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191.最初の感想についてのメモ

明日、友人のあやのさんとその会社の後輩さんを、寄席に連れていくことになった。2人とも東京での寄席はほぼ初めてとのこと。連れていく回の出演者が確定したのであやのさんにプログラムを共有した。あやのさんと後輩さんが、プログラムに書かれた名前だけを見て一番食いついてきたのは、奇術のダーク広和さんだった。

あやのさん「ダーク広和、何者なんだ……どんな顔をしているんだ……」

僕は寄席でダーク広和さんを何度も見ているので、その反応は新鮮だった。そりゃ見た目を知らずに名前だけ読んだら、「どういう人なんだ?」って思っちゃうよね……。
僕も最初は「ダーク広和ってどういうネーミングなんだよ」とか思ったのだろうか。今はもう思い出せない。ぺぺ桜井さんも、ぴろきさんも、川柳川柳師匠も、初見の時にどう思ったのか、もはや思い出せない。

初心者向けを主旨に掲げる落語会「渋谷らくご」に行って感心したのは、パンフレットに書かれていたり高座に上がる際に投射されたりする落語家さんの名前に、読み仮名が振ってあったことだ。「初めて見たときに、落語家さんの名前って読み方わかんないよね」という視点は落語鑑賞に慣れてしまうと抜け落ちてしまう。そこをちゃんとケアしているのは、さすが初心者向けだな、と思った。

自分が好きなジャンルに、初めて触れた人の感想は本当に面白い。長年見続けてきた自分にとって当たり前だと思っていることに疑問が呈されたり、自分が思っているのと違う魅力が掘り出されたりすることがあるからだ。
明日、寄席に行くのが楽しみだ。ダーク広和さんを初めて見た2人はどんな感想を持つのだろう。

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