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068.日記(5月25日〜5月27日)

5月25日

ぼんやりと起床。「見た夢の内容をツイートする夢」を見てしまった。いくらなんでもTwitter廃人すぎる。
昼までうだうだして、新宿へ。すっかり夏の陽気だがまだ五月。いくらなんでもペースが速くないか、気温よ。

初台・オペラシティのNTTコミュニケーションセンター(ICC)へ。無料でメディアアートを鑑賞できる展示「オープン・スペース」の2019年編がスタートしていたので観に行く。
面白かったのはシンスンベク・キムヨンフンの『ノンフェイシャル・ポートレイト』という作品。複数の画家が描いた肖像画と、その制作過程を撮影した動画が展示されている。画家にはある人物をモデルに「人工知能に顔として認証されない肖像画」を描くよう、指示が与えられている。絵の制作中にもリアルタイムでAIが画像認証を行なうため、それを確認しながら画家はAIにギリギリ認識されない肖像画を制作していく。出来上がった絵は人間的な輪郭だけ残して、顔のパーツがあるような部分が抽象的に崩されている作品が多い。僕らはこの絵を見て誰かしらを描いたのだとわかるが、AIは人だと認識できない。その認識のボーダーラインにある存在というのが面白いなと思った。
漫画のページという枠組みを乗り越えた表現を試みている尾焼津早織『ハイパーフレーミング・コミック』は見せ方と、描かれているストーリーの組み合わせ方が素晴らしいなと思った。特に『宇宙人、ひとり。』が好き。
撮影した自分の顔写真を自動的に加工し、微妙にパーツの位置が違う写真の中からオリジナルの顔を見つけ出す『自分の顔を探せ!』。生成した間違い探し画像をもりたとあやのさんのLINEに流す。二人とも間違える。

新宿で一通り本屋の新刊などをチェックし、ぶらぶらと早稲田方面まで歩く。西早稲田から電車に乗り帰宅。部屋が暑い。もうエアコンのお世話になる時期か。

5月26日

朝から早稲田松竹へ。『万引き家族』を観る。疑似家族的な関係性を描く作品、個々のところ増えているような気がするけど、家族じゃないから危なくなったら結構サクッと切り捨てるよね、とか、家族内でも関係性に濃淡があるのとか、ドライに突き放した感じの描き方に緊張感があっていい。キャスト全員良いんだけど、やっぱり安藤サクラがめちゃくちゃ素晴らしくてびっくりする。仕事中は体つきが逞しい感じがあっていかにもパート主婦なんだけど、素麺→濡れ場シーンではエロさがあふれだし、ラストの取り調べシーンのあの泣き方は、ただ正面からのバストショットなのに「なんと壮絶な瞬間に付き合わされているのだろうか、俺は」と胸が痛む。ケイト・ブランシェットが絶賛するわけだよ。

引越の荷造りを手伝ってほしい、と連絡があったので移動。割れ物を緩衝材で包むために、ひたすらマスキングテープをちぎる作業をして撤収。
上野の方まで来たので寄席に行くか少し悩むも、帰るのが遅くなるとコンディション的につらいなと思い、焼き鳥屋で軽く飲んでから帰宅する。

NetflixでマックG『リム・オブ・ザ・ワールド』を見る。マックGのNetflixでの前作『ザ・ベビーシッター』と同じく、気弱な少年が過酷過ぎる状況下で奮闘するジュブナイルものを、ポップコーンムービーなテイストで作っていて楽しい。もう見るからに主人公のトラウマを克服させるための舞台立てとか、敵エイリアンがよみがえってくるカットを律儀に毎回入れてたりするのも、このバランスなら全然楽しくて好ましい。

5月27日

先週末までは仕事が立て込みまくってたけど、今日は比較的余裕があり、まったりと仕事をする。
定時で退社。まっすぐ帰ろうと思ったが、週末に新文芸坐で『クリード』一作目と二作目の上映があることに気がつき、このタイミングで履修してしまおう、とロッキーシリーズ全6本をレンタルして帰る。週末までに何作観れるかしら。

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