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229.日記(11月2日〜11月4日)

11月2日

三連休1日め。半端な時間に起きてしまって「どうしようかな〜」とうだうだしていたら、立川吉笑さんの独演会があることを知って表参道へ。ちょっと早めに着いてしまったので周辺を散歩。絵本専門書店の前に、自転車みたいな感じでたくさんのベビーカーが停まっていた。

独演会の会場は表参道のちょい奥まったところにあるスペースで、会場BGMはcero。洒落てるなぁ。
吉笑さんはシブラクなどで聴いたことはあったものの、独演会でたっぷり聴くのは初めて。ソーゾーシー全国ツアーのマクラをたっぷりやってから、クラウドファウンディングがテーマの「告白コース」、音源を使った実験的アプローチの「カノン」の新作2席。これがめちゃくちゃ面白かった。たぶん落語興味ない人でも普通に楽しめる感じ。仲入り挟んで最後に古典の「井戸の茶碗」。筋は変えず吉笑さんオリジナルのくすぐりは面白いんだけど、もうちょっと侍の言葉遣いはカッチリさせた方がいいなぁと思う。

そこからぶらぶらと歩いて気づいたら高田馬場まで来ていたので、早稲田松竹のレイトショーでジャン=リュック・ゴダール『イメージの本』を観る。大量の映像と音楽をつなぎ合わせ混ぜ合わせたヴィジュアルアートみたいな感じで、正直よくわからんところもたくさんあるのだが、例えば現実を表象化させるときに「言わせたいことを言わせられてしまう」ことの暴力性とか、言語活動と行為の関係性についての言及はなんとなくこういうことかしらっていう部分もあり、全編ポカンとなることはなかった。

11月3日

昼間にクーチェキの編集後記とnoteを書く。

夜は渋谷のユーロライブで明日のアーのコント公演『最高のアー』。役者もそれ以外も集まって、ナンセンスあり、不謹慎ありで100分詰め込みまくり。ASMRなどの最近の流行やら、ユクスキュルのダニのような人文科学ワードまで情報量が多い。個人的に好きだったのはマッサージのネタと撥水書道。今回から参加のナツノカモさん、笠木泉さんの安定感がすごかった。
アフタートークは、で今回の音楽を担当しコントにも参加している左右とパスカルズ・石川浩司のコラボライブ。左右の曲を聴きながら即興でパーカッションを打ち込み「カー」と鳴く石川浩司の瞬発力の凄み。

11月4日

朝、めちゃくちゃ眠くてほとんど動けず。

昼からやっとこさ起き上がって新文芸坐へ。『神と共に 第一章:罪と罰』『神と共に 第二章:因と縁』の一挙上映へ。地獄巡りのビジュアル的な面白さ、裁かれる側のドラマ、CGを使った激しい空中戦などグイグイ見所が詰まった第一部がまず面白い。第二部はそれを踏まえて主要キャラの深掘りをしていく筋書きなのでルックや展開はちょっと地味なんだけど、終盤で「お前、そんな重いものを背負ってたのか…」と明らかになって自分の中での好きさがバーンと跳ね上がった。名画座の二本立てはこういう一気見企画をやってくれるのでありがたい。

帰って「コントの日」を流し見しながらこの日記を書く。

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