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3月29日〜4月5日 第8巻 『白と黒』

3月29日

Twitterを眺めていたら、じゃがしまさんが初見でONE PIECEのアニメを視聴しているらしく、アーロン一味にものすごくキレていた。
ラテさんはもうすでにこの前のインタビューで言っていたことと違う展開を迎えていて、「激動すぎるな……」と思った。

昨日の作戦会議が深夜に及んだため寝不足気味で仕事をうにゃうにゃやる。

3月30日

録画していた堂本剛版の『金田一少年の事件簿』を観る。タロット山荘殺人事件。途中、犯人の移動トリックを明かす時に、間取り図のように上から撮影したセットの中を登場人物が移動していく見せ方をしていて、こういう大掛かりなのを連ドラでやるのはあんまり今は見ないなぁと新鮮だった。やっぱりこういうセットの使い方はお金かかっちゃうのかしら。

アジカンの新譜、「雨音」がよくて繰り返し聴いている。シティポップ的な風味。アジカンは久しぶりに聴くと、全体的にゆったりとした余裕が出てきている感触があった。

うたの日に出した短歌に「評を書いたので、noteに載せたい」という連絡があり快諾。こういうことがあるだけで、「あぁ、とりあえずそこそこはいいものが作れているのかなぁ」と考えたりする。自分の創作物のクオリティ判断が本当によくわかんない。

最近は寝付くのが遅くて本当にダメ。

3月31日

月末なので、締めの時間まで残りつつ作業。

ちょっと思いついたので、ラジオに久々に投稿したが、投稿した後であそこの言い回し違ったな……、と後悔する。まぁ、1回の採用数が少なめなコーナーなので、かなり狭き門なのだが。

4月1日

嘘はつかなかった。

歌集の試し刷りが明日届くらしくて気持ちがソワソワする。自分一人の本が出来上がるのは初めての経験だ。もちろんちゃんとできているんだろうけど、心配さもある。

砥上裕將『線は、僕を描く』を読了。ストーリーは心に傷を負った青年が水墨画に出会い再生しながら自分の絵を作り上げていく、というベタなタイプではありつつ、基本的にいい人しか出てこない(ヒロインは典型っぽく最初はツンとしているが、結構すぐに態度が軟化する)ので、なんとも心穏やかに読める。すごいのは、水墨画を描くときの動作や心境の言語化で、その筆力によってぐんぐん読まされた印象。映画化が決定したけど、これを映像に落とし込むの大変そうだなぁ。

4月2日

午前中はうだうだと寝転がって動画を見ていた。サスペンダーズのYouTubeで寺田寛明が話していたフリップネタについてのあれこれが面白かった。フリは明朝体・ボケとオチはゴシック体というフォントの使い分け、活字フリップにすることのメリット、譜面台とイーゼルどちらを使うかなど。

12時過ぎに歌集の試し刷りが届く。ちゃんと本になっている! 歌集っぽくなっている! デザインはもりたがちゃんとやってくれたし当たり前なのだけど、やはり実物がくるとテンションが上がる。もうちょっと表紙の加工を変えたり、微調整の余地はあるやもしれん。試し刷り、違う加工でもう一回出してもいいかもな。

夕方にちょっとお出かけ。イトマイで岸波さんの『本屋めぐり』を買い、散歩がてら数駅歩いてから帰宅。あとは低調だったのでぼんやり過ごした。

4月3日

友達がギフトでくれたうどんを考えなしに茹でたら、一人で食べるには多過ぎる量で、ずるずるやっているうちにずいぶん疲れてしまった。うどん食ってごろごろするだけの昼間。

夕方から出かけて、『シャドウ・イン・クラウド』を観た。爆撃機内の銃座に閉じ込めらる中、外にはグレムリンに日本軍の飛行機、機内からは男どものセクハラという、精神的なしんどみと緊迫感がギチギチに高まっていく前半から、ノンストップでアクションが展開する怒涛の後半戦で80分ちょっとがあっという間。冒頭の霧の中に人影が消えて飛行機が現れる不穏な見せ方や、グレムリンのモチーフの使い方など、色々面白いポイントが多かった。
で、観てから知ったんだけど、マックス・ランディスが書いた脚本を、監督が大幅に書き加えて作ったのが今作らしく、性的暴行の告発により映画界を追放されたマックスの脚本を叩きに、セクハラやマンスプレイニングをかましてくる男どもへの苛立ちと呆れと怒りを漲らせつつエンタメとして撮りあげたロザンヌ・リャン監督ってものすごい手腕の人だなと思った。名前を覚えておかねば。
マックス・ランディスは好きな作品が多かった分、告発を知ってかなり失望したし、特に『私立探偵ダーク・ジェントリー』は誰かクリエイターを変えてちゃんと終わらせてくれないと、あまりにもバートが可哀想だなぁと思っている。以前誰かツイートしていたけど、タイカ・ワイティティとか、どうにか監督してもらえないだろうか。

夜はTwitterの話題から、何の目的もない式=「THE 式」を開きたいね、という話で、TL上で盛り上がっていた。何の理由もなくみんなに会いたいね。

4月4日

「宮下草薙の15分」の最新回が良かった。「何のために生きてるかわからないし、何かするたびに嫌なことが起こる」と吐露する草薙に対し、「でも、それが草薙の面白いところなんだよ」と応える宮下。何ならもしも自分が草薙になったら草薙本人よりもうまく草薙をやってお金を稼げると豪語し、「お前ヘタだよ、草薙やるの。もったいないよ」とまで言い放つところに、このコンビの良さが凝縮されていている。

仕事はじんわり忙しいのをぬるぬる捌いてから帰宅。今日からラジオ英会話と英会話定番レシピは新シーズンなので、今年は溜め込まずに習慣化したい。

夜は少しもりたと通話して近況を話す。最近転職したもりたは、職場の環境がとりあえずよくなったらしく、精神衛生もかなり改善されたらしい。
通話中に地震があり、ここのところ地震の頻度が増えている気がするから本当に不安。

4月5日

通勤電車で鬼平を読む。今回は『白と黒』。下女として店に住み込んで働き、家の内情が分かったところで金品を盗んで逃げてしまう「下女泥」が江戸の町で立て続けに起こった。色白の女と色黒の女という、二人の女性がそれぞれ盗みを働いたらしいが消息はわからない。一方で平蔵は、かつて捕物の最中に逃した盗人・亀太郎を発見するという話。大量に人死にが出て悲惨な空気だった前話と打って変わって、比較的のんきなエピソード。案の定、下女泥2人と亀太郎は繋がっているんだけど、3人で夢中になってエロいことをやっているところを取っ捕まってしまう亀太郎が情けなくもおかしい。ラストには平蔵が密偵として雇用する意向を示しているが、確かに亀太郎は一話きりで終わるにはもったいないキャラクターだなとも思う。

仕事して、帰りの電車で津野海太郎『編集の提案』を読む。編集にまつわる文章をまとめた一冊で、文字起こし・インタビューといった原稿以前の営みについての思考や、90年代ごろのパソコンにまつわる文章(95年時点で今のSNS時代にも通用する話が出てたりする)など、ひと口に編集といっても話題が多岐にわたって面白い。編集者のくせについての話の中で、気に入った書き手には何か書いてもらいたくなるというある種の「おせっかい」について書いてあるが、他人の原稿やインタビュー記事を載せるnoteを作ったり、1年ごとにラテさんにインタビューしたりしている僕は、やはり編集的な要素のあるものが好きなのだなと思った。

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