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6月20日~24日 第21巻 『瓶割り小僧』

6月20日

なんだか細々とした仕事がどんどん来て、さばいていたら一日終わった。久々にこの日記の最初の方を読み返していたら、前日に週末UNO部をやっていて懐かしい気持ち。帰宅後、溜まっていた日記を更新したら日付が変わっている。

6月21日

RHYMESTERの新譜、『Forever Young ザキヤマRemix』を聴いてたら、LとRから交互にアンタッチャブル山崎の声が聞こえてきて笑ってしまう。

仕事の合間にSpotifyの23年上半期のプレイリストの曲を入れ替えたりもしていて、30分くらいでいい感じになった。自分の曲の好みが出まくっている。TL上では短歌研究新人賞の話題が多くて、30首のまとまった量の連作を作れる人はすごいな、と思う。お題から1首ずつ作るタイプなので、複数の短歌を並べることを想定してまとめて作ったことがほとんどない。そこら辺の練習もしたいけれど、そもそも最近は短歌を作る量が少ない。

帰宅後、J:COMオンデマンドの配信に来ていた『地獄の花園』を流し見。攻撃を受けた時の吹っ飛び方が派手で景気がいい。その後、Twitterで雑談スペースを立てる。結局一人しゃべりだけど、知らない人が二人くらい聴いていたみたい。過去の日記を見ながらこの上半期をザーッと振り返ったら、自分で思っているより色々な作品に触れていて、結構充実していたんだな、と思う。

6月22日

気圧のせいかずっと頭が痛い中で仕事していた。
作業中ポッドキャストで聴いていた「ロバート秋山の俺のメモ帳!」で、リスナーから送られてきた架空のカフェ「SIMA cafe」のCMソングが、絶妙に耳に残る味わい深さで何回も聴く。
細々とした仕事が続々来る流れはまだ続いていて、どうやらこの調子が当分続きそうな予感がある。イヤだなぁ、小忙しいのは。

6月23日

7月に楽しみな予定がいくつか入ってちょっとウキウキしている。早く7月になりたい。仕事で、営業さんが手書きした内容をタイピングし直して求人原稿を作る作業がちょいちょいあるのだけど、どうやらこの営業さんは「ふわふわ」を「ふあふあ」と表記すると思っているらしい、と最近気が付く。「ふあふあした雰囲気の優しいママが営むスナックです」。

仕事帰りに映画。TOHOが一般料金2000円になったのはニュースで知ってたけど、実際に払うとなるとギョッとする。以前から200円くらいしか変わっていないけど、やはり2000円台に乗ると驚くね。
で、『リバー、流れないでよ』を観た。同じ2分をタイムループで繰り返すというアイデアを、2分間の長回しを大量に繋げていくスタイルで表現した労作。ヨーロッパ企画は制約のある劇場空間でいかに風呂敷を広げるかという工夫を作劇に取り込んでいる劇団だが、やろうと思えばどんな世界でも表現できてしまう映像作品では、逆にどんな制約を設定するかでヨーロッパ企画っぽさを作り出していて、作り手のクレバーさを感じる。前作『ドロステのはてで僕ら』はほぼ一つの建物で展開する分、演劇の延長っぽい感じもあったけど、『リバー、流れないでよ』ではロケーションの美しさ、そして屋内劇では決してできない天候の取り入れ方をしていて、映像としてのリッチさが増していた。同一ロケーションで撮影する制約上、同じ時間を繰り返しているはずなのに、晴れたり大雪が降ってたりするのを「世界線のズレ」という建前で解消しているのだけど、それによって、「繰り返される同じ時間でありながら一度きりの時間でもある」という意味合いが生じている。製作上の工夫と建前によって立ち上がるエモーション。ある種のDIY精神によって映像に含まれる時間が豊かになる感触から、ミシェル・ゴンドリーの諸作品を想起したりもした。

6月24日

午前中に歯医者。上の前歯の汚れが気になっていた部分がとてもキレイになった。クリーニングに出していた礼服も回収して午前中の用事は完了。

鬼平を読む。役宅では若手の同心・小林金弥が、捕らえた盗人・石川の五兵衛を尋問しているところだ。しかし、どうやら五兵衛は小林のことを舐め切っているようで、なかなか口を割ろうとしない。五兵衛の顔にはよく目立つ火傷の跡があり、それに見覚えのあった平蔵の中である記憶がよみがえる……、という話。今回は、盗人がすでに逮捕済みという状況から始まるのが珍しいエピソード。子どものころ、大人に反抗的な態度を取っていた五兵衛だが、あまりに大人を馬鹿にしすぎたため逆上されて殺されかける。それを助けたのが若いころの平蔵だった。平蔵は戒めのつもりで、五兵衛の服と帯を刀で一刀両断した。それが大人になってからもトラウマになっていた五兵衛は、取り調べに現れた平蔵を見てがくがく震えて歯むかう気持ちが折れてしまうのだった。とはいえ、子どもの頃の五兵衛を単に悪ガキとして描くのではなく、継父から暴行を受けていた反動でグレたという設定にしてあるので、明瞭な痛快さは薄くてうっすら苦い余韻も漂っている。

夜は大学のサークル同期のメンバーで飲み会。北海道に引っ越して新生活を始める人がいるので、その壮行会も兼ねている。17時半集合だったのでちょうどの時間にお店に行き、一番乗りだったから店員さんに「〇〇の名前で6人で予約してると思うんですが…」と伝えたところ、きょとんとしている。「〇〇さんのご予約、19時半に入っていますが…」と返答。えっ、と驚いて、一旦店の前で予約をとった友人を待つ。どうやら予約の際に友人とお店側のやり取りに誤解があったらしく、友人は17時半、店側は19時半のつもりだったらしいことが判明。さすがにこれから2時間、別の場所で過ごすのはつらい。席が空いてはいたので、2時間早めに入れてもらえた。
「生活リズムが異なるパートナーと同棲するにあたっての物件探しあるある」みたいな、アラサーらしい会話で盛り上がったと思ったら、合間に三毛別羆事件のWikipediaがヤバいらしいという話題が挟まったりと、話題があちこちに飛びつつ、みんなで延々ワイワイ話しているというご機嫌な集まり。同期が実は落研メンバーのSNSを色々回遊していて、僕のここ数年の動向もかなり把握していたのが意外で面白かった。途中でお店を変えたり、後から参加のメンバーも合流したりして、結局終電近くまで飲んでいた。終電お構いなしのメンバーは残して、同じタイミングで帰る仲間と共に撤収。終電ぎりぎりで無事に帰宅。すぐ寝ちゃう。

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