5月4日〜9日 第2巻 『お雪の乳房』
5月4日
天気が良いので、鞄に本を入れて本屋へ行く。渋谷のSPBSを覗いて、代々木上原のロスパペロテスまで歩き、そこから電車に乗って下北沢へ。『街の上で』を見た後なので、古書ビビビも「おー、映画で見た場所だ!」となる。前から何度か来ている場所なのに、「映画で見た場所」というのが一つ乗っかってくるので不思議。BOOKSHOP TRAVELLER、B&Bとめぐって、結局一冊も買わず、でも本棚の間をうろうろするだけで機嫌はだいぶいい。
移動中の電車では『つくづく別冊1』を読む。「友だちと互助会」をテーマにしたトーク集で、座組がバラエティーに富んでいて、肩肘張らずにするする読めるのがいいなぁ。
たしかに僕の場合で言うと、Twitterで知り合っていま仲良くしているLINEグループなんかは、友達として雑談もするけど、困った時に相談にのったり、しんどい時にしんどいねとを吐き出したりするときはちょっと互助会的だよな、と思う。「フォロワー」というつながり方とかは、ある意味で友達より互助会っぽいのかも。
夜はマノワのキャスを聴きながらのんびりしていた。
5月5日
連休最終日だが低気圧にやられてまともに動けず。とりあえず溜まっていた録画を諸々見て、あとはほとんど寝ていた。
『大豆田とわ子と三人の元夫』4話はかごめと八作の回。特にかごめは過去の坂元裕二のキャラクターを踏襲した設定で、しかもそれはさらっと過去のこととして処理されてしまうのがすごい。過去に何があったとしてもそれはそれとして、で突っ切ってしまう強さ。
明日から仕事かぁ、と憂鬱になりながら外の強風の音を聞いている。
5月6日
ゴールデンウィーク明け。連休明けだけど月初だからんとなく忙しい上に、面倒な仕事もちょいちょいあったりして落ち着かない。
家に帰って『つくづく別冊1』を読み終わり、鬼平もちょっと読む。今回は『お雪の乳房』で、もっとオブラートに包んだタイトルはないものか。今回は忠吾がメインの話。ドラマ版だと尾身としのりが演じていて火盗改の中でもちょいポンコツだが憎めない若手というキャラなのだが、原作ではそこに大の女好きというのが加わっている。原作はこちらな訳だが、ドラマとキャラが違うと小説の方に違和感を覚えてしまうのが妙。
早く寝ようと思っていたけど小腹が空いた上になかなか寝付けなかったりして、まつのきさんたちのスペースを聞いていた。『つくづく』の特集テーマは『友だちと互助会』だったわけだが、深夜に「あれ、私たちって学年同じだっけ?」とか「今日は仕事が大変だった」「お疲れ様〜」と言い合ったりする感じ、スペースは突発的な互助会を開催するツールとしていいのではなかろうか、と思う。いいスペースだった。
5月7日
平井堅の新曲『1995』が曲のキャッチーさと、MVの狂気によって、脳裏から離れない。
仕事はとりあえず懸念の箇所は懸念のままだけど、とりあえずクリアしたことにしてやっつけてしまった。
柿内正午さんのdiscordに参加する。discordは週末UNO部の通話にしか使ってなかったが、柿内さんのところは読んでいる本や、興味のあるもののリンクをテキストのチャンネルで投げっぱなしにしていいのが、使い勝手いいなぁと思う。ここも互助会っぽい。
金曜ロードショーで『タイタニック』の前編。見るのは2度目。フォロワーにはタイタニック好きな人が何人かいるので、Twitterの実況をチェックしながら見る。特にあやのさんは何度も観まくっているので、冒頭のシーンからすでに泣いている。
それにしても20年以上前の作品なのに(リマスターはされているだろうけど)、古臭い感じがしなくて画が美しいし、のちの伏線を知った状態で見ると、脚本と演出の行き届き方もよくわかる。リッチなものを見ているなぁという感じ。
前編の切れ場が、氷山にぶつかる前、しかもカーセックスの場面だったところに納得がいかないあやのさんがスペースを始めて、途中からは僕も会話に参加した。ずっとタイタニックの話。
5月8日
意味もなく6時くらいに目が覚めて、昼前まで眠くてうだうだ。
天気は悪くなさそうなので、今日は歩く日にした。中目黒まで電車で行って、五反田から大崎、品川、高輪ゲートウェイまで、ポッドキャスト聴きながらテクテク歩く。途中で焼肉ライクで肉をガッツリ食う。
高輪ゲートウェイは山手線の他の駅と比べて開放感があってキレイな空間になっているけど、僕にはこの辺りに来る用事が無さそうだから、無目的な散歩じゃないと来なかっただろうな。
『コントが始まる』『今ここにある危機とぼくの好感度について』も相変わらず面白い。ダムタイプ『S/N』が無料配信されていることを教えてもらったので、それを観てから寝た。
5月9日
天気がいいので今日も歩く。高田馬場から江戸川橋を経由して飯田橋へ。もうすでにかなり暑くて、汗ばむくらいだ。早々に夏が来ている。途中、古書店兼カフェみたいなお店が現れて、立ち寄るか悩んだが、今日はとりあえずささっと歩くぞというモードなので、今回は通り過ぎる。近々行きたい。飯田橋のBOOKOFFで気になる本は何冊かあったが、最近自分の積読の多さに愕然としたので、今日のところは我慢。
自宅に帰ってきて、暑いから久々にクーラーをつけたら熱風が出てきた。ドライにしても暑い風が出てくる。長らくフィルター掃除をしてなかったので、埃をとって、コンセントを抜き差ししたりリモコンをリセットしたりしても効果なし。また余裕ある時に丁寧目に手入れして、無理そうなら管理会社に連絡入れるしかないか。まだ雨漏りも解決していないのに。ポッドキャスト保存用に使っている古いパソコンも騙し騙し使っていたがもう限界が来ているぐらいには操作がおかしい感じだし、これは何年かに一回ある「生活必需度の高いものが同時に壊れる期」なのかも知れぬ。この夏、生き延びれるのか。
『お雪の乳房』を読み終えた。またもや忠吾の女好きが盗人逮捕の役に立ってしまう一編。惚れた女との縁談が泣く泣く破談になってしまっても、割とあっけらかんと立ち直り、タイトルにつながっていくのがなんとも軽〜い感じではある。一応、引退を決意した老盗と義弟の友情とか、段々と仕事が楽しくなってきている様子の密偵たちとかのくだりもあるけど、最終的な余韻は「若い奴は立ち直り早いな〜」くらいのライトな感触だった。
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