんなのと、どうもTwitterで好評っぽいツイートを見かけたので購入。帰りの電車で読むと、これがとってもいい本。正直「ホストあるある」のような軽いノリを想像していたら、かなりメンタルをぶっ刺してくる一品だった。ホスト事ならではの女性との距離感、恋愛と仕事の境界線の曖昧さ、お客様の人生まで背負っているのだという腹の括り方など(それっていいのか……?というモヤモヤ感も込みで)、ホストのメンタリティが「失恋」の切り口によって浮き彫りになっていき、僕の中のペラっとしたホストへのイメージにいろんな奥行きが生まれてきてよかった。

このほかにも色々と面白そうな本があり、久しぶりに会えた友人もいて、楽しい文フリでございました。

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